HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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美しき邂逅~カバー・ソング100選への道

2011-05-01 08:01:15 | THIS SONG

   

09年1月の当ブログで「85年の俺はきっと殺伐としていたのだ」なんて書いたのだが、この年は
ロック少年(そう、最後の10代だった)の私をわくわくさせた2枚のシングルが出た年でもある。

掲載写真左はデヴィッド・ボウイとミック・ジャガーによる「DANCING IN THE STREET」。
ライヴ・エイドのための企画でイベント当日にビデオが流された時は、明らかに時間をかけていない
半ばやっつけ仕事的な映像であったにも関わらず、その格好良さに興奮したものだ。
ステージの延長のような自然体のミックと、幾分芝居がかったボウイ様。何となくボウイ様に
分が悪いように感じたのだが、今映像を見てもその印象は変わらない。

当時はビデオ・デッキを所持していなく、「ああ、デッキ買わなきゃ。それよりも、今度は何時この
ビデオを見られるのだろう。」なんて思ったものだが、今ではミックもボウイ様もこの映像を商品化している。
おそらく一度だけだと思うが当時のMTVで、音は普通にオフィシャル・レコーディングされたものだが
映像はメイキング・シーンというビデオも流れた。ボウイ様が飛び出すタイミングを測っていたり、
階段から飛び降りた後の着地のシーンとかがあったように記憶するが、もう一度見たいものだ。

掲載写真右はジェフ・ベックとロッド・スチュワートによる「PEOPLE GET READY」。ジェフのアルバム
「FLASH」には心底がっかりしたのだが、この曲は別格で「いいなあ」と思った曲でもある。
ジミー・ホールとロッドの優劣は比べるまでもなかったし、ジェフ・ベック・グループ以来の邂逅というのも
なんとなく素敵な気がしたのだ。この曲もプロモ・ビデオが良かった。貨物列車に乗ったジェフが
降り立った田舎の駅にロッドがいる、というのはセピア・トーンの映像ということもあって演出が
『白々しくも美しい』ビデオだった。『美しくも白々しい』のでないことは、お間違いなきよう。

そういえば、この2枚以前に胸ときめいた大物の出会いといえば、クイーンとボウイ様の
「UNDER PRESSURE」があった。その曲の印象が今回取り上げた2枚に比べて、今の私の記憶に
印象深く残っていないのは、おそらくプロモ・ビデオにクイーンもボウイ様も登場しなかったことと
無縁ではあるまい。

この2枚のシングルは何れもカバー曲で、それぞれオリジナルはマーサ&ザ・バンデラスとインプレッションズ。
ロック5年生(笑)くらいの私に、ソウル・ミュージックを聴くことを更に促すレコードだったという意味でも
個人的に重要な意味を持つ2枚だ。
この時代のボウイ様とジェフ・ベックのアルバムは、正直なところ私には面白くなかった。その二人、
いやミックも含めて3者に関わったナイル・ロジャースに、未だに良い印象を持てないのは仕方あるまい。(笑)

この2枚を取り出したことで、来年(笑)初頭の100選は「カバー・ソング100選」とすることにした。
勿論、この2曲は選出曲。そして、楽しくもやっかいな(笑)日常は続く・・・。

コメント (2)
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