立ち上がりの第1章で、アマゾン、フェイスブック、グーグル3大ネット企業の、成長の「コア」について、さらっと記述している。
ここがなかなか面白いので、以下メモ。
◉アマゾン
ウェブで展開する事業のアイデアを検討した。(中略)
候補リストの最後尾でスタートした書籍が最後にはトップになったことにベゾスは驚いた。
◉グーグル
ウェブにある大量のデータを整理するソリューションとは・・・ もっと多くのデータである。
◉フェイスブック
ナイトクラブよりも電話会社に近く、コミュニケーションやコラボレーションがおこなえる中立的なプラットフォーム
(中略)エッジランクは、関連性レースの中心にパラドックスがあることを示している。
こうして面白く読み進むうちに気づきそこなったのだが、途中でやけにしつこく何回にも渡って反芻するように言及する点が。
ふと原題を眺めたら、正にその点が本の趣旨だった。
=Filter Bubble : What the internet is hiding from you
つまり多くのデータを入手すればするほど、ウェブ側から提示される情報がパーソラナイズされ、情報が偏っていくということ。
確かに読み直すと、前書きでもしっかりふれてはいるのだが、3大ネット企業の面白い記述に気を取られてしまった。
いいのだろうか⁉ わざわざわかりにくくする邦題で?(ということで、写真は原著のを)
あるいは面白い理由は違う見方でいうと、それぞれが巨大データをどう扱っているかの表現だからこそかもだが。
ただし自分的には、このテーマへの明確な回答はある(後述)
皮肉なことに、それは第2章で強力に否定されているメディアだった。
「そういう懸念があるなら、ネットはほどほどにして 新聞を読め」
グーグル・ニュースのようなものに、自分の判断力をゆだねる程度の知性しか持ってなければ、そうなるかもだが(笑)
アメリカの状況とは違うのかもしれないが、日本の新聞はコンパクトにまとまっていて全体的に「今日」を俯瞰できる。
あるいは?!
その懸念が日本タイトルをねじ曲げた原因になっているのだろうか?
謎。
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