このブログで私が編んだカバー集は7種ある。対象となったのはボブ・ディラン、
ローリング・ストーンズ、キンクス、ビートルズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、
ザ・フー、そしてニール・ヤング。
彼らの曲のカバーを集めてCD2枚(ビートルズは7枚になった)に収めるのだが、
最多収録アーティストがデヴィッド・ボウイ。ディラン・カバー集以外の6枚全てに
ボウイ様が演奏するカバーを収録しているわけだが、実のところ良い出来のカバーは少ない。
自分のオリジナルに比べて、大して手が入ってないような気がするからなのだが、裏返せば
ボウイ自身の楽曲やアルバムに素晴らしいモノが多いということでもある。
そこで、今度はボウイ様の曲をカバーした盤を編んでみようかなという発想に至り、
完成したのがこれだ。
それではデヴィッド・ボウイカバー集、題して『THIS AIN'T ROCK'N'ROLL , THIS IS GENOCIDE』。
DISC1 (66S-009-01)
01 SPACE ODDITY / DEF LEPARD
02 CHAGES / SHAWN MULLINS
03 WATCH THAT MAN / LULU
04 DRIVE-IN SATURDAY / MORRISSEY
05 PANIC IN DETROIT / TEDDY RICHARDS
06 THE PRITTIEST STAR / IAN McCULLOCH
07 CRACKED ACTOR / BIG COUNTRY
08 THE JEAN GENIE / THE DANDY WARHOLS
09 LADY GRINNING SOUL / MYSTEFY
10 JOHN , I'M ONLY DANCING / THE POLECATS
11 BOYS KEEP SWINGING / SUSANNA HOFFS
12 YOUNG AMERICANS / CURE
13 DIAMOND DOGS / BECK
14 QUICK SAND / DINOSAUR JR.
15 THE MAN WHO SOLD THE WORLD / NIRVANA
16 THE BEWLAY BROTHERS / REPLICANTS
17 HEROES / OASIS
18 MEMORY OF A FREE FESTIVAL / MERCURY REV
収録時間 78分47秒
DISC2 (66S-009-02)
01 SOUND AND VISION / FRANZ FERDINAND
02 FAME / EURYTHMICS
03 1984 / TINA TURNER
04 REBEL REBEL / 浅井 健一
05 DO DO ~ CHANT OF EVER CIRCLING SKELETAL FAMILY / STEVIE SALLAS
06 SCARY MONSTERS (AND SUPER CREEPS) / SUPERCHUNK
07 OH YOU PRETTY THING / PETER NOONE
08 THE GOSPEL ACORDING TO TONY DAY / EDWIN COLLINS
09 ANDY WARHOL / DANA GILLESPIE
10 FIVE YEARS / PLACEBO
11 SOUL LOVE / ROGER McGUINN
12 MOONAGE DAYDREAM / TERROVISION
13 STARMAN / CULTURE CLUB
14 LADY STARDUST / DANNY MICHEL
15 STAR / TECHNO COWBOY
16 HANG ON TO YOURSELF / GILBY CLARKE
17 ZIGGY STARDUST / BAUHAUS
18 SUFFRAGET CITY / BIG AUDIO DYNAMITE
19 ROCK'N'ROLL SUICIDE / TONY HADLEY
20 LIFE ON MARS / THE DIVINE COMEDY
21 ASHES TO ASHES / TEARS FOR FEARS
22 ROCK'N'ROLL WITH ME / DONOVAN
収録時間 78分22秒
ディスク1の前半には『ALADIN SANE』のカバーを集めた。RCA時代の数あるアルバムの中で
最初に買った盤なので、それなりの思い入れがあるのだ。テディ・リチャーズはアレサ・
フランクリンの息子でロック寄りのアプローチのアルバムを残しているのだが、今は
何をしているのだろう。こうやってカバーしたアーティスト名を眺めていると、80年代から
90年代に大きな成功を残したバンドの名前が多いことに気づく。ニルヴァーナは
得意なバンドではないが、それなりにアルバムは買っていた。どれも大して気にいってなかったが
MTVで放送された『UNPLUGGED』での演奏を見て、バンドの思慮深い一面を感じた。
オアシスはシングルCDのカップリング収録。以前当ブログで「オアシスはCDを1枚と
7インチを1枚しか所持していない」と書いたが、その7インチと同タイトルのシングルCDの
カップリング。7インチには収録されていないので、今回購入した。(笑)
ディスク2の中で個人的に渋い選曲だなと思ったのはスティーヴィー・サラス。
「DO DO」は『DIAMOND DOGS』セッションの曲で初出はボウイの3枚組ベスト『SOUND AND
VISION』。ライコが出した『DIAMOND DOGS』にも別バージョンがボーナス・トラックで
収録された。そんな曲と「永遠に周り続ける骸骨家族の歌」を繋げたのだから。
ギルビー・クラークは元ガンズン・ローゼズのギタリスト。そんなバンドに居たものだから
偏ったジャンルで紹介されることが多いが、イジー・ストラドリンと同じように紹介される
べきだろう。とにもかくにも『ZIGGY STARDUST』全曲カバーである。(笑)
結果として『STATION TO STATION』以降のカバーが極端に少ないことを露呈するのだが
カバー自体が無かったり、何度も聴きたいと思うに至らなかったりするのが実情だ。
誰か「STAY」の格好良いカバー、演ってよ。(笑)
懐はいつも寒いのです。(笑)
深さと言うより、同時に限界を示しているので
微妙なところであります。(笑)
ミック・ロンソンのギターも爆音で聴きたい。
それにしても、ホント、ハリーさん凄い。
(因みに聴いたことがあるのは、バウハウス・オアシスだけかな)
完成しました。
記事中では取り上げませんでしたが、雑誌「UNCUT」2003年3月号に添付されたCDも大いに
参考になりました。
70年代後期のボウイはグラム時代とはまた
別の意味で神がかっていましたので、カバーは
難しいのかな、と改めて思いました。
指摘?なので訂正しておきました。感謝はしないけどね。