パンダ イン・マイ・ライフ

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ビートルズのすべて 11 解散への足踏み(11)

2013-10-20 | ビートルズ
そして、発表が先送りとなっていたゲット・バック・セッションのアルバムは映画の編集を終えるととともにアルバム自体いくつかの修正を加え、映画の公開とともに発表されることになりました。それが、『レット・イット・ビー』("Let It Be")です。

いくつかの修正というのは、映画でジョージのアイ・ミー・マイン - I Me Mine がジョンとヨーコが踊るシーンで起用されていたことから、新たに録音されたこと。そして、アルバムそのものがフィル・スペクターの手に委ねられることのなり、ストリングス、女性コーラスが追加録音されたことでした。
そうした結果、ポールの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード - The Long And Winding Road)」など、編曲サウンドが大幅に改められることになったわけです。

ジョンは、くずのような作品を、みごとに仕上げてくれたんだからとフィル・スペクターに賛辞を寄せましたが、ポールは彼の意図に反するものであり、作品をないがしろにしたとして、フィルに対する嫌悪感を隠しませんでした。
後年、グリーン・ジョンズが制作し、完成させたマスターをもとに一部改変された作品を含む「レット・イット・ビー...ネイキッド (Let It Be... Naked)」が発表され、話題を呼んだものです。


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