Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

都合のよいアルコール

2017-10-30 | ワイン
風雨が強く、眠くて、寒くて、パン屋にも行けなかった。午後になって晴れ上がって余計に寒くなった。そこで金曜日に購入したブルゴーニュを開けることにした。同時に購入した海老と貝を使ってのパエリアに合わせるためにである。

今回は次回のバーデンバーデン訪問まで期間もあり、ドイツの2015年物もまだ入手していないので、三本購入することにした。五月に購入したものは売れ切れていた。流石に良いものはスーパーでも一気に買う人もいるのだろう。そこで先ずは2015年物を探してみた。

アプリカシオンより上のものもいくつか出ていた。マルサネもあったので先ずはこれを18ユーロで一本。それ以外にもオート・コーテ・ド・ニュイのものも12ユーロと安かったので購入した。もう一つはコートドボーニュでこれは2005年もので15ユーロだ。

この中から簡単にアルコールも12.5%と軽く早飲みそうな単純なオート・コーテ・ド・ニュイを開けることにした。開けて味見するとこれが決して悪くはないのである。最初から開いているのである。恐らく2015年の完熟の葡萄のおかげだと思う。

その中でも早摘みだろうからか酸も快く効いていて、この価格帯にありやすそうな鈍重さは全くない。それどころか開いて来るうちに立ってくる黒コショウのようなものがあり、そしてニュイらしいトロピカルフルーツの味わいが軽やかだ。そして舌には石灰的な粉っぽい感じもあってミネラルを感じさせる。

このボージョレ―ヌーヴォーの四倍ほどの価格で買えるブルゴーニュでこれほど楽しめるならば、到底ドイツのそれでは太刀打ちできない。2015年産を直接比較しようと思うが、この軽やかさはドイツのシュペートブルグンダーにはあり得ないと思う。アルコールの12.5というのがここではとても都合が良い。



参照:
シルヴァン・パタイユのマルサネ 2017-08-08 | ワイン
つまった苦味に合わせる 2013-12-18 | 生活


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ふらふらする冬時間始まり | トップ | いぶし銀のブルックナー音響 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿