Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

Message from Yuko GULDA(No.1943)

2011-11-10 21:05:49 | 作曲家兼ピアニスト・グルダ(1930-2000)
 昨日、大きな贈り物がヨーロッパから届けられた。

祐子グルダ から 「フリードリヒ・グルダ の作曲&録音」についての情報!


 「大きな文字での表記タグ」などは私高本の判断で付記させて頂いたが、文言は1字1句変えていない。原文はコメント欄にあるので、ご確認頂きたい。『グルダファン』は必見!!!


祐子グルダ


偶然このブログにぶつかり、久しぶりに拝読しました。熱心に研究されていらして敬服です。細かい事は抜きにして、気が付いた事、知っている事を記します。

モーツァルトのアッタセー(ホテルポスト)での録音は、ミュンヘン等の三都市の演奏に備えてプライヴェートに録音技師を招んでしたもので、その後マスターテープを没にした



のですが(彼は決断したらさっぱり捨てる男らしい性格です)技師が自分用に内緒でカセットにコピーしたのでしょう。

その方が亡くなった時に未亡人がリコの所へ持ってきた


のです。カセットなのでリコが使えるのを選んだのだけれど、カセットを裏返しする時に何章節か抜けたりしているのは使えない筈なのですがパオルが強引に自分で弾いて足してしまったので私とリコは主人が天国でどんなに怒っているかと、呆れてしまいました。生存中でしたら絶対出来ないことでしょう。

「グルダの真実」の題は「私の人生はスキャンダル」という皮肉った題なので真実とは云えません。


 そして訳の「俺」も誤訳で主人は「私」というタイプです。

ウルズラ(妻)とあるのは間違いで、彼女は私がグルダの元を去った1974年以降、1980年の初め頃までのガールフレンド


でその後は色々別の女性でした。知り合ったきっかけは、主人の「コンチェルティーノ フォースィンガース&プレイヤーズ」という作品がサルツブルグで上演された時に合唱団で歌っていました。
 そして、

最初の離婚は1965年で私が知り合ったときは既に離婚してスイスへ越して一人住まいをしていました。


         

ブルンナシュヴェアーさんとは専属契約をしていません。


若い時デッカで懲りて依来どこにも専属していません。ベートーヴェンソナタ全集の話は本当で丁度、バックハウスの全集を売り出す時なので、若いグルダが他所から売り出されたら困るので契約して市場に出ないように押さえたわけです。若い頃のグルダは本人曰く、後からは想像も出来ない程大人しい、お行儀の良いはにかみやさんだったそうです。MPSは昔、SABAという独で大きな電機会社でしたが、売却してMr.Bが趣味のジャズで(本人もホビージャズピアノ弾き)自宅に最高、最新の録音スタジオをつくりアメリカから有名なピアニスト達を招いて録音するのを楽しみとしました。主人は彼の為にブルースを一曲録音しています。

録音は平均率が最後だと思いますが・・・


Mr.Bは大金持ちなので、販売には全然熱を入れていないのが弱点だったようです。確か、私の記憶では1990年代の初め頃夫人と電話で話した時、息子さんが継いで、ベルリンに会社を移したとのこと。息子さんはMr、Bほど音楽に熱中していないから、その後MPSの名前はあまり聞きませんが・・・。確か、universalに売却したのだと思います。夜中の3時半過ぎたので今日はこれまで。


 以上が頂いたコメントの全て!

 あまりにも貴重な証言の数々! 特に一緒に生活を共にしていた時期については正確無比な情報である! フリードリヒ・グルダ と 祐子グルダの間には、愛息 リコ が生まれているので、離婚後も相当な情報が(主としてリコ経由で)流れて来ていたことには感謝。離婚時は、リコはまだ幼かったので、養育費や「実親に合わせる親権」などで顔を合わせる頻度も少なからず有ったのかも知れない。
 今年の前半に思いっ切り「作曲家:グルダ」に浸った時期があったが、今は「マーラー」に傾斜していたような気がする。マーラーもいいが、グルダも素晴らしいぞ!(シューベルトは勿論いいぞ!!)

グルダの「創作意欲の源泉の全て = 祐子グルダ」だった!


ことは(後世から見て)明らか。何で離婚したんだよ(泣

離婚しないでもっと「名曲作曲してくれよ!!!」


が偽らざる気持ち。「妻=祐子グルダ時代」に伸びやかに作曲できていたのが、離婚後「プツン」と音を立てたように消えて行く。グルダ自身が全く気付いていなかったことだった。

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