瀬尾まいこの「春、戻る」を読んだ。2014年2月刊行。瀬尾作品13作目。
22歳で就職した岡山の小学校教員を1年で止め、帰郷し、小さいな卸売会社の事務員として12年働いてきた望月さくら36歳が主人公。さくらには母親と3つ下の妹すみれがいる。
さくらは2月末に退職し、商店街の一角にある家族経営の庶民の和菓子屋、山田屋に嫁ぐ準備を進めていた。母親の通う太極拳教室の先生に紹介されたのが山田哲生だ。哲生は、さくらより2歳年上。父母と店で暮らしている。6月に結婚を控えたさくらのアパートに、見ず知らずの24歳の男の子が現れる。さくらの兄だという。
さくらは、何故か「おにいさん」を他人とは思えない。「おにいさん」は、哲生も巻き込み、さくらの生活の中に入り込んでいくが、さくらはいやではなかった。
きんぴらを食べながら、思い出したおにいさんの正体とは。メールアドレス1224の謎が明かされる。手料理を通して深まる人間関係。ハートウォーミングな瀬尾作品の世界に浸る。
初めてのクラス担任がうまくいかずに悩んでいた小学校の小森校長のことば「思い描いたように生きなくたっていい。つらいのなら他に道を選んだっていいんだ。自分が幸せだと感じられることが一番なんだ」が心に残る。
22歳で就職した岡山の小学校教員を1年で止め、帰郷し、小さいな卸売会社の事務員として12年働いてきた望月さくら36歳が主人公。さくらには母親と3つ下の妹すみれがいる。
さくらは2月末に退職し、商店街の一角にある家族経営の庶民の和菓子屋、山田屋に嫁ぐ準備を進めていた。母親の通う太極拳教室の先生に紹介されたのが山田哲生だ。哲生は、さくらより2歳年上。父母と店で暮らしている。6月に結婚を控えたさくらのアパートに、見ず知らずの24歳の男の子が現れる。さくらの兄だという。
さくらは、何故か「おにいさん」を他人とは思えない。「おにいさん」は、哲生も巻き込み、さくらの生活の中に入り込んでいくが、さくらはいやではなかった。
きんぴらを食べながら、思い出したおにいさんの正体とは。メールアドレス1224の謎が明かされる。手料理を通して深まる人間関係。ハートウォーミングな瀬尾作品の世界に浸る。
初めてのクラス担任がうまくいかずに悩んでいた小学校の小森校長のことば「思い描いたように生きなくたっていい。つらいのなら他に道を選んだっていいんだ。自分が幸せだと感じられることが一番なんだ」が心に残る。