ちょっと前(2005年)の本ですが、タイトルに惹かれて読んでみたら、おもしろくて電車の中とかであっという間に読了しましたので....
本の中で作者の高橋秀実さん(R25のアノ人)がカミングアウトします。
「自分は、いやになるくらい自分の意志がはっきりしないヤツだ」と。
こんな、いかにも現代っ子らしい課題を60年代に認識した作者が感じた、取材を通して表現する2000年超の日本人の姿。
小学生に密着し彼らの将来像他含めた生活の感覚にふれたり、
トラウマ脱出のためのグループセラピー
ユーモア教室?
共産党...
老後の田舎スローライフ暮らし
などなどに参加してルポしたその実態は、妙に日本人らしくそして悲しくおかしい。
まあそんな本です。
と締めようと思ったら.... 最後の章の中でドキッと !
それは、「自分史」を問う文章(自分とは何か?)についての章。
「自分史」は自分を突き放し、自慢話は外してつらかった不幸なエピソードことを語りつつ、その中に感謝を含めることがコツだとなど、オモシロク読んでいるうちに登場するのが、脳梗塞で倒れたある人。
この人は、リハビリで自分史を書く事を勧められ、この作業を通して「文字」を書く事で、病気から回復したそうです。
かつ直ると浮かんでくる事が多すぎて書けないようになると。
昔のスケジュール表を見て書き付ける方が自然に書けたと.....
そしてドキッとするわけです。
ブログにこうやって書き付けるのも一種の心の治療なのだろうか?!
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