ロリー・ギャラガーのライブ盤「IRISH TOUR '74」の40周年記念盤が届いた。
7枚のCDと1枚のDVDで構成され、10インチ・サイズの箱に入っている。
箱のつくりが少々弱いような感じだが、中身は途轍もなくストロングな演奏が詰まっていて
汗と熱気が部屋に充満しそうである。
オリジナルのLPは74年1月3日から5日にかけて行われたコーク・シティー・ホールでの
コンサートとセッションから10曲が選ばれていた。今回はその3日間の音源だけで26曲もある。
3日と5日のものは、どの曲がどの日の演奏か明確なクレジットはないが、4日の音源は
独立して1枚のCDに収録されている。
他にダブリンでの演奏が14曲、ベルファストでの演奏が16曲収録されていて、これらは
全て初登場の音源。演奏自体は、どの日の演奏を抜き出しても力漲る熱演揃いなのだが
音質の関係で、コーク公演からライブ盤が編まれたのであろう。演奏内容はオリジナル盤を
聴いていれば、その素晴らしさはわかるというもの。ただひたすら、ボリュームが増えたことを
喜んでいる間抜けな私がいる。
DVDは、有名な同名タイトルのドキュメンタリー。残念ながら日本語の字幕は無いが
私は00年に出た日本版DVDを所持しているので、そこはまあいいか。
個人的に大好きなドキュメンタリー・フィルムで演奏は
もちろん、ツアーや楽屋の様子やアイルランドの街とかが映っているのが面白く、冬と
いうこともあって、天候が不順な感じが生々しくも勝手なアイルランドのイメージを私の中で
増幅させたものだ。私的ロック映像100選に間違いなく当確する1本。
今回のボックスに添付されたDVDは08年にリリースされた盤と同じである。
00年版ではロリーが74年に日本に滞在した時の映像を5分ほどみることが出来たが
08年版では更に長時間の映像を見ることができるので、08年版を所持しない私には大きな
意味のあるDVDである。新幹線のホームで気さくにサインに応じたり、タクシーの後部座席に
3人で押し込まれて移動したりとか、スターらしくないところが何とも恰好いい。
グヤトーンの本社に行った時の映像とか、あったらいいのになぁ。(笑)
あっ、今更のように気づいたのだが、エレキギターを弾く時とリゾネイターを弾く時では
スライド・バーを装着する指が違うのだな。もっともそれは単に演奏する曲の運指の関係上
なのだろうけど。
また、08年版には73年のアイルランドでのライブ映像が30分ほどボーナスで収録されて
いたので、これも初めて見ることができたので嬉しかった。ロリーの正規DVDは「モントルー」
「ロックパラスト」「ビートクラブ」を所持しているが、やはり「アイリッシュ・ツアー74」が
一番好きだ。
あの人があれだけ評価されるなら、ロリーももっと評価されるべきだ、なんてずっと思っていたが
そんなことはもうどうでもいい。さあ、もっともっと長い時間をかけてロリーを聴きまくるぞ。
何てことを書いているのだが、明日か明後日には「アレ」が到着するんだよね。(笑)