HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

FAB4~カバー・ソング100選への道・その7

2011-05-10 22:51:52 | THIS SONG



ビートルズの人気がどれくらい凄かったか、もしくは各メンバーの音楽のクオリティーが
どれくらい高かったか。当然ながら運も味方につけての話になろうが、バンド解散後(存命中でもいいが)の
メンバーがソロで出したシングルが、時期は違えど全員チャートの1位になった、というのは
後にも先にもビートルズくらいしかいないのではないだろうかと思うと、最初に書いたようなことを
思わずにいられない。そんなことから所謂FAB4のカバーを1曲ずつ選ぼうと思った。

4枚の掲載写真は、FAB4のカバーを収録したアルバムもしくはシングルを「LET IT BE」のジャケットに写る
メンバーが配された位置と同じように並べてある。

ジョン・レノンの『HOW』をカバーしたのはジュリー・コヴィントン。自身の名前を冠して78年に発表した
アルバムで、フェアポート人脈がこぞって参加した他、ジョン・ケイルやクリス・スペディング、スティーヴ・
ウインウッドら豪華な面子がバックを担当したことでもしられる盤だ。ジュリーの歌唱は実に味わい深く
ジョー・ボイドの仕事としては地味な部類に入るかもしれないが、私は好きなアルバムだ。
日本盤現行CDには77年のシングルが追加されていて、それがアリス・クーパー(!)とリトル・フィートの
カバーというのが、また嬉しい。

ポール・マッカートニー&ウイングスの『BAND ON THE RUN』をカバーしたのはフー・ファイターズ。
私は未聴なのだが、今年のレコード・ストア・デイにフー・ファイターズはLPオンリーのカバー・アルバム
「MEDIUM RARE」をリリースした。それに『BAND ON THE RUN』は収録されているのだが、初出は
07年にリリースされたコンピレーション・アルバム「RADIO1 ESTABLISHED 1967」。
とにもかくにも、このカバーの勢いに圧倒されたのであった。

リンゴ・スターの『IT DON'T COME EASY』は、リンゴの曲の中で私が一番好きな曲。これは
スミザリーンズの92年のシングル「TOO MUCH PASSION」のカップリング曲として収録された。
他にもキンクス・カバーを同時収録していて、私のようなカバー好きにはたまらないシングルだった。
後から知ったのだが、発売日が92年の私の誕生日だったというのも個人的にポイントが高いところ。(笑)

ジョージ・ハリスンの『BEWARE OF DARKNESS』は09年にマシュー・スイート&スザンナ・ホフスが
発表した「UNDER THE COVER VOL.2」収録。ジョージのこの曲はレオン・ラッセルによるカバーがあり
そちらはシタールが鳴り響く捻ったアレンジが印象的でどちらを選ぶか迷ったが、ストレートでちょっと
可愛らしい感じもする、こちらを選んだ。ここのところドミノスをよく聴いていたので『BELL BOTTOM
BLUES』に傾きかけたが、初志貫徹。

ジェリー・コヴィントン以外の3枚は、過去に何らかの形で当ブログで取り上げた盤なのだが、
継続して聴き続けていることこそ、好きである証という意味もあり一点の曇りもなく「カバー・ソング100選」に
使用することにした。

実はジョン・レノン・カバーは当初は違う曲を考えていた。ボンゾ・ドック・バンドの「GIVE BOOZE A
CHANCE」がそれだったのだが、BBCで収録された演奏自体は2分にも満たない余りにあんまりな替え歌を
使うのもどうかと思い・・・。
まあ、ジョンなら、それくらいのユーモアは笑い飛ばすのだろうが。(笑)

コメント
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