Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

「楽興の時」は6曲だったのか? 2(No.2212)

2013-02-05 21:40:57 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン には「舞踏楽章 = 終楽章 のピアノソナタ(または、ヴァイオリン助奏付きピアノソナタ)が存在する。ハイドン第35番嬰ハ短調、モーツァルト ヴァイオリンソナタ ホ短調K304、ベートーヴェン第10番ト長調作品14-2 をそれぞれ挙げて置く。だが

シューベルトのソナタ楽曲では、「舞踏楽章終結」は1曲も存在せず、「2曲以上の小品集」も他の作品集 = D899, D935, D946/1+D946/2, D947+D951 は舞踏曲で終曲していない


 "Moments Musicaux" だけが「舞踏楽章で終曲」は「収まりが悪く」終曲した気分になれないのだ。むしろ、D780/3 + D780/4 + D780/5 の3曲だけで演奏した方が「ヘ短調 → ヘ短調 の小曲集」として収まりが良い。すると、「第2番 → 第6番 に ライデスドルフが勝手に第1番を付加した」と言う説は成り立たないようだ。すると

"Moments Musicaux" は「第7番」にハ長調の曲が存在し、ライデスドルフが出版拒絶する内容だった、と推測される


ことになる。そんな曲があるのか? 無いのか?


ライデスドルフ は「シューベルトと専属出版契約を結んだ唯一の出版社(1822末-1824末)」だが、契約違反続出でシューベルトから一方的に専属契約を打ち切られた。だがその後も付き合いはほどほどに合った


 何が原因で「契約違反続出」させたのか? はわからないが、シューベルトは「ライデスドルフはとにかく販売力が無い」旨を書き残している。


1828年初頃の「ピアノソロ ハ長調作品」は、D946/3 が存在する!


 「1828.05作曲の D946/1 + D946/2 よりも前の作品」とベーレンライター新シューベルト全集では全面的に主張しており、バドゥラ=スコダ や 内田光子 から極めて不評である(爆

 この D946/3 は、「冒頭曲」で無いことは判明している。署名も日付も一切記入されていないからだ。
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