当ブログ的に リドリー・スコットといえば男っぽい映画も多い一方、女優を大化けさせる名人でもある。
シガニー・ウィーバー(エイリアン)、ノオミ・ラパス(プロメテウス)、ジョディ・カマー(最後の決闘裁判) etc…
その リドリー・スコット が次に選んだのが、なんと レディー・ガガ。
正直「歌が猛烈に上手い、奇抜なファッションが売りの歌手」という認識しか当ブログにはなかった。
「アリー/ スター誕生」で主演し、アカデミーで主演女優賞候補 とはいえ、ダンス中心の業界音楽に染まるサマはまるで本物と同じだと感じたレベル。
ところがその レディー・ガガ を リドリー・スコット を起用し、大化け!
今回は本編だけでなく、特典映像 ×3種! もみることで理解が深まった。
① メイキング
② レディー・ガガ の魅力
③ 劇中のファッション
当然、当ブログ的に特に刺さったのは、② レディー・ガガ の魅力(笑)
グッチを崩壊させた悪女 パトリツィア・レッジャーニ への彼女の「なりきりぶり」に、スタッフ全員が絶賛!
それもそのはず?
彼女は出演するにあたり、身を隠し密かにパトリツィアの評判を一般の人にヒアリングし調査!
その結果は明確に出ていて、
・「眼光の鋭さ」だけで、狙った獲物は逃さないオンナの性(サガ)を表現
・悪趣味スレスレとも言えそうな領域にまで到達する「成り上がりぶり演技」
・お金を手に入れ洗練されていくはずなのに、そこでも下品さ をキープ(笑)
・物語を大きく動き出すシーンで登場する彼女の「天才的なアドリブ」 凄え!
今作で 女優として「開花」したと言っていいのではないだろうか。
だけでなく驚き!は、サラ・ゲイ・フォーデンの原作をリドリーが妻から教えてもらったのは 20年前(汗)
長年、この映画化を目指してついに実現したわけ!
一部で2時間37分は長い、ダレると批判もあるようだが、当ブログ的は2回目でさえそんなこと微塵も感じないままエンディングまで到達。
結論:鉄板監督=リドリー・スコット、女優として大化け=レディー・ガガ、さらに共演陣の演技に見惚れる満足の 2時間37分 + 特典映像でさらに満足!