ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/04/15『レ・ミゼラブル』懸賞作文に応募しました

2005-04-15 23:36:10 | Weblog
東宝で『レ・ミゼラブル』5月24日に迎える2000回上演達成を記念した懸賞論文の募集があった。テーマは「私とミュージカル『レ・ミゼラブル』」。この作品について、これまで観てきた中での感想や、自分に与えてくれた影響などについての論文を募集していた。
最優秀賞:1点(賞金:100万円) 、優秀賞:5点(賞金:1点10万円)とそれぞれ副賞が5月21日昼の部をペアでご招待ということだった。劇場でそういうチラシをもらってきてあったけど、なかなか着手する気にならなかったが、今週に入り、締切日の4月18日が近づいてきて頑張ってみようかなという気持ちが高まってきた。

昨晩チラシをあらためて読むとB4版の400字詰め原稿用紙3枚とあった。ワープロではだめなのか!そうすると下書きはパソコンでいいが、原稿用紙を買ってきて清書して郵送しなければならないと自覚し、そのためには15日中に仕上げて本局にでも持っていこうと本気になった。
今日の午後、集中してパソコンに向かった。初演の年を確認するために2003年公演の時のパンフレットを出してきて、他のところにもざざっと目を目を通し、それからは一気に作文した。
ワード文書のページ設定で縦書きで2段組のレイアウトを組んで字数と行数も設定して書き始めた。こんなレイアウトなんて真面目にしたことがなかったのに「必要は発明、までいかないけど本気で取り組む作業の母」である。400字3枚というのは本当に短い。ワープロは本当に便利。長くなりすぎると絞り込むためにカットしたり、内容を入れ替えたり、改行後の飛び出しを減らすために言葉を変えたり...と、本当に文明の利器というか21世紀の必需品というか、さまさまである。
それから後は出かけた先で作業することにして、おでかけ。まず、原稿用紙を買いに100円ショップへ行ったらB4版の原稿用紙がない。私の職場もA4版の時代に入って久しいが、扱いがA4版だけに絞り込まれている。仕方なくイトーヨーカドーの文具売り場に行ったらさすがにB5版、A4版、B4版と揃っていた。サービスセンターに寄って「後でホチキスと糊を貸してもらえるか」と備品の状況を確認。その上で地下のフードコーナーに陣取って100円コーヒーと今川焼きを食べて頭に糖分を補給してからテーブルを拭いて清書作業を開始。
 
まず二つ折りの用紙を取り出して大きさに少し驚きつつ、手で、シャープペンで下書き文書を写していく。いやあ、こんなに大きな字をマス目に入れながら1200字も書く作業なんて何年ぶりなのだろうか!子どもの頃は授業中に何回も書いたけどこんなに疲れなかったよなあなんて思いながら、手で文字を書く。大きな字を書くのが久しぶりなので変な形になることも多く、消しゴムで消しては書き、また消しては書き直すこともかなりやった。またところどころ、さらに言葉を言い換えたり、表現も見直したりしながらひたすら書いていく。終わる頃には右腕と肩がばりばりと凝ってしまっていた。
  
いやあ、すごい充実感というか達成感というかを久しぶりに味わった。そして、下書きしていたパソコンの素晴らしさと、それによって失われた能力の両方を痛感した。漢字が書けなくなってる。言い換えの時に苦労した~。
表紙に指定の項目も書いてから、サービスセンターで綴じて封筒に入れ、糊を借りて完成。まちの郵便局はすでに閉まっている時間だから本局まで自転車を走らせ、普通郵便で間に合うことを確認して120円を払って出してもらった。
さて、さて、結果はどうであろうか?まあ、参加することに意義があるのだ。
それよりも1987年に初演だったこの作品と自分自身の関わりをあらためてふりかえる良い機会になった。自分も少しは成長しているのがわかったし、なかなか楽しい時間をもつことができたと思う。
  
写真は、『レ・ミゼラブル』ウェブサイトの2005年公演のチラシより。