当ブログの解釈。
この映画のメインテーマは × 2つ
① 表 テーマ
② 裏 テーマ
①の 表 テーマについて
最初の1時間くらいは、主人公 平山(役所 広司)の毎日の生活を淡々と描写。
目覚め:早朝、道に竹ホウキを かけるおばさんの音で起床
起床後のルーティーン:歯を磨き、植木鉢に水やり後、自販機でコーヒー買い車に乗り込む
出社:その日の気分のカセットテープで音楽をかけつつ、目的地へ
仕事:公共の公園にあるトイレの清掃員として働く
昼休み:公園でパンと牛乳。胸ポケットにあるカメラで1枚だけ上を見上げ木漏れ日の様子を撮影
仕事後:飲み屋で一杯飲んでから銭湯に入り、古本屋で100円本を買い寝るまで読む
就寝:モノクロの夢をみる
この主人公の淡々とした毎日の生活 → タイトル通りPERFECT DAYS
唯一、曲がオリジナル楽曲(ヴェルヴェットのあの名曲)およびインストが最後に登場する点で、2回登場。
この点でも、これが 表 テーマと言い切れるかと!
さて
② 裏 テーマ
実はこの「解説」がラスト、映画クレジット終了後に登場する(汗)
表テーマからそのバックグラウンドに迫る内容。
前半の淡々とした内容から後半、主人公 平山 のインナーワールドを垣間見ることになる(チラッとだけ)
そのインナーワールドを補足することに。
お見逃しなきよう!
結論:いかにも 小津 安二郎 監督を敬愛する ヴィム・ヴェンダース監督らしい、静寂の中に浮かび上がってくる主人公のインナーワールド。
P.S. よく言われている「トイレが綺麗すぎる」などの批判は的外れのような気が…
サブキャラがさりげでその苦痛にちゃんと触れているし。
ていうか、人があまり積極的にやりたがらない仕事なら何でも当てはまるような...
それよりもトイレを綺麗にしているから、トイレの神様に愛されて良き人生を送れていると考えたいですよ。
美しいまとめ方、素晴らしいです!