アメリカとの時差がほとんどない状態で、昨年10月に封切(これにはけっこうビックリ)された映画のDVD化。
評判がなかなかヨカッタだけに、見逃して後悔していたのでニコニコ!
まずはオープニング。
アメリカーサウジアラビアの密接な関係がビジュアルに紹介され、キングダムとはサウジのこととわかる。政治世界に踏み込むぞという意思があっという間に伝わる。
主演は、ジェイミー・フォックス。
最近の中では、最も男っぽいかっこいい役をきびきびと演じている。
と思ったら、FBI長官も上にどすっと啖呵切ったりしていて、登場するどの「男」もめちゃカッコいい世界。
妙にスタイリッシュにみえる。
こういうのどこかで観たなあと思っってチェックしたみたら、いつもそういう世界の映画を作るマイケル・マンの名前が製作陣に。
なるほどね、どうりで。
クライマックスの20分のハイテンションぶりは、その設定のうまさとキレキレの演出力がもたらしていて実に○。
そうしておいて最後に、こうした争い・戦いの「不毛さ」を、映画ならではの切り方で疑問を呈す。
ただのアクションでは終わっていない。
ということで、政治ーアクションーメッセージがミックスされ、かつ完成度が高いという映画だった。
それでいいのかという気持ちもわき上がらなくもないが。
その微妙さを味わう価値はある映画には仕上がっているとは思う。
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