ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/04/20 篠原涼子主演『anego』始まる

2005-04-21 15:07:56 | テレビ
3月1日に観た『溺れる人』がよかったので、篠原涼子が主演する日本TVのドラマ『anego』を楽しみにしていたが、いよいよ始まった。
主人公の野田奈央子32歳。バブルの時代の最後に東済商事に一般職で採用されて働き始めて11年目を迎えた。バブル崩壊とともに人件費削減をはかった会社は一般職を採用しなくなり、正規の女性は総合職のみ。事務のルーチンワークには契約社員や派遣社員しか採用しない。
日本でも男女雇用機会均等法以降は、法にひっかからない巧妙な男女差別のしくみが出来上がっている。労働組合運動の力は弱く、組織労働者の割合が2割くらいという時代である。職場に直雇いでない労働者がこんなにいるのが当たり前になっているのだなあと思いながら見ていた。私が最近まで働いていた部署は確かに似たような状況があったが、その部署に来る前はほとんどそういう立場の人はいなかったので、異動後に慣れるのに大変だったことを思い出した。
ドラマだから誇張があるのかもしれないが、会社の中での女性差別はかなり露骨である。契約社員や派遣社員はギャルズとよぶ「職場の華」的存在としてチヤホヤするが、仕事が期待水準以下だとすぐに交替させる。そういう立場をわきまえて働いてはいるのをいいことにつまみ食いする男がいて、それがばれると知らんふりするために契約解消を画策したりする。その彼女に泣きつかれた奈央子は、正義感が強いというわけではないが、あまりにも男たちが傲慢なので、「彼女はミスもするがちゃんと仕事をしている。それなのにトイレでの密談でクビ切りするんですか」と抗議する。
1年後輩の加藤博美(戸田菜穂)がナイスサポート。ともに「負け組」の中であがいているが、博美は奈央子が女性社員に好かれていろいろと世話を焼き、それを上司に利用されてギャルズの管理をやらされている人のよさにあきれながらも、支えているようだ。
奈央子の母親(由紀さおり)は、就職が決まった時に「女の子は一生懸命働かなくていいのよ。職場でいい人をみつけて結婚するのよ。東済商事に入れたのはなんてラッキーなの」と娘に言うような人物。それを肯定するでもなく、強固に働き続ける意志を持って今まできたわけではなく、恋愛はいくつかしたが、決め手がなくここまできてしまってあせっている奈央子。
同世代の勝ち組、沢木絵里子(ともさかりえ)が子育て一段落後に近づいてきて、その夫は奈央子が電車の中で一目ぼれした男(加藤雅也)という設定で、これからの展開になかなか面白そうな予感はある。
男女差別の現状をおもしろおかしく見せてくれるのだが、私はいちいちカチンとひっかかってしまう。いらいらしながらだが、まあ見てみようかなと思っている。

原作の林真理子は、昔、アグネス・チャンとの論争?で知っているくらいで、エッセーは1冊くらい読んだかな。時代の最先端で感覚的に生きている女性という印象。その論争では、アグネスも子育てと仕事の両立に一生懸命ではあるが職場に子どもを連れていけた恵まれた環境だったとはいえ、あそこまで批判する林真理子には反発を覚えた。その後、柴田練三郎賞をとった『白蓮れんれん』を読んで、時代の中で自分らしく生きることために格闘する柳沢白蓮像を浮かび上がらせた作品で少し見直したが。昨年の『キャンディード』千秋楽で私の列の横の方に何人かで観劇していた姿をみかけたが、ダイエットに成功されたのを間近に見てちょっとエライなあとは思ったけど、この間のご自身の子育ての中で価値観に変化があったかどうかは知りたいと思っている。

写真は日本テレビの『anego』HPより

05/04/20 gooブログ「最新のコメント10件の表示を一時停止」!

2005-04-20 12:35:28 | Weblog
今gooブログ、駄目駄目って本当です。今もコメントにお返事コメントを書いていて、どうなったかを「更新マーク」クリックしたら、「最新のコメント10件の表示を一時停止」状態に突入していました。「詳細は→」を見てみると以下の通り。あと6日間はコメントご常連の皆さん、そちらのコーナーはご覧になれませんので、どこの記事のコメント欄が盛り上がっているかは、記事の末尾を見てください。最近、新聞広告入れたりしていっぱい人が集まってしまってキャパオーバーなんですかね。ハア。
<最新のコメント非表示について>
ただ今、システム負荷軽減を目的に、各ユーザー様のブログサイドメニューにある「最新のコメント」10件の表示を一時停止させていただいております。4月25日以降のシステムメンテナンス終了後に表示を再開する予定です。しばらくの間ご迷惑をおかけしますが、システム負荷軽減へのご理解とご協力よろしくお願いいたします。
  

05/04/17 スーパー歌舞伎の原点『ヤマトタケル』よかった!

2005-04-19 23:29:10 | 観劇
スーパー歌舞伎は『新・三国志Ⅱ』『新・三国志Ⅲ』と観ているが、昨年のⅢの再演は忙しくて観ることができなかった。そして今回のダブルキャストによる『ヤマトタケル』は絶対観ると決めていた。本当は右近主演と段治郎主演の2公演を観たかったが、段治郎主演の方で1回で終わることになった。実は猿之助による『ヤマトタケル』を教育TVで放映していたのをかなり昔に途中から見たことがある。走水の弟姫入水くらいからだと記憶している。波布を動かして荒れる海を表すというのも新鮮に見ていたくらいだから、歌舞伎鑑賞教室以来だったかもしれない。話自体は壮大でけっこういいなと思ったが、冗長だったのでこれを全部見ていたら退屈だったかもと思った悪い第一印象がある。
しかし、今回観てその印象は一変した。パンフを読んだら初演からはかなり削り込んだという。演出も大幅に変わっているのがわかった。波布のところだってずいぶん違う。これはやはり早めに右近でも1回見ておくべきだったと思ったが、もう残りの日が少ない。次に楽しみに残すとしよう。NHKもダブルキャストの両方を放映というわけにはいかないだろうから放映しなかったらどうしよう・・・。DVDは猿之助で出ているし、買う人は買うから両方出すとかしてくれないかなあ、松竹さん??

梅原猛先生と猿之助の出会いから始まり、ふたりは歌舞伎の原点を踏まえた今の時代に求められる新・新歌舞伎の必要性で意気投合。猿之助の何気なく「先生書いてください」に本気で梅原先生が応えて書かれた電話帳のような脚本が『ヤマトタケル』の出発点だという。それを削りに削り、まず4時間半の作品に、それを再演で削り、さらに今回削ったというが、それでも十分中身の濃い、見応え十二分の作品だ。
梅原先生の哲学があちこちで伺われ、骨太い。大和朝廷に平定されてしまう熊襲や蝦夷をただの蛮族ではなく、それぞれの誇り高い文化(縄文文化圏と思われる)を築き平和に暮らしていた人々として描き、それを鉄と米の文化(弥生文化圏の権力)が飲み込んだという歴史解釈を踏まえて時代の変化を描く。その征伐に出向く小碓命(ヤマトタケル)を、自らの戦の大義のなさに気づいてしまい悩みながらも父である帝に誉められたい一心でたたかう姿として描くところがいい。
腹違いの兄弟もいる中で母をなくし、父の愛情に確信が持てずに疑心暗鬼になって謀反を企てる双子の兄大碓命とも違って悩みまくりながらも父の指示に従って戦に赴く親孝行というか、親を慕う心の強い男として描かれている。だから戦の中でも揺れ動き、その勇ましさが滅び行く熊襲タケルから評価されタケルの称号を贈られるような勇者ぶりを見せた後、その慰めを素直に女に求めるような可愛い男である。それが女心もくすぐり、共に行動する男たちをもひきつけるのである。
また、『新・三国志』シリーズのような本水や本物の火を使っていないが、それを波布や火布で大勢の出演者が息を合わせて動かしてあの迫力を作り上げているところがすごい。歌舞伎の伝統的な技術の粋をバージョンアップして見せてくれていると思う。この大勢の人を惜しみなく使うというところも贅沢極まりない(3月の国立劇場の人出の少なさと対極的だ)。
来年の3~4月の新橋演舞場は何を見せてくれるのだろうと、もうすでに楽しみになっている。


さて、主要キャスト評。
ヤマトタケル=段治郎
「自分が演じているのがヤマトタケルなのか市川猿之助なのかわからなくなるときがある」とパンフに書いてあったが、本当に見得の表情など猿之助の見得そっくりに見えることが何度もあった。芝居中の表情も本当に豊かになった。『本朝廿四孝』の愛之助のところでも書いたが、眉と目の間がある程度長めの顔立ちの方が上品で美しいし、表情も豊かになるという私の持論に段治郎もあてはまる。伏し目がちにしていて、目の開き方に変化をつけた時に顔全体も多様な表情ができるし、反対にそのへんがうまくできないと一番のっぺりした表情になってしまうが。『楼門五三桐』の小鮒の源五郎の頃はそののっぺり顔。声の高低の使い分けも上達している。嘆きの台詞が高い声になっていったあたりも美しく響く。第一の長所である長身が立ち姿だけでなく四肢の動きがきれいになってきた。立ち回りもいい。冒頭の兄と弟二役の早替りで色悪のような兄大碓命も魅力的に演じるし、小碓命のように悩みまくり、女に甘えるような役柄もいい。こういう情けない役は右近よりもはまるような気がする(右近は観ていないので思い込みだけど)。
これからしばらくのスーパー歌舞伎は右近と段治郎のダブルキャストで続けてほしいものだ。

タケヒコ=右近
昨年の『西太后』では藤間紫の西太后を支持する醇親王役でなかなか渋みのある演技を見せていて見直した。今回のタケヒコも大和朝廷に恭順の姿勢を示してはいるが本心は違う吉備の国の大君だったが、帝から同行を命じられたタケルの人柄に惚れこみ、ともに苦難をのりこえていくという役柄をなかなか渋く演じていた。特にタケルの死後残された人が語る場面の存在感がこの人ならではと思わせた。

兄橘姫、みやず姫=笑也
笑也はスーパー歌舞伎の立女形としては申し分ない。とくに黒装束で愛した大碓命の仇をとろうと小碓命をつけねらう姿がきりっとしていてよかった。しかしながら昨年の『西太后』での宦官役も狂言回し的な役回りを存在感たっぷりに演じ、この人の新しい面も発見した。今後は兼ねる役者として実力をつけていただきたいがどうだろうか。

弟橘姫=春猿
猿之助一門では一番赤姫の似合う真女形タイプだと思う。喉の手術後は声がよくなり安心してきいていられる。弟橘姫は走水での嵐から助かるための海王の神託でタケルを救うために入水する必要を知ると、自分が死ぬことによるタケルの心の負担を軽くしようと兄姫がいるから自分は皇后になれないから海王の皇后になるという言い方をして精一杯の虚勢をはって海に浮かべた畳の上に乗って沈んでいく。女形ではなかなかない劇的な死に方をする美味しい役だと思うが、役に負けずにその魅力を発揮した。女形陣の中では春猿が一番成長著しいと思う。国立劇場研修生同期どうしの段治郎・春猿で何かやってくれないだろうか。

倭姫、帝の使者=笑三郎
小碓命を支える叔母で、帝に疎まれて伊勢の斎宮として下っていたが蝦夷征伐の途中で会いにきた小碓に秘密裏に神宮の宝剣「雨の村雲の剣」を持たせたことから彼の危機を救うことになる。弟橘姫が小碓を慕っているのを見抜き、縁結びをしたのも倭姫だし、なかなか粋なおばさまの役を茶目っ気たっぷりに演じていて楽しませてくれる。小碓の死後、息子のワカタケルに皇太子指名の帝の使者として登場するが、立ち役もきりっとしていていい。兼ねる役者として両方いろいろやってほしい。

皇后、山姥神=門之助
先の皇后の子の大碓・小碓を疎んじている様子が最初からありありで、大碓を殺したために小碓が熊襲征伐を命じられる時の冷たい微笑み。2階席からでも私もしっかり観てました。いかにも帝に大きな影響力をもった皇后という存在感が出せるのは彼ならではと思う。後半の山姥神は自らの命を犠牲にして術を使い小碓に致命傷を与える見せ場のある役だが、可愛い。それも彼の持ち味である。

熊襲タケル弟、山神=猿弥
兄とともに女の踊り子に化けた小碓命に殺されるが、とどめを刺される前に、小碓に敬意を表してタケルの名を贈る。最後は逆に油断した小碓に致命傷を与える伊吹山の山神役なのがおかしい。山神といってもかつては国つ神であり天つ神に追われて鬼神になり、その子孫の大和朝廷に恨みがあるという設定なので、これも熊襲や蝦夷同様、あとからやってきた文化圏の権力に敗れた者の象徴なのである。猿弥・門之助の山神夫婦の仲のよさ、力を合わせて恨みを晴らすところがなかなか楽しい。猿弥にはこういう味のある役をこれからも愛嬌たっぷりに演じてほしい。

熊襲タケル兄、蝦夷弟ヤイレム=猿四郎
猿十郎さん亡き後を埋める形で敵役として活躍が目立ってきた。今回は二役とも小碓命に征伐される役だが、蝦夷弟ヤイレムが殺される前に小碓にこの戦の大義を問いかけるが、そこの台詞も胸にしみた。段治郎、春猿と研修生同期だというし、ますます頑張ってほしい。

帝=金田龍之介
スーパー歌舞伎にはなくてはならぬ人になっている金田龍之介。今回も小碓命が慕い続けた父帝を貫禄たっぷりに演じた。一方、今の皇后の言うことも無視できないという人間臭さも漂わせないといけない。そうでないと何故小碓命にこんなに冷たい仕打ちをするのかという説得力にかけてしまう。彼ならそういう複雑な芝居は安心である。(ちなみに私の小学校時代の同級生のお父さんである。応援してます!)

今回の公演の音楽は加藤和彦による全曲新作だそうで、『新・三国志』シリーズと通ずる雰囲気があった。全体的にアジア的だが、特に琵琶の音が効果的でよかったと思う。衣裳も中国物よりも今回の方が豪華できれいだったと思う。熊襲兄弟の衣裳も楽しかったし、それぞれの姫の衣裳も美しかった。最後の白鳥になったタケルの魂の昇天の宙乗り衣裳も宝塚のようで夢のようだった(翼を広げるジュディ・オングの「魅せられて」の時の衣裳にヒントをもらったのだろうか?)。
とにかく目にも耳にも心にも至福の舞台だった。
     

05/04/18 「松栄祝嶋台」片岡千之助初舞台

2005-04-18 01:12:56 | 観劇
日曜日の深夜(もう月曜日の時間だが)教育テレビの「芸能花舞台」をなんとなくつけていたら、片岡仁左衛門と片岡孝太郎が出るお祭り場面の舞踊劇とか始まった。途中で突然口上が始まってしまい、孝太郎の息子の千之助の初舞台だということに気がついてそれからはちゃんと見てしまった。
仁左衛門が粋な江戸っ子でお父さん、孝太郎が芸者でお母さん、千之助がその子どもでお祭りにきているという設定の筋書きらしい。
まず仁左衛門が口上の中で、生まれてから4年しかたっていないが、自分も舞台に立ちたいと言ったので、松竹永山会長とも相談して初代片岡千之助を襲名させてこの舞台に立たせたということを言っていた。続いて孝太郎ももう息子が可愛くて仕方ないお父さんの雰囲気で口上。千之助本人も大きな声でニコニコしながらの口上。かわい~い。を連発してしまった。
踊りもしっかり頑張っていた。本当にニコニコと可愛らしいお子だ。私のお気に入り片岡愛之助も仁左衛門たちに手出しをする敵役的なおアニイさんとして登場。千之助も一緒になって束になってかかってきた輩をやっつけて、親子3人花道を引っ込んで終わり。
そうかあ、仁左衛門はおじいさんなんだとなんだかとても納得してしまった。というのも、4月歌舞伎座の切られ与三を観て、相変わらずの二枚目だがちょっと年取ってしまって満足できなかったのだ。でも仕方がない。去年だったか歌舞伎座で観た「恋飛脚大和往来」の「新口村」だって忠兵衛とその父役の二役をやったのだが、父役の時の方がはるかに良かったのだから。
このところ、仁左衛門さん、なんか年をとってしまって残念~!とか思っていたのだが、今日の親子3代の姿を見て、とても納得してしまった。
はい、その納得の上で仁左衛門さん、これからまたいろいろ観せていただきます!

05/04/17 『ヤマトタケル』華が出てきた段治郎!

2005-04-17 23:47:44 | 観劇
お茶屋娘さんと一緒に観てきました。段治郎の大ファンの彼女は3回目だけど、私はこの公演は1回目。勘三郎襲名披露を3ヶ月昼夜全部観ることにしたので私はそちらまではとても時間の余裕も経済的余裕も体力の余裕もないので、一回でおさえています。

うーん、段治郎は主役としての押し出しもよくなって、華が出てきましたね。場の支配力もぐーんとアップ。4年前に「楼門五三桐」で小鮒の源五郎(蛙やなめくじ模様の着物を着ていた役)をやってた頃に比べればもう別人のような成長ぶり。これは抜擢することで成長させることができたいい例だよね。歌舞伎研修生出身で抜擢されたのは笑也がまず最初だけど、段治郎の方が成長が早いと思う。これからも楽しみです。

今日は疲れたから、舞台全体への感想はまた後日にさせていただきます。写真は今日買ってきた舞台写真2枚のうちの1枚のアップ。
追記
昨年の段治郎が猿之助に代わって主役をつとめた『新・三国志Ⅲ』は忙しくて観ることができなかった。終盤に観ればよかったかなと思ったけど、日程調整がつかなかった(仕事もあったけれど、3月の初めに空巣に入られて大変だったから)。そして玉三郎の相手役に抜擢された7月歌舞伎座の『桜姫東文章』は昼・夜ちゃんと観てその成長ぶりをこの目で観て、次にこのブログでも書いた『梅ごよみ』でも玉三郎の芸者が惚れてしまう丹治郎を頑張って演じていた。今年度の松尾芸能賞の新人賞をとるだけのことはある。
このヤマトタケルも初日があいてすぐの劇評では長身が映えるとしか書かれてなかったけど、この2ヶ月公演の中でも日々成長していたに違いない。終盤の今日観たら、立ち姿だけでなく演技ももう落ち着いた立派なものだった。引き続き、応援していきたい。

05/04/16 観葉植物の手入れ

2005-04-16 23:31:13 | つれづれなるままに
昨年このマンションに引っ越す前からベンジャミン1鉢とポトス1鉢と水耕栽培の2種類(1つはミリオンバンブー、も一つは名前がパッと出てこない)を持っていた。日当たりが悪い部屋だったからベンジャミンは片側の葉が全部落ちてしまっていた。あとは元々日当たりが悪くても大丈夫な植物だったからまあ大丈夫だった。
引越してきてから、広いリビングルームに何か大きな観葉植物が欲しいと思っていたら、大学時代の友人が新居祝いということで買ってくれた。それがこの写真のパキラの鉢!
この写真は11月頃に撮影したので葉っぱもたくさん茂って元気、元気状態だった。写真で幹の真ん中くらいから出ている部分の枝はいらない部分だからと切り落として水にさして台所の流しの傍に置いておいたら、根が出てきてそちらもなかなか元気でいい感じと喜んでいた。台所は日が全く当たらないで照明器具の光しかないのに大丈夫なんだなと感心していた。
ところがである。
冬のエアコン暖房がいけなかった。リビングのエアコンの下の水耕栽培植物の葉が黄色くなって枯れ始め、あわてて風呂場の隣の洗面コーナーに移動したら、なんとか進行はストップ。そこも日が当たらないけれど湿気があるのがいいらしい。
そのうちにリビングのベンジャミンもパキラも葉がどんどん黄色く枯れていく。乾燥が大敵なのだ。霧吹きで水分を葉にかけて、ポリ袋を開いたものをかぶせるという手当てをしたらベンジャミンは進行をストップした。ところがパキラがなかなか重症で、どんどん葉が枯れていく。幹も皺しわになっている。水はちゃんとあげているのにダメ。

とうとう5本ある幹のうち、3本の葉が全部落ちてしまった。最近は乾燥も和らいできて、外も暖かくなってきたので、晴れた日の昼はベランダに出して水をやり、夜にしまうようにした。そうしたら、1本からは芽が出てきたことを確認。
昨日、最初に肥料を買ってあったのにやるのを忘れていたことを思い出した。今日、外に出す時に鉢の大きさに合わせて何粒入れるのかを確認しながら鉢物すべてに肥料と水をやった。さあ、これで少し元気になってくれるといいのだけど...。

写真は、元気だった頃のパキラ。隣はベンジャミン。夜、カーテンの前で撮影。

05/04/15『レ・ミゼラブル』懸賞作文に応募しました

2005-04-15 23:36:10 | Weblog
東宝で『レ・ミゼラブル』5月24日に迎える2000回上演達成を記念した懸賞論文の募集があった。テーマは「私とミュージカル『レ・ミゼラブル』」。この作品について、これまで観てきた中での感想や、自分に与えてくれた影響などについての論文を募集していた。
最優秀賞:1点(賞金:100万円) 、優秀賞:5点(賞金:1点10万円)とそれぞれ副賞が5月21日昼の部をペアでご招待ということだった。劇場でそういうチラシをもらってきてあったけど、なかなか着手する気にならなかったが、今週に入り、締切日の4月18日が近づいてきて頑張ってみようかなという気持ちが高まってきた。

昨晩チラシをあらためて読むとB4版の400字詰め原稿用紙3枚とあった。ワープロではだめなのか!そうすると下書きはパソコンでいいが、原稿用紙を買ってきて清書して郵送しなければならないと自覚し、そのためには15日中に仕上げて本局にでも持っていこうと本気になった。
今日の午後、集中してパソコンに向かった。初演の年を確認するために2003年公演の時のパンフレットを出してきて、他のところにもざざっと目を目を通し、それからは一気に作文した。
ワード文書のページ設定で縦書きで2段組のレイアウトを組んで字数と行数も設定して書き始めた。こんなレイアウトなんて真面目にしたことがなかったのに「必要は発明、までいかないけど本気で取り組む作業の母」である。400字3枚というのは本当に短い。ワープロは本当に便利。長くなりすぎると絞り込むためにカットしたり、内容を入れ替えたり、改行後の飛び出しを減らすために言葉を変えたり...と、本当に文明の利器というか21世紀の必需品というか、さまさまである。
それから後は出かけた先で作業することにして、おでかけ。まず、原稿用紙を買いに100円ショップへ行ったらB4版の原稿用紙がない。私の職場もA4版の時代に入って久しいが、扱いがA4版だけに絞り込まれている。仕方なくイトーヨーカドーの文具売り場に行ったらさすがにB5版、A4版、B4版と揃っていた。サービスセンターに寄って「後でホチキスと糊を貸してもらえるか」と備品の状況を確認。その上で地下のフードコーナーに陣取って100円コーヒーと今川焼きを食べて頭に糖分を補給してからテーブルを拭いて清書作業を開始。
 
まず二つ折りの用紙を取り出して大きさに少し驚きつつ、手で、シャープペンで下書き文書を写していく。いやあ、こんなに大きな字をマス目に入れながら1200字も書く作業なんて何年ぶりなのだろうか!子どもの頃は授業中に何回も書いたけどこんなに疲れなかったよなあなんて思いながら、手で文字を書く。大きな字を書くのが久しぶりなので変な形になることも多く、消しゴムで消しては書き、また消しては書き直すこともかなりやった。またところどころ、さらに言葉を言い換えたり、表現も見直したりしながらひたすら書いていく。終わる頃には右腕と肩がばりばりと凝ってしまっていた。
  
いやあ、すごい充実感というか達成感というかを久しぶりに味わった。そして、下書きしていたパソコンの素晴らしさと、それによって失われた能力の両方を痛感した。漢字が書けなくなってる。言い換えの時に苦労した~。
表紙に指定の項目も書いてから、サービスセンターで綴じて封筒に入れ、糊を借りて完成。まちの郵便局はすでに閉まっている時間だから本局まで自転車を走らせ、普通郵便で間に合うことを確認して120円を払って出してもらった。
さて、さて、結果はどうであろうか?まあ、参加することに意義があるのだ。
それよりも1987年に初演だったこの作品と自分自身の関わりをあらためてふりかえる良い機会になった。自分も少しは成長しているのがわかったし、なかなか楽しい時間をもつことができたと思う。
  
写真は、『レ・ミゼラブル』ウェブサイトの2005年公演のチラシより。

05/03/10 sakuramaru『ナツカシイアシタ』(写真集)出版!

2005-04-14 18:40:44 | 美術・本
友人のsakuramaruが初めて単独で『ナツカシイアシタ』という写真集を出版した。
単行本: 50 p ; サイズ(cm): 22
出版社: 雷鳥社 ; ISBN: 4844134264 ; (2005/03)
ここに掲載したのは、青空と飛行機雲の写真にタイトルを入れた宣伝用のハガキ。

彼女は写真の学校にも行ってフォトグラファーにもなり、今は週末に大学院にも行ってるしでなかなか最近は一緒に遊べない。落ち着いたらまた遊ぼうよ~。

彼女の写真の中で私はけっこう静物の接写が好き。水の中に入れての接写では、水の中で反射した光との中でその「物」の見えてなかった美しいところが浮き上がってくる。下記の受賞作のトマトの連作やガラス玉の接写などはその光と色にため息が出る。
自然が大好きな彼女があちこち出かけていって気に入った風景の写真もある。もしかして、この夜桜は私も一緒に行った千鳥が淵の夜桜の写真かな?
空間を切り取る写真撮影が好きだけど、ちゃちなオートフォーカスのカメラでしか写真をとれない(一眼レフは持っているが重たくて持てない)私は彼女が羨ましい。

忙しい女性を元気づけたいというのが写真集のコンセプトだそうだ。ぜひ、皆さんも買ってあげてください。お近くの書店になければ取り寄せてみてね。
アマゾンやYahoo!ブックスでも以下のように扱ってます。
Yahoo!ブックスの例はこちら

sakuramaruのホームページは下記の通り(google検索でも出てきます!)
http://www.c-channel.ne.jp/sakuramaru/
そこからプロフィールを紹介。
2003年 東京写真学園 プロフェッショナルコース卒業
2004年 同学園研修科卒業
2003年 第21回APA賞二部門公共広告部門「漂流する記憶」
    企業広告部門「グッドモーニング・トマト」入選
2003年「東京築地」(雷鳥社刊)に若手写真家メンバーとして参加
2003年 青山にてP.F.Beansグループ展「ひかり・光・HIKARI」に出展
2003年 天王洲アイル「T・Harbor Brewery」にて初の個展「柔らかな季節」開催
2003年 銀座「ギャラリーアートグラフ」にて「東京築地 記憶時代の色」展開催
2004年 新宿「アップリンクギャラリー」にてクレイアートワークショップを主催
よろしく!

追記
sakuramaruの講演会が開催されるとのことです。私も行く予定。
写真集『ナツカシイ アシタ』発刊記念 写真家sakuramaruさん スライドトークショー
「日常の冒険。A trip to the universe.」
主催:旅の本屋のまど 協力:雷鳥社 協賛:はるばる屋
2005年5月15日(日)15:00~(14:30開場)
【参加費】 300円
【会場】 旅とまちの学校のまど(「旅の本屋のまど」と同フロア)  
 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-5-10 TK吉祥寺ビル2階
※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行いますとのこと。
詳細は下記を参照してください。
http://www.nomad-books.co.jp/event/event.htm#sakuramaru

05/03/25 『ミュシャ展』すべりこみで観てきました!

2005-04-13 21:26:05 | 美術・本
上野の東京都美術館で27日までということで開かれていた『ミュシャ展』、最終の土日を避けて夜7時まで開館している金曜日の夜、娘と観に行った。大体、しめしあわせたわけでもないのに母も娘も中学では美術部、高校では合唱部に入るという共通性があり、こういう話はすぐに一致する。一方、生徒会本部役員バリバリだった母に対して委員会活動など人の役に立つ活動にはすすんで参加しない娘という違いもあるのだが。

以下、Mucha(ムハ、フランス読みでミュシャ)の生涯を一通りたどる。
1860年に現チェコスロバキア共和国のモラヴィア地方に裁判所官吏の家に生まれ、教会の聖歌隊に入って歌っていた。教会のフレスコ画に影響を受け、聖歌集の表紙なども描いたりしている。変声期で聖歌隊をやめ、学業不振で学校もやめ、裁判所で働きながらデッサンに励んでプラハの美術アカデミーを受けるが不合格。1879年にウィーンに出て舞台装置などを製作する工房で働きながら、夜間のデッサン講座で学ぶ。工房の経営危機からミュシャは解雇され、肖像画を描いて生計をたてる。その中から貴族のパトロンを得てその援助でミュンヘンに留学し、1885年にミュンヘン美術アカデミーを受けて合格。卒業後にパリに出てやはりアカデミーで学びながら絵画制作を続けたが、1888年に援助を打ち切られ、雑誌の挿絵を描いたりして生計をたてる。
そしてついに1894年末のクリスマス休暇でいなくなった画家のピンチヒッターとして描いたサラ・ベルナール出演の『ジスモンダ』のポスターが評判になり、サラと6年間の契約をかわし、次から次へと仕事が入り、芝居や商品広告のポスター、装飾パネルなどを続々と製作し、ミュシャ様式を確立。アールヌーヴォーの旗手となり、10年間パリでの絶頂期を築く。アメリカからの招待を受け渡米。
パリやボヘミアに戻ったりしながらも1910年までアメリカに滞在。そこでの仕事の目的は自分のライフワークを故国で行うための資金調達だった。1910年にプラハに戻った彼は後半生を故国のために捧げた。自国の歴史を絵で表現する「スラヴ叙事詩」シリーズの制作や、1918年に独立したチェコスロバキアのために国章のデザインや切手のデザインなども含めて様々な仕事をして、1939年に没した。

パリのアールヌーヴォーを担った頃のミュシャの作品は、いずれの場合も画面の中央に美しい女性像、その後ろには光背のような円形があり、幾何学的アラベスク模様と女性の長い髪の流れるような曲線、上下には文字というミュシャスタイルを確立して、大成功した。純粋に芸術的な手法ではなく、商業用の美術関係で働いたことのあるミュシャだから表現できたのだろうと思う。サラの舞台のポスターの連作は芝居好きの私にはたまらない。特に好きなのは「ハムレット」で黒い衣裳で男装のサラの決然とした美しさが迫ってくる。
この時代の作品が今の日本でも女性を中心に強く支持されていると思う。私もかなり好きだ。殺伐とした気分になっている時にこのあたりの絵=四季や花のシリーズの装飾パネルの作品などのようなロマンチックな絵を見ると暖かい飲み物を飲んでくつろいだ時のようになごんだような気持ちが湧いてくる。こういう絵をたくさん生み出した彼の功績は大きい。
さらにそういう成功をおさめながらもミュシャは、常に心の奥を描くような作品や宗教書の挿絵を描くことにエネルギーを注いでいたということ、後半生をライフワークにかける意欲を早くから持って計画的に資金も調達したりパトロンを得る努力をしていたことなども今回あらためて知り、志を高く強く持ちながら長く生きて活躍できた一人の芸術家の一生を感嘆せずにはいられない。
   
写真は展覧会の入り口のパネルより:「四季」の装飾パネルの『夏』。

05/04/12 gooブログの反応が遅くてイライラ!もう少しで治るって...待ってます

2005-04-12 20:57:25 | Weblog
睡眠障害の娘の隣で私も睡眠障害になりつつ夜中にブログの記事を投稿したり、コメントをつけたりしているが、なかなか反応が遅くてイライラ状態がもう1週間くらい続いている。
  
「gooブログトップ」に状況を見にいったら、やはり出ていました。「深夜帯に閲覧などが非常に遅い状態が発生していることの報告と対策について」という記事が!
以下、スタッフブログよりの抜書き。
「先週はプログラムの改修を行い、ひとつのページを表示するために必要なデータベースへのアクセスの回数を2/3から1/2にする改修や、データベースのパラメータ調整などを行ないました。結果、週末は改善の傾向が見られたのですが、今週の初めからは再び閲覧が遅い状態が発生しています。次の対策として、追加のデータベースサーバを手配中です。この設置が完了するのが来週末を予定しています。この対策が完了した段階でかなりの改善が見込めると判断しています。」
「深夜の時間帯に記事が消えたとのコメント・トラックバックを多数いただいておりますが、投稿ボタンを押した際に"大変込み合っています"のメッセージが表示された場合を除いて、数分から数十分で順次表示されるようになります。コメント・トラックバックも同様になります。」
詳細は下記の記事へ
http://blog.goo.ne.jp/staffblog/e/7fd3a7d749b9693a11898f8210d0ac94
  
ブログへの人気集中から各社のブログともいっぱいになると、次の対策、また次の対策と打っていかざるをえないようだ。ブログの比較をやっている人のブログもあり、そこで「おそおそランキング」というのも定期的にとっている。gooさん、ワースト1にはならないでね。

ご常連の皆様、上記のような状況です。今週末には改善されるらしいので、それまで申し訳ないのですが、一度コメントつけても表示が遅いだけだと思いますので、あせらずにお願いします。もしもだぶってもこちらで削除しますから気になさらないで、どんどんコメントはお願いします。