瀬尾まいこの2018年2月刊行の「そして、バトンは渡された」を読んだ。2019年4月には第14刷だ。
1ページ目は誰のコメントなんだろう。それを最後まで引っ張ることになるのだが。
第1章は、主人公優子の高校2年の進路面談シーンから始まる。優子は17歳にして、名字が4回変わっている。水戸、田中、泉ケ原、そして今の森宮。これでなんとなく複雑なストーリーが見て取れる。まして母親が2人、父親が3人いるというのだ。この経緯を追わなければならない。
小学3年生の優子は父の水戸秀平と二人暮らし。母親は優子が3歳になる前に交通事故で亡くなる。そして、秀平は同じ職場の田中梨花、秀平より8歳年下の27歳と再婚する。
優子5年生の直前、秀平のブラジル転勤で、優子は梨花との暮らしを選ぶ。秀平と梨花は別れてしまう。
優子の中学入学時に、32歳の梨花は不動産会社社長の泉ケ原茂雄49歳と結婚する。理由は優子がピアノを引きたいといったことだった。しかし、リッチな暮らしに梨花は馴染めす家を出ていき、離婚してしまう。
中学3年の3学期に、梨花は同窓会で知り合った東大出の同級生の森宮壮介と3度目の結婚する。中学を卒業した優子は、泉ケ原の家を出て、森宮と梨花と暮らし始める。森宮は優子に電子ピアノを買った。しかし、梨花は2ヶ月で森宮家を出ていってしまう。梨花から森宮に、再婚するから離婚してくれと手紙が来る。優子の高校生活は森宮と2人で暮らすことになる。
第2章
短大を出て栄養士の「資格を得た優子は食堂で働いている。そこに偶然食べに来た高校の同級生の早瀬賢人と結婚を考えているというところから始まる。
優子は、早瀬と高校3年のときのクラス対抗の合唱コンクールの伴奏者で知り合った。早瀬くんは音大を中退し、食堂を開くのが夢だった。森宮は二人の結婚に反対するが、優子と早瀬は他の父母を説得しようと考える。
読み進めていくと、複雑な人間関係に嫌気が差すときもあるが、それ以上に、皆が一生懸命自分に正直に生きている様が心地よい。瀬尾作品の真骨頂ともいうべきか。
1ページ目は誰のコメントなんだろう。それを最後まで引っ張ることになるのだが。
第1章は、主人公優子の高校2年の進路面談シーンから始まる。優子は17歳にして、名字が4回変わっている。水戸、田中、泉ケ原、そして今の森宮。これでなんとなく複雑なストーリーが見て取れる。まして母親が2人、父親が3人いるというのだ。この経緯を追わなければならない。
小学3年生の優子は父の水戸秀平と二人暮らし。母親は優子が3歳になる前に交通事故で亡くなる。そして、秀平は同じ職場の田中梨花、秀平より8歳年下の27歳と再婚する。
優子5年生の直前、秀平のブラジル転勤で、優子は梨花との暮らしを選ぶ。秀平と梨花は別れてしまう。
優子の中学入学時に、32歳の梨花は不動産会社社長の泉ケ原茂雄49歳と結婚する。理由は優子がピアノを引きたいといったことだった。しかし、リッチな暮らしに梨花は馴染めす家を出ていき、離婚してしまう。
中学3年の3学期に、梨花は同窓会で知り合った東大出の同級生の森宮壮介と3度目の結婚する。中学を卒業した優子は、泉ケ原の家を出て、森宮と梨花と暮らし始める。森宮は優子に電子ピアノを買った。しかし、梨花は2ヶ月で森宮家を出ていってしまう。梨花から森宮に、再婚するから離婚してくれと手紙が来る。優子の高校生活は森宮と2人で暮らすことになる。
第2章
短大を出て栄養士の「資格を得た優子は食堂で働いている。そこに偶然食べに来た高校の同級生の早瀬賢人と結婚を考えているというところから始まる。
優子は、早瀬と高校3年のときのクラス対抗の合唱コンクールの伴奏者で知り合った。早瀬くんは音大を中退し、食堂を開くのが夢だった。森宮は二人の結婚に反対するが、優子と早瀬は他の父母を説得しようと考える。
読み進めていくと、複雑な人間関係に嫌気が差すときもあるが、それ以上に、皆が一生懸命自分に正直に生きている様が心地よい。瀬尾作品の真骨頂ともいうべきか。