HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

DREAM BABY DREAM

2010-06-08 22:01:05 | THIS SONG
またまたレコード・ストア・デイ絡みの話だが、今年リリースされたブツの中に
ブルース・スプリングスティーンの10インチがあったことを思い出して検索したところ
とんでもないブツに出くわした。だいたい、「ブルース・スプリングスティーン」もしくは
「BRUCE SPRINGSTEEN」という言葉で検索したこと自体が初めて(笑)だったのだけど、
目配りが足りないとはこういう事かと、思い知らされた。

2005年のライブでスプリングスティーンがスーサイドの「DREAM BAY DREAM」を演奏していた
ことは知っていた。そのことを踏まえて当ブログで2008年6月にスーサイドのライブ盤を
紹介したのだが、スプリングスティーンのバージョンは聴いたことが無かった。
どんな演奏か聴きたくてブートレグを探そうかとも思ったのだが熱心にブートレグを聴かなく
なったこともあって、思いついたものの尻すぼみ状態。

で、今回検索していく過程で2008年10月にリリースされた10インチの存在を知る。
掲載写真はアラン・ヴェガ生誕70周年を祝うためにリリースされた10インチ盤で、
そのA面にスプリングスティーンが演奏する「DREAM BABY DRAM」が収録されている。
しかもB面はスーサイドの演奏する同曲の未発表ライブと、BEAT THE DEVILというバンドの
こちらもスーサイドのカバー「MR RAY」が収録されている。

『「BORN TO RUN」と「DREAM BABY DREAM」は地続きなんだぜ。』と書いたのは、やはり
間違いではなかった。足踏みオルガンを弾きながら一人歌うスプリングスティーンの
なんと神々しいことか。単純な歌詞の繰り返しであるが何度も繰り返される言葉の
到達点は、「BORN TO RUN」と同じく闇夜を突っ走った後に前方に射してくる陽の光であり
ささやかな希望である。スーサイドという非のニュアンスを持ったユニットの名前であるが
この曲には愛する者への慈しみと、それが自分の希望であり喜びであることが表明されている。

限定4000枚のブツで発売当初はamazonで普通に買えたようだが、1年半以上遅れて
知ったものだから、海外通販でなんとか入手したというわけである。
最初の4000枚が完売した後に更に4000枚がプレスされたようで、私が手にした盤は
4218番であった。
スプリングスティーンとスーサイドを同じレコードで聴くことができるというだけで
素敵だなと思える人の手に、このレコードは行きわたるべきだろう。
ジャケットのデザインも優れているので、未入手の方は是非探していただきたい。

今月出るスプリングスティーンのライブDVDの1曲目は「LONDON CALLING」だ。
準備はいいかい?。
コメント (6)
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