パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

スプリング・ソナタ

2009-04-19 | music/classic/Beethoven
ハナミズキに続いて、我が家ではツツジが咲き始めている。公園や庭木でもよく見るようになった。多彩な色も楽しみである。春本番の嗜好だ。

昨日のNHKのラジオ第1の「土曜朝一番」の「千住真理子 Tea For Classic」は、今日は「春」をテーマに、ヴィヴァルディの協奏曲集「四季」とベートーベンのヴァイオリンソナタ第5番「スプリング・ソナタ」だった。

特にベートーベンの「春」は、ベートーベンが作曲した10のソナタのうち、5番目であり、それも1800年頃の作品というから1770年生まれのベートーベンが30歳の頃である。56歳でこの世を去るベートーベンが、これからというときに、難聴をわずらい、視覚障害にも苦しんでいたという。32歳の「ハイリゲンシュタットの遺書」で絶望から明日に向かい歩み始める前の曲ということになる。

この「春」はベートーベンの命名ではないらしい。
4楽章からなるこのソナタの魅力は、1楽章冒頭の春の訪れを告げる伸びやかな美しいテーマにあるのだが、ヴァイオリンソナタといえども、ピアノとヴァイオリンが対等に絡み合う曲風にある。
また、2楽章のアダージョ・モルト・エスプレッシーヴォのゆったりとした春の日差しを楽しむのもいい。3楽章はヴァイオリンとピアノの戯れを小品で。4楽章の力強くものどかな田園風景を思わせる楽章もいい。



私がもっているCDは、ヴァイオリンがギドン・クレーメル。ピアノがマルタ・アルゲリッチの1987年の録音。発売後の88年1月に買った。もう20年前のことになる。
1947年生まれのクレーメルが40歳。1941年生まれアルゲリッチが46歳の時。
23:34(1楽章9:40 2楽章6:01 3楽章1:19 4楽章6:34)

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