HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

日本の5割が賛成している

2014-11-12 21:05:50 | THIS SONG

仕事というものは楽しくやれればいいのだが、往々にして疲弊するものだ。
時々、簡単なルーティンワークをこなす機械のような仕事に就けば楽なのに、
なんて阿呆なことを考えないこともないが、面倒だからこそ様々な機微の喜びとか
いうヤツにも出くわして幸福な気分になることもあるのだろう、なんて今更のように
思う。

掲載写真は坂本慎太郎が先日リリースした7インチ『あなたもロボットになれる』。
全ての歌詞を児童合唱団に歌わせて、当の本人は歌っていない。

15,6歳の頃だったか、ちょっと差し障りのある歌詞をロック・バンドのボーカリスト
でなく、子供に歌わせたら世間は驚くだろうな、なんて阿呆なことを考えたことが
あったが、すぐにそれはピンク・フロイドが『ANOTHER BRICK IN THE WALL , PT.2』
で、実践していたことを知り「遅かったか。でも、俺の発想も満更じゃなかったな。」
なんてニヤニヤしたり。

フロイドの曲は歌詞の内容により、いろいろと物議を醸したが今回の坂本の曲も
なかなか皮肉が効いている。これを歌った子供の親は歌詞を見てどう思っただろう。
フロイドと違って教育批判のような大袈裟な内容ではないが、「壁」にしても「ロボット」
にしても、都合よく組み立てられ都合よく動かされることに気づかないことへの警鐘、
或いは組み立て動かす側への批判であるのが何とも面白い。
ロボットになると「楽」だと思う人、既になっていて気付かない人や何の疑念も
抱かない人もいるだろうけど。

7インチのB面は野口五郎カバーで曲は『グッド・ラック』。坂本の愛唱歌との
ことだが、トラックも含めて気持ちの良い流れの曲である。意外なことに78年に
リリースされたこの曲はオリコン・チャートのベスト10に入った最後のシングル。
79年の『真夏の夜の夢』が好きな私なのだが、流石にこれをカバーするのは
ベタかな。(笑)

それにしても。来るか、GOROブームの再燃。来ないか・・・。

危険のランプが点滅している。

コメント
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