HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

SOUNDS OF THE 80S

2014-11-22 00:05:44 | ROCK

カバー好きの足元を見られたという思いと、好きで買ったのだからいいじゃないかという
愛憎入り混じるカバー集。(笑)BBC RADIO2が企画したカバー集で、80年代の曲を
割と新しめのミュージシャン中心の演奏で収録している。ま、中には古株もいるが
60年代や70年代が全盛期だった人はいない。(笑)

何が気にいらないかというと、何というかテンポを落として小洒落た感じの
アコースティックな雰囲気でアレンジした曲が多いところだ。如何にも「私はセンスが
良い。」といわんばかりのアレンジが多いのにはちょっと参った。ま、これは趣味の
問題なので肩肘張らなければ、気楽に楽しめる肩の凝らないカバー集であるのも事実で
そこが先に書いた「愛憎入り混じる」ところである。

正直なところ、ここに登場する37組のミュージシャンの3分の1にも満たない数の
名前しか把握できないのだが、気づいたことがある。それは何かというと、単に自分が
リアル・タイムで聴いていたからに他ならないのかもしれないが、80年代はヒット曲と
いう概念が私の中にあったということだ。あの時代の音の録り方は気に入らないものが
多いし、90年代も格好いいバンドは沢山あったはずだが、曲を聴いて「誰の何」と
すぐ反応できるのは、やはり80年代までである。

あと、これは英国における編集盤なので、仮に米国のレコード会社やレーベル主導で
同様の企画があったら選ばれないであろう曲が多いだろうと想像するのも面白い。
ウォーターボーイズ、ニュー・オーダー、ブロンスキ・ビート、なんてところは
確かに当時の英国ロック・シーンを彩ったバンドだが、さて米国では・・・ということだ。

煮え切らないことを書いてきたが、『BETTY DAVIS EYE』や『TELL HER ABOUT IT』、
『LET'S GROOVE』『TRUE COLOURS』とかいった曲を聴くと、一気に時代が
30年巻き戻ってしまうところにヒット曲の良さというのがあると改めて思ったのも
事実。

個人的なハイライトはディスク1の最後の2曲。カイザー・チーフスが演奏する
『SHOULD I STAY OR SHOUD I GO』とマニック・ストリート・プリーチャーズが
演奏する『START ME UP』で決まりだ。
えっ、それは単にお前がクラッシュとストーンズを好きなだけだろうって?。

それは言わない約束でしょ。(笑)

コメント (2)
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