光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

五月雨で、けつまずき

2007-05-02 19:15:43 | 散策
  五月に降る雨は、五月雨。そうだろうと思う。ただ、五月雨を”さみだれ”とよむ場合もある。五月に降る雨は、五月雨だが、さみだれとよむ場合もある、これがかすかに、脳裏に残っていた。
  旅に出て、それも薫風かおる五月。それが、あいにくの雨では気分もふさいでしまう。やはり、五月は晴れでないといけない。しかし、きのうも雨、今日も雨で、雨に関しては、今日の方がひどかった気もする。さみだれか、これはさ・みだれ、さーみだれ、みたいな感じでいいかも知れない、そう思った。
  なぜか不協和音がする。こんな事は、そのまま忘れてしまうのだが、なぜかさみだれが、五月雨が気になって辞書を開いた。
  さみだれ(五月雨)。陰暦五月ころに降り続くあめ、つゆ、梅雨、長雨とある。あれれ、またまたへまをしてしまった、という感じである。もっとも、これが自分なので、特にいやーな感じはないが、何とかならないか、もがいてみた。
  陰暦か、太陽太陰暦とある。陰暦の五月は、今どきの梅雨のときなのか。そうすると、一月、正月、睦月はいつなのだろう。陰暦月異名というのを見ると、五月は、皐月とある。さらに、”さつき”は、五月、皐月、早月とあって、”さつきあめ”というものがある。漢字では、五月雨とあって、やはり梅雨、さみだれのこととある。
  ”ばいう”を見ると、これは、気象的な説明があって、時期は、六月から七月中旬。で、つゆともあって、梅雨の中休みの晴れ間を五月晴れというともある。もっとも、この五月晴れ、こちらは太陽暦の、つまり今どきの五月のよく晴れた天気も、そう言うようで、少しややこしい。
  いずれにしても、さみだれ、さつきあめ、ともに、今どきの梅雨のことをさしていて、私が、五月雨と書いて”さみだれ”とよんでいたのは、誤りであることは明白である。なんか、あほ丸出し。
  それで、ふと、梅雨時に、さみだれ、さつきあめ、と言うかどうか考えてみる。梅雨は、梅雨だよな。長雨とは言う。スコールとか、豪雨とか、最近では爆弾云々とも言うし。さらに、梅雨時の晴れ間を五月晴れって言うかどうか考えるが、さて、どうかな。大体、陰暦のことなど考えてないし、やっぱり、今どきの最上川の水量はものすごいのではないか、って想像する。まー、いくら駄々こねても、だめなものはだめだけど。いやー、ずいぶんと尾を引いてしまいました。

  雨の天気で、止みそうで止まない。変な、落ち着かない天気のまま。でも、気分を落ち込ませないよう、歩いて来た。ときに傘さした。これとは、関係なく、まだ蕾だという花に注目。



  なんていう花かわからない。似たようなのはあちこちで見る。花はきれいの一言。それで、蕾。よく見ると、くるくる、蜘蛛の糸が巻かれているようだが、はっきりはしない。



  シャクヤクの蕾だと思う。実に大きい個体で、沢山の蕾を付けている。開花の時が楽しみ。今日も見たが、まだ開きそうにない。  

変身する虫、しない虫

2007-05-02 07:22:10 | 散策
  朝の天気、雨、少雨。止んでいるが、また降るかも。静かで、穏やか。室温18℃。
  知らないあいだに雨が降っていた。これは予報どおり。静穏雨。こうゆうのは、陽射しの強くなるこれからは、日中もあって欲しいものである。
  強風が、吹き荒れた。色々なものが飛んでくるが、こんなものあんなもので、一々見ていない。さすがに、偉人の印刷された長方形の紙は飛んで来ない。それで、まだまだコタツにあたってゴロゴロしている。
  そのコタツの上に、なにか小さなものが蠢いている。最近は、裸眼でも、近眼・老眼である、小さなものが見にくいが、大きさは2mmくらい。どうも、テントウムシあるいはその近縁の虫みたいだ。なぜか、こんな小さなものが目には入った。ただ、大体2mmであって、書いたとおりの視力だから、信憑性はあまりない。この虫を紙にくっつけて、より広い机の上に移動させ、しばらく眺めていたが、淵に来て止まるかと思ったら、そのまま下に向かい、しばらくして重力に耐え切れず落下、それで見えなくなった。少し探した、がわからない。止めた。
  テントウムシの幼虫というのを、どこかの病院の待合室に置いてあった子供さん向けの『本』でみた。それは、成虫と違って、とてもあのかわいいくるくるした愛くるしい落ち着かない物体ではなく、どちらかと言えば、顔ではないけど容貌魁偉、これは意味が違った、”怪異”の方が妥当でした、げじげじ、伸縮自在な真っ黒なダンゴ虫に似ていた。これを見て、まずテントウムシの子供であると考える人はいない。そうゆうことを知っていないと、ただの気持ちの悪い虫だ。なぜ、虫は、こんなに様々な変身をするのか、世の中様々であるが、この昆虫の変態もかなりなもので、これにとりつかれると、なかなかそこから脱出することは出来ないだろう。ヨナクニサンなどという蛾も、その成虫はとても美しい。しかし、幼虫は、これはなかなか見る事は出来ない。見ないほうがいいと思う。それに越した事はないと思う。このヨナクニサンも、いなくなる可能性があるから。
  これ以外、変身しない虫、これは”腹の虫”を一つあげれば、十分であろう。辞書を開いてみているが、虫の付く言葉であまりいいものはないようである。