『ウィーンがそのまま引っ越して来たかのような ホーネック + 読響 の響き』
一言で言うと「柔らかな響き」が体を包み込む、である。読響メンバーは(私高本が見る限りだと)「ウィンナホルン」などは用いていない。それでいて、柔らかな音色が軽やかに聴き手を包み込む。
ホーネックは「横に綺麗に流れる指揮ぶり」で、読響がその通りの音を紡ぎ出す。フレーズが変わる際に「色彩がすっと千変万化する」
ベートーヴェン → ロッシーニ → シューベルト → シュトラウス兄弟 → ブラームス → ドヴォルザーク と
「ウィーンを巡るロマン派」だった
作曲家毎の「作風」も明確に映し出され、前半の最後の曲 = ブラームス「ハンガリー舞曲」第1番終曲後に「ブラヴォー」は盛大に掛かるわ、拍手で3回もホーネックが呼び出されるわ、ほぼ満場の聴衆から圧倒的な支持を受けたが、最も長い曲が ベートーヴェン「ロマンス」第2番なので、これは極めて珍しい聴衆の興奮を示していた。
2月11日(月・祝)の同プログラムは全席完売、12日(火)のサントリー名曲は残席あり。私高本は12日(火)にもう1度聴く。同一プログラム「ニューイヤーコンサート」を2度聴くのは、おそらく産まれて初めて。本当のところは、11日(祝)公演も聴きたいほどだ(涙