HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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KISS~カバー・ソング100選への道・その2

2011-05-02 21:25:54 | THIS SONG

   

交通機関は空いているのに、なんだか忙しい一日だった。今日働いたら、また3日休めるという
「やっつけモード」を見透かされたような感じであったが、まあいいだろう。
来年の1月までまだ8か月もあるというのに、「目標」が出来たものだから、そればっかりに
気を取られるという悪癖が我が身を襲うが、それもまたGOOD。(笑)
いや、今の私は仕事中は「『SO YOU WANT TO BE A ROCK'n'ROLL STAR』は誰の
カバーを選ぼうか」なんて考えたりしませんよ。(笑)

「カバー・ソング100選」は、単純にABC順に100曲並べるのではなく、大体20曲ずつ収録した
CDR5枚の形にしようと考えた。そうすると昨年までに当ブログで記事にした8組のアーティストの
カバー集の続編という体裁もとれるし、自分のカーステやiPodで楽しむことも出来るので一石二鳥と
いう訳だ。

ディスク5の最後の曲、つまり大トリは簡単に決まった。徒に大袈裟で無く、それでいて気持ちを
落ち着かせる大らかで格調高い曲。しかし歌っているのは酔っ払い。(笑)ルイ・アームストロングの
歌唱を二人がかりの力技でねじ伏せたのが、ニック・ケイヴとシェーン・マガウアンの92年のシングル
「WHAT A WONDERFUL WORLD」。ごく僅かな私の行動範囲内でさえ、醜い事象は山ほどあるのに
このバージョンを聴いていると、「明日は美しいかも」と期待をしてしまう自分がいる。
勿論、私も酔っ払っているのだけど。(笑)

ポーグスの結成当初のバンド名「POGUE MAHONE」はゲール語で「俺の尻にキスをしろ」という意味
なのだが、それはさておき、ニック・ケイヴにキスされたシェーンはどんな気持ちだったろう。
ニック・ケイヴは今度は「頬にキスして」ではなく、堂々と女性と唇を重ねる写真をジャケットにした
シングルを96年にリリースした。掲載写真右がそれで、相手はP.J.ハーヴェイ。
暗黒王子と漆黒女王の組み合わせは、ちょっと不気味なのだが、実に美しいジャケット写真である。

 リチャード・トンプスンは03年にリリースしたライブ盤「1000
YEARS OF POPULAR MUSIC」で、プリンスの名曲『KISS』をカバーした。アコースティック・ギターで
プリンスのファンクに挑んだ、その男気に私は痺れた。ギター・ソロはちょっと準備不足の感が否めない
部分もあるが、そんなことにお構いなく勢いで押し通す姿勢がファンクなのだ。
ドリー・ファンクJR.に通じる渋さもあるし。(関係無いか。)
リチャードはライナーで「『KISS』は80年代のベスト・ポップ・ソングの一つで、プリンスはベスト・アーティストの
一人だ」と書いている。勿論、私も同意する。そしてその男気故に「カバー・ソング100選」にも
選ぶことにした。

KISS・・・・・。

コメント (4)
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