パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

ベートーベンのヴァイオリン協奏曲ニ長調

2010-05-01 | music/classic/Beethoven
毎年、楽しみなゴールデン・ウィーク。外出や畑でバタバタしながらも、家にいる時間もある。本に音楽に暇を見つけては楽しむ。今年はヴァイオリン協奏曲だ。まずは、大御所、ベートーベン。


ベートーベン(1770~1827)のヴァイオリン協奏曲ニ長調

古今のヴァイオリン協奏曲の最高峰といわれるのが、ベートーベンが作曲した唯一のヴァイオリン協奏曲ニ短調だ。
1806年、36歳の時の作品。交響曲5番、6番の直前の中期の作品。
これまで、ヴァイオリン協奏曲といえば、モーツァルトは、3番が22分、5番が29分であるから、この40分を超える協奏曲には面食らったであろう。
説に拠ると、初演の評は芳しくなく、1844年に名ヴァイオリニスト、ヨアヒムが取り上げるまで表に出なかったという。

ベートーベンらしい、雄大で骨太の曲風である。管弦との組み合わせの展開もあるが、1楽章の後半の独奏も素敵だ。
1楽章 テンパニーのリズムではじまる。10分余りで独奏ヴァイオリンの登場。優美な主題が全編を彩る。後半の独奏も充分に楽しめる。
2楽章 叙情的で静かな落ち着きのなる楽章である。独奏もきれいだ。
3楽章 間髪いれずに3楽章へ。民謡風のテーマがロマン溢れる。

アメリカで活躍したヴァイオリニスト、アイザック・スターン(1920年-2001年)が、1975年(昭和50年)にニューヨーク・フィル、ダニエル・バレンボイム指揮で録音した。
一つ一つのフレーズを丁寧に、感情込めて歌うスターンの音色に聞き入る。

Total 42:39 ①24:10②9:12③9:17

美しくも、どっしりとした曲風。独奏もふんだんにあり、管弦とがっぷり四つに構える。それぞれの楽章も独特で飽きさせない。

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