愛しきものたち

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伊賀市 寺田地蔵堂の地蔵石仏

2008年11月25日 | 石仏:三重

三重県伊賀市の中心部、上野市街の南東部寺田の集落の地蔵堂に祭られている地蔵石仏で、近くに有る毘沙門寺奥の院道の北向き地蔵尊によく似た姿をしている。

多分同一作者の作品であろうと考えられています。

今は地蔵堂の屋内に手厚く祭られていますが顔の部分の磨耗が激しく信仰のために撫で回されたのだろうか??

扁平な花崗岩をを方形に整え、表面を高さ53cm、幅38cmの野彫りくぼめの中に敷き茄子つきの蓮弁上に地蔵坐像を厚肉彫りにしている。

顔の磨耗はともかく細部の表現は優れていて鎌倉末期の像立だといわれています。

少々小ぶりですがほかの地域ではあまり見かけない様式で、この地域の特徴をよくあらわしたものだと思います。

撮影2007.2.12

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