Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

香川真司の沈黙を読み取る

2012-05-15 | マスメディア批評
ドルトムントの勝利後の様子が月曜日のスポーツ欄を飾っている。その中でも香川のニュースは一つの記事として写真付で大きく報じられている。「別れの辛さ」と一面の副見出しにもなっている記事である。

ボルシア・ドルトムントがレアルマドリッドに移ったトルコ人ヌリ・シャーヒンに続いてスター選手を失おうとしているとして、香川の能力について述べている。

速い足、速い反応力、数知れないトリック、パスへの視覚を持った選手。もう一二年は引き止めたかった社長のヴェツッケであるが、香川はそれに対して一度も首を振っていない。

そこで試合の当日には、プリミエリーグの決勝戦前日に拘らずブンデスリーグを高く評価するユナイテッド・マンチェスターのアレックス・フェルフガーソン監督が香川の活躍に興奮に満ちた熱い視線を送っていたのである。

二年前にJリーグ二部のセレッソ・大阪から引き抜かれて、予想では来シーズンは移籍金二万ユーロでカイザースラウテルンの赤鬼に移るともある。世話人であるトーマス・クロートが、ベルリンでのパーティーでも悲しそうな表情で「今日はなにも語らない」とするのは本人と同じでそこに別れにおいての心理的な拘りがあると読まれている。

その一方でレアルやユナイテッドのような高額報酬を回収できるような状況にはドルトムントは無いことから今後もこうした移籍が続くとされる。そうした理性的な判断をするドイツで十分に若い香川も学んだのであろう。選手自体も札束の前では自分自身も十分な対応が出来ないことが多く、プロとしての将来への展望とともに、沈黙が理解できるとしている。



参照:
Wie ein Abschiedsspiel, Shinji Kagawa steht vor einem Wechsel nach England, FAZ vom 14.5.2012
神戸のサッカー小僧の順応性 2010-11-02 | 雑感
強い意思と「努力」あるのみ 2012-03-12 | 文化一般
自由の勝利を自ら掴め! 2012-03-27 | マスメディア批評
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