とんぶり

もともと大好きな食品だけど、最近は納豆のお供としてこれに夢中～

ホウキ草の種子　を食用に加工したものが　「とんぶり」
ホウキは掃除に使う箒のことだけど、ホウキ草を使った箒って今もあるのかな？
見た目は小さな魚の卵のよう、なんとも表現しがたいつややかなモスグリーンで、においをかぐと、かすかに土の香り…懐かしい自然な香り

味はこれといってなくて、そのプチプチした食感はまさに魚卵系

畑のキャビア

と呼ばれる理由はここにあり

中国では、古くから漢方薬として、強壮・利尿などの目的で用いられてきたとか
各種ビタミンやミネラル成分を含む健康食品で、血糖値抑制効果のあるサポニンを含むことからも、糖尿病への効果が注目されているらしい

江戸時代から食用にされていたというからすごい！
東北地方の度重なる飢饉の時に、食糧確保として考えられたという説もあるから、それが本当ならば

飢饉が生んだ名産品

ってことだよね

刈取りは手作業だし、強風も大敵
あの歯触りと美しい藻色を出すにも非常に手間がかかる工程があるらしい
真空パックに詰める工程でも、柑橘類に含まれるクエン酸を利用して、安全に殺菌の増殖を防ぐ方法を取っているということ
そう思うとなんだかとても安い気がする

和え物や酢の物に混ぜる、お刺身やサラダへのトッピング
そのあたりが良く知られた、手軽な利用法
私のおすすめはつぶしたアボガドとの組合わせ
サンドイッチに挟むマヨネーズ卵やツナに混ぜるのもいい

でも一番のお気に入りは、

ぬめぬめ三姉妹（納豆・山芋・オクラ）

に加えること
ぬめぬめの中ではじけるとんぶりの存在感は、歳の離れた元気な末っ子、第４女って感じかな？
プチプチと弾みながら、料理に力を与えている