HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

KISS ME QUICK SQUEEZE ME SLOW

2014-11-17 12:42:11 | ROCK

パブ・ロックの諸々を取り上げるとき、最優先では無いがしかしほぼ必ず取り上げ
られるのがミッキー・ジャップのファースト「JUPPANESE」。ジャップというのは
本名だからアルバム・タイトルは「ジャップ語」あるいは「ジャップ人」みたいな
ニュアンスなのだろうが、アルバム・ジャケットが個人的にはなんとも不恰好に思えて
余り好きではない。

どちらかというと、歴史と国の面積だけが重厚長大な隣国のイメージがするジャケット
だが、欧米人のイメージする日本人なんて昔から今に至るまであんなものだろう。
ま、我々日本人に例えばジャマイカとかインドネシアを地図上で正確に指せと言われて、
正解できる人がどれだけいるかを思えば、同じようなことだろうけど。

掲載写真は3枚のCDと1枚のDVDで構成されるミッキー・ジャップのボックス
「KISS ME QUICK SQUEEZE ME SLOW」。時系列に曲を並べているわけではないが
ミッキーが在籍したレジェンドとソロで残した曲が全70曲収録されている。

レジェンドというのは今思えば実に渋いバンドだったし、先に書いたミッキーの
1STもニック・ロウとゲイリー・ブルッカーがLPの片面をそれぞれプロデュース
するという豪華な盤であった。ドクター・フィールグッドはアルバム「DOWN BY THE
JETTY」でミッキーの『CHEQUE BOOK』を取り上げたし、ニック・ロウは
『SWITCHBOARD SUSAN』を取り上げた。それなのに、何でこんなに地味な
扱いなのだろう。

   やはり、ルックスなのか。(失礼)

それはともかく、今回まとめて70曲を聴いてそのほとんどが、今聴いても全く
格好いい演奏で格好いいボーカルだということを思い知らされた。実のところ
私もそれほど熱心に追いかけたわけではないので、これはいい機会になった。

DVDは94年に放送されたテレビ番組のようで、撮影された当時のミッキーの
ドキュメンタリーの様相を呈していて演奏シーンもあるが細切れで完奏しないのが
もどかしい。ここはひとつ、スルーしていたロックパラストの映像でも手に入れるか。

時系列に曲は並んでいないと先に書いた。それにしても。ディスク1の1曲目が
わざわざシングルのB面曲から始まるという欲の無さが最高で、これもパブ・ロックの
本質を表しているのだなぁと機嫌よく解釈して、本日も何度目かのリピート再生。

コメント
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