HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

A LAD IN SANE

2010-06-10 21:53:55 | ROCK
ボウイ・カバー集を編むに際して役に立ったコンピレーション盤が掲載写真の2枚。
これらの2枚は所謂「トリビュート盤」ではない。ボウイ様の「トリビュート盤」は何枚も
リリースされているのだが、グラム・ロックやハード・ロックに影響を与えたのは
言うに及ばず、『LOW』や『HEROES』のB面のような世界を展開した人でもあるので、
極端なトリビュート盤が結構あって、なかなか購入する勇気(笑)が無い。
個人が全曲ボウイ・カバーでアルバムを作ったものも幾つかあり、私も2枚所持しているの
だが、それと同じレベルで楽しめるか今ひとつ確信が持てないでいるのである。
この2枚はいずれもボウイの曲のカバーか、ボウイ作の曲を他者が演奏した曲を
収録している。よって両者で被る曲は結構あるのだが、こういう盤を購入する際は
そういう事には目を瞑らなければならない。

右の盤は97年に出た『DAVID BOWIE SONGBOOK』。ジグ・ジグ・スパトニックの「REBEL REBEL」、
ミッジ・ユーロの「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」といった、何気に忘れそうなカバーを
収録しているのが嬉しい。おっと、今回はどっちも該当の曲は別のアーティストを
選んだけれど。(笑)この盤から採用したのはポールキャッツの「JOHN, I'M ONLY DANCING」。
ロカビリー・タイプのバンドでレッド・ツエッペリンの「ROCK AND ROLL」をカバーした
こともある。原曲(といってもボウイはこの曲の様々なバージョンをリリースしているが)の
良さを上手く活かしたアレンジは一聴の価値がある。

左の盤は06年に出た『OH! YOU PRETTY THINGS THE SONG OF DAVID BOWIE』。
ジャケットが最高でドノヴァンもダナ・ギレスピーもルルも、みんな勝手にメイクを
施された顔でコラージュに使われ、『気の確かな若者』になっている。
実はドノヴァンの「ROCK AND ROLL WITH ME」、ダナ・ギレスピーの「ANDY WARHOL」は
このコンピレーションで初めて聴いた。最近ダナの73年と74年の2枚のアルバムを
中心に選曲された編集盤がCD化されたが、オリジナルのフォーマットでのCD化を
強く希望する。ジョン・クーガー・メレンキャンプの「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」も
この盤で初めて知った。もっともこの曲は別のアーティストを選んだが。く、くどい。(笑)
ちなみにこの盤に収録されたダナの「ANDY WARHOL」とルルの「THE MAN WHO SOLD THE
WORLD」にはオルタネイト・ミックスの表記あり。

さあ、いよいよボウイ・カバー集の発表だ。
次回はデヴィッド・ボウイ・カバー集、題して『THIS AIN'T ROCK AND ROLL,THIS IS GENOCIDE』で
お逢いしましょう。


コメント
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