光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

どのくらい、このくらい寒い

2007-02-24 18:57:03 | 植物・花(冬)
  寒いったらありゃしない。いやはや、寒い。とことん寒い。こんな寒い日は、この冬初めてかも知れない。そのくらい寒かった。
  雪が舞った。雪は降るものだが、違った。雪はどこからか飛んできて、地表に舞い降りた。どの辺りで雪になったのだろうか。遠く能登半島のさらにその先の、日本海辺りで対馬海流にのって流れてきた少し暖かい水の分子が、なぜか気体になって上空に舞い上がった。対馬海流が暖流であること、これがカギ。暖かいと、そのうちの気まぐれな、あるいはオッチョコチョイの分子は、舞い上がるのである。そこに寒風が吹き荒れていることも知らずに。
  寒いが、雨は降らなかった。それで、例年よりは、使用頻度は、使用時間は少ない灯油ヒータの燃料がなくなってきたので、灯油屋さんに配達を依頼する。実に久しぶりな感じだ。去年は、ガスやらこの灯油やらを配達してもらう際に、もって来てもらうのはいいとして、タンクなり、所定の位置にあるガスのボンベ置き場への道を確保するのが大変だった。申し訳ない気分で、すいませんがちょっと雪が多いですが、と、配達をしてくれる人に言う。灯油屋さんも、いやー、雪のことは心配しなくていいです、と言ってくれて、ほっとしたものだ。今年は、私が、いやー、今年はちょっと寒いけど、雪がなくて作業が楽で、体の負担はなくていいですね、と言わなければいけない。
  だけど、今日に限って言えば、かなり寒く、玄関で震えながら対応する自分が少し情けなかった。多分、配達してくれる人も、何でこんな寒い日に、なんて思ったかも知れない。
  いつもの外歩きに出た。いやはや、寒いの何の。何とかカイロなんてここんところぜんぜん使っていないが、一つくらいは背中にはっつけたいくらい寒い。日が出ていたが、私が外に出た頃から西の空が怪しくなってきた。それに、相変わらずの風が吹いている。風さえなければ、まーまーの日和だが。さらにしばらくすると、雪が飛んできた。ここの上空にはないはずで、いったいどこからこの時間私めがけて飛んできたのであろう。体を固くして晴れか、雪の天気、風びゅうびゅうの中を歩いた。途中雪と雨が入り混じった。まったくついていない、それでも、一所懸命歩いたからか、汗が出てきた。よけい寒さが増した。

  雨に濡れた梅。



  この雨は、今思えば暖かかった。雨の中、傘差して、よくやるな。案の定、ぱっとしない。



  雨に濡れた瓦が写ってるものがあった。これが、やけにいい。上と同じファイルの下側である。まったくねー。
  白、赤、と交互にきているような感じ、明日は、そうすると白かな。

すごみのある北風

2007-02-24 07:23:34 | 散策
  朝の天気、曇り。北風である。寒そうだが、季節は2月も終わり。室温8℃。
  トイレの小さな換気扇。これが、北風が吹くとカラカラまわる。なかなかいいものである。日付が変わって今日になる。そして、このトイレの換気扇のまわる音を聞く。カラカラではない。ゴーゴーが基本でこれに、心中脳裏のしがらみが追加されて、地吹雪の音にも聞こえる。しばらくして、これは、もはや換気扇の音ではなく、換気扇のプロペラ以外に当たっている風が、捻じ曲げられてあげる悲鳴みたいなものに思えてくる。
  風が吹くとよくわかる怖い音というと、私は電柱を支えているワイヤを思い出す。電柱はどこにでもあり、またそれを支えるワイヤもある所にはある。風の通り道に、この条件が整うと、何ともおなかに響く、末恐ろしい音を聞くことが出来る。電線そのものも、なかなか優雅な音をたてる。時には、TVの効果音よりすごくなる。それで、ふとここの音は特別うつろな感じにさせると気付いたワイヤがある。よく見ると、そのワイヤの、これだけで直系1cmはあってすごい、まわりに黄色と黒で彩られた、ワイヤ保護装置がついている。ただの薄い円筒状のカバだが、この円筒の一部が、端っこが、切れている。後から、円筒状のものをワイヤに巻きつけることは、これはマジシャンにも出来ない。この切れ目が、なかなかすごみのある音を出す原因だと思う。
  顔を洗った。窓を開けて白梅を見る。冷たい風がびりびり入ってきた。梅は白い。曇り空だが、信じられないが、梅と同じ白さのなにかふわふわしたものが舞ってきた。雪、ホント、雪、わが目を疑う。雪がどこかから飛んできたのである。