Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

案じるような結果となるか

2007-10-27 | 生活
案じていたのだが、とうとう電気髭剃りの網の刃が傷んだ。騙し騙し壊れた物を使っていたので、刃を替えるのは、買い替えを意味していたからだ。だから、皮膚を切ってシェーヴィングローションをつけることになっても、文字通り自分まで騙して知らない振りをここ数日していた。

しかし、フランス製のローションは使い出すと髭剃りよりも高くつく。それに刃が突き刺さって大怪我しそうなのである。仕方なく、面倒だと思っていた、ネットサーチで情報を集めた、

何よりも壊れやすく、ものによっては250ユーロを越える高価で、部品などを含めて売り上げを上げることが、商品の品質よりも重要になっている米国資本ジレットに入った老舗ブラウンには、金輪際一銭も投じる気はしなかったのである。あまりにも壊れ易い。

ネットでの最新製品に対するユーザの思いの篭った製品批評作文がなかなか面白い。「動作音が静かなのが、ただ一つの長所だと思ったら、百回も顎を行ったり来たりさせたのに、それはその筈、髭剃り前と後は何も変わらず」だとか、反対に「スイッチを入れてこんなに驚かされたことはない作動音」とか、「網の目が髭より細いのではないか?」、「以前の商品を愛用していたのに、フィリップスよりも悪くなっている」とか、「ドイツ市場を実験台にして、改良をしているのだ」とか、「直ぐに棚の肥しにして昔のものを再び使っている」とか、評判はすこぶる悪い。

しかしである、この壊れた7000シリーズは比較的評判が良く、壊れた箇所を訴えているものは見つけられなかった。またその洗浄装置やその髭剃りの機能は優れていることを自ら確信しており、問題は廉くて使えるものを探し出すことであった。それは、一般の批評の最たるもので、「なぜ、倍もするような商品が壊れたり、剃れなかったりするのに、衛生品と言うことで返還が出来ない」、「この価格で半額以下の商品よりも充電が効かないとか、機能しないとかどうかしている」との価格に対するルサンティメン的怒りが殆どである。しかし、一度は壊れた洗浄装置であるが、今また修理して作動している事から、それに使える同じシリーズの髭剃り機を探した。再び7000シリーズである。

ネット販売で80ユーロ少々のものを見つけたので、応急的に替え刃を購入して、これを使える格安商品をネットで購入すればそれで良かった。しかし、替え刃どころか髭剃りは売り場から撤退して、スーパーでは売っていなかったので、結局デパートへと出向いた。素材疲労で故障したブラウンの7000シリーズを購入した店である。

そして、そこで見かけたのは、現在使用しているのと殆ど同じ一つ格上の商品が殆ど半額で、他のシリーズの上級品と一緒に棚卸されている状況であった。このデパートは同じシリーズの中級以下の商品を品ぞろいしてそれの上位の格の商品は入れない購入体制であるが、それにも関わらず売れ残っているのである。

上位の商品の良さそうなのは、プラスチックよりもアルミを多用していることであり堅牢性に優れている。しかし、安売りされているのは格下商品であり、乗用車と同じでそうした商品が本当は売れ筋なのだろう。それでもその価格は、洗浄機つきで89ユーロとあり、ネット販売価格と比較しても替え刃の耐久性の良い商品としては格安なのである。そして、現在使っているものと殆ど同じとなれば、故障した場合に直し易い。

今度は何年壊れずに使えるか判らない、しかし今度は構造的な弱点を知っている。前回よりも長く使える可能性は高いだろう。ネットで調べると壊れていたところの部品を注文すると約30ユーロであるのを見つけた。それに壊れた替え刃等を別途購入すると25ユーロ程となる。〆て約55ユーロである。

本体と消耗品の価格を比べたりして何をどのように使うかは難しい。キャノン社のようにインクやトナーで財をなしている世界的企業も多い。

そして何よりも廉く手に入ったので文句も余り出ない。一層のことこの調子で電気剃刀が総値崩れしてくれればと思っている。それにしても同一商品で販売価格が三倍ほどの上下幅があるとはどうしたものか?やはり、どこかおかしい。
コメント
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