光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

すごみのある北風

2007-02-24 07:23:34 | 散策
  朝の天気、曇り。北風である。寒そうだが、季節は2月も終わり。室温8℃。
  トイレの小さな換気扇。これが、北風が吹くとカラカラまわる。なかなかいいものである。日付が変わって今日になる。そして、このトイレの換気扇のまわる音を聞く。カラカラではない。ゴーゴーが基本でこれに、心中脳裏のしがらみが追加されて、地吹雪の音にも聞こえる。しばらくして、これは、もはや換気扇の音ではなく、換気扇のプロペラ以外に当たっている風が、捻じ曲げられてあげる悲鳴みたいなものに思えてくる。
  風が吹くとよくわかる怖い音というと、私は電柱を支えているワイヤを思い出す。電柱はどこにでもあり、またそれを支えるワイヤもある所にはある。風の通り道に、この条件が整うと、何ともおなかに響く、末恐ろしい音を聞くことが出来る。電線そのものも、なかなか優雅な音をたてる。時には、TVの効果音よりすごくなる。それで、ふとここの音は特別うつろな感じにさせると気付いたワイヤがある。よく見ると、そのワイヤの、これだけで直系1cmはあってすごい、まわりに黄色と黒で彩られた、ワイヤ保護装置がついている。ただの薄い円筒状のカバだが、この円筒の一部が、端っこが、切れている。後から、円筒状のものをワイヤに巻きつけることは、これはマジシャンにも出来ない。この切れ目が、なかなかすごみのある音を出す原因だと思う。
  顔を洗った。窓を開けて白梅を見る。冷たい風がびりびり入ってきた。梅は白い。曇り空だが、信じられないが、梅と同じ白さのなにかふわふわしたものが舞ってきた。雪、ホント、雪、わが目を疑う。雪がどこかから飛んできたのである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿