HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN - 78

2011-05-09 04:36:16 | ROCK

リンジー・ディ・ポールの写真を初めて見た時は「ああ、なんて素敵なお姉様なのだろう。」と
思ったものだ。整った顔立ち、金髪に厚い唇、そしてホクロ。「こんなお姉様に勉強を教えてもらったら
僕はもっと頑張ったのに。」なんて、とうに40を過ぎた爺に未だに妄想を抱かせるのだから
罪な顔立ちだ。

ただ、なかなかレコードを買うには至らなかった。綺麗なお姉様というだけでレコードを買えるほどの
余裕は無かったし、ヒット曲「SUGAR ME」を聴いたことが、只でさえ女性が歌うレコードをほとんど
買わなかった10代から20代前半の私からリンジーを遠ざけることになった。タイトル通りの
甘い曲調が当時の私には受け入れられなかったのだ。

その「SUGAR ME」も今聴けば、面白く聴くことが出来る。72年に白人の女性が後のディスコ・スタイル
のようなリズムの曲を歌っていること、要所で入るヴァイオリンが国籍不明感(笑)を増長させ、
尚且つ、あの歌詞である。ダブル・ミーニングの「GOTTA GET MY CANDY FREE」というフレーズに
英語圏の男性は皆「その役目は私目が・・・」と思ったことだろう。(笑)

掲載写真は72年のアルバム「SURPRISE」。リンジーのアルバムはベスト盤の類を除けば、
しっかりしたCDでの再発がされていない状況が長かったが、05年に日本主導でこの盤がCD化され
私もようやく、アルバム単位で聴くことが出来たという訳である。

驚くべきは、歌唱だけでなく曲作り、ギターやピアノの演奏にアレンジ、果てはアルバムのプロデュースから
アルバム中ジャケのイラストを含むデザインを彼女が手掛けているということである。
こういう事実は70年代にリアル・タイムで、ちゃんと伝えられていたのだろうか。男心を擽るルックスと
甘い歌唱ばかりが強調されて、彼女が「才色兼備」であることがしっかり伝わっていたとして
何が変わったか、なんて今となっては判らないが、そういう事は大切なのだ。
当然がら、後追いの私の聴きかたも変わったのだから。リンジーがロイ・ウッドと付き合ったのも
自分と同じようなことをやっているロイの才能に惚れたのだなと納得がいくのだ。(笑)

 

「土曜の夜はロカビリー、ヘイ、リンジー! ロックン・ロールで踊ろうぜ!!」

モット・ザ・フープルのシングル「土曜日の誘惑」には、こんなキャッチ・コピーが書かれている。
ここで聴くことができる、リンジーの喋りには今もドキドキする。
もっとも、アルバム・バージョンの方が巻き舌が凄くてひっくりかえるのだけど。
残念なのは、この記事を月曜日に投稿する私の間抜け具合というところか。(笑)

I DON'T LIKE MONDAY・・・・

コメント
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