HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

A KNIFE , A FORK , A BOTTLE AND A CORK

2014-11-04 23:56:02 | ROCK

遂にストーンズの75年の映像も正規リリースされてしまった。全くこんなに贅沢で
いいのだろうか。75年7月11日の演奏としてブートレグでよく知られた映像で、当然のように
これの音声を抜き出したレコードも出た。LPだと4枚組のボックスに入っていて、滲んだ画質の
VHSと共に楽しんだものだ。今はどちらも手元に無いけれど。(笑)

私が購入したのはDVDと2枚のCDがセットになったもの。7月11日と言われた映像は
どうやら7月12日が正しい日付のようで、CDは7月13日の演奏でこれは12年に
ダウンロードで販売された音源のCD化。ストーンズは75年に7月9日から13日にかけて
五日連続公演を行い、そのうちの11日から13日までの演奏を収録した有名なブートレグ
CDのセットがある。ちょっとだけ聴き比べたが意味のない検証のように思えて止めた。
ストーンズ側が映像は12日とアナウンスしているのだから、それでいいのだろうから。

映像は照明が赤みがかったところはぼやけた感じがするが、それ以外は結構綺麗に修復されて
いる感じで音声の素晴らしさと相まって75年当時のラフでルーズなストーンズの魅力を
見事に伝える。

『FINGERPRINT FILE』でのミックのギター・パートの重要性や、『WILD HORSES』での
フロントの3人が並んで歌う様子の格好良さといったところを、今回のDVDで再認識。
また、『JUMPIN' JACK FLASH』に入る前のチューニングを直すキースさんと、キース待ちの
他のメンバーというのが見ている側は緊張する(笑)のだが、キースさん待ちのメンバーが
軽く繰り出すジャブのような音の間隙を突いてメイン・リフを繰り出した時は、ちょっと
身を乗り出してしまった。(笑)

キースさんがチューニングに手間取る間、ローディーは替えのギターを準備しているのだが
何故かテレキャスターに拘るキースさん。演奏は始まったものの、やっぱりダメだったのか
曲の途中でカメラに映らないところで、ゼマイティスと交換していた。(笑)

実のところ、先に書いたブートレグの組物で『JUMPIN' JACK FLASH』を聴いたのだが、
チューニングからイントロに突入するような入り方の日が無かった。もう、この時点で
私的には日付の検証はブートレグを基準にするのであれば意味の無い作業のように思えたのだ。
ま、そんなことはどうでもいい。圧倒的な2時間40分をあっという間に見終えた。

勢いに任せてCDも聴いたのだが、音だけ集中して聴くと『ANGIE』とか『WILD HORSES』
といった曲でのビリー・プレストンのフレーズが曲に与える美しい彩りに改めて気づいた。

さて、こうなると次は76年の映像のリリースにも期待が高まる。
『STAR STAR』で登場する巨大風船は、指先のようにも見えるペイントがあったが
76年の欧州公演の映像では、本来意図した造詣の風船を見ることができるのだから。(笑)

コメント (2)
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