#MeToo 運動の発端となったセクハラ報道を描いた映画。
全米公開時にアメリカ発の某ブログで「映画の内容はともかく日本版タイトルが酷い」という記述を読んではいた。
当ブログの感想は「まあ確かに、あまりにそのまんま、ではあるかも…」程度の反応。
だが今作を見終わって見ての感想は = このタイトルでなければいけない。その必然性が、ある。
リニューアルした「新バットマン」じゃないが、このワードの意味がラストに向かって収束し、ドカンとフィナーレ!
(アップ前に読み直したところ、タイトルの酷い部分はサブタイトルについてだった。確かにひどいかも 笑)
さて映画。
一言にいうと、「大統領の陰謀」(主演:ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン)の現代版。
「大統領」という「超大物」が相手だった「大統領の陰謀」に対し、こちらも「超大物」
映画業界では泣く子も黙る「超大物」の映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン!
映画「スキャンダル」でも描かれていたように、映画・TV業界にはセクハラ問題を抱える「超大物」が約2名以上存在してきた。
ロジャー・エイルス は既に「スキャンダル」で有名に。
で今回は、ついに ハーヴェイ・ワインスタイン に到達。
ハーヴェイ・ワインスタインの手口 = スタッフのみならず「女優」たちにも手をつけ、関係を断ると業界で「干す」
実名で登場する何名もの女優たちの名前が登場するたびに、当ブログは戦慄した(汗)
特に衝撃的だったのは、小役時代から記憶にあった 知性を醸し出す美人女優「アシュレイ・ジャッド」
当ブログが彼女を初めて知ったのは、Star Trek the Next Generationシリーズの中の一話 The Game でのゲスト。
(どうも今作でデビューだったらしい)
メインキャラの一人、天才的な能力を持つ少年 ウェスリー と友達になる、やはり超優秀な才能を持つ少女役。
この2人で、中毒を引き起こすゲームをばら撒いたエイリアンにより乗っ取られかかった Enterprise を救う。
このプロット自体が現在の PC・スマホなどの「ゲーム依存」問題を予見していたではないか!(汗)
話戻って、当ブログは そんな彼女の将来を嘱望していたのだ。
が、マサカマサカ(汗)、ワインスタインの毒牙にかかりそうになり、結果「干されていた」とは!!!
映画に戻ると、先に引用したように、「大統領の陰謀」と良い意味で、大きく共通している点を強調しておきたい。
アチラは、主演:ロバート・レッドフォード・ダスティン・ホフマン の2人の演技が大変強い印象を残している。
それに対し、こちらは キャリー・マリガン・ゾーイ・カザン がやはり「過去ベスト」級の演技を披露!
既に実績のある キャリー・マリガン は勿論素晴らしいが、特に ゾーイ・カザン は間違いなく「過去ベスト」
本人たちにとっては間違いなくトラウマな、口にするには非常に辛い話を相手に配慮しつつ、少しずつ聞き出さなけれならない…
2人とも、その苦悩を異口同音に語り表現していく演技は「大統領の陰謀」ではあまり見られなかった表現ではないか。
だけでなく、周りを固める俳優陣も「過去ベスト」と言い切れそうな出来!
・パトリシア・クラークソン
2人を鼓舞しながら適切なアドバイスをする彼女は間違いなく「過去ベスト」
・アンドレ・ブラウアー
こちらも同様に2人をサポートしつつ、唯一ワインスタインと渡り合った経験値を生かす役。
こちらも間違いなく「過去ベスト」
・ジェニファー・イーリー
・サマンサ・モートン
こちらはニューヨーク・ポスト側ではなく、被害者側(汗)
それぞれが凄まじい演技で、こうして今思い出すだけで泣けてくる!!!
結論:「大統領の陰謀」の現代版 は、全キャスト の素晴らしい演技の結果、何度となく見返したくなるような、今年のベスト10入りは間違いない出来!
アシュレイジャド素敵な女優ですね。好みです。
ジェニファー&サマンサの出演も良かったです。
はい、こんな問題に巻き込まれなければもっと大女優に
なっていたかも...と考えただけで悲しいです...
本作、監督も女性ですし、演じる女優たちがすばらしかったですね。
onscreenさんが、過去ベストの演技と絶賛されるのも納得です。
キャリーはもともと好きな俳優さんでしたが
ゾーイ・カザンのフレッシュな演技も魅力的でした。
<ゾーイ・カザンのフレッシュな演技
これまでは当ブログ、コケティッシュな女優のイメージでした。
(The Big Sickなど)
そんな彼女が「報道人」として戦う姿は見ていて惚れ惚れいたしました!
<ゾーイ・カザンのフレッシュな演技
これまでは当ブログ、コケティッシュな女優のイメージでした。
(The Big Sickなど)
そんな彼女が「報道人」として戦う姿は見ていて惚れ惚れいたしました!
キャリー・マリガン、久しぶりに見て…こんなお顔だったっけ…と思っていました…映画(演技)は素晴らしかった!
変化の「幅」に驚きでした。
マリリンがらみのこだわりはないため、何んとも
コメントしづらいところではありますが...
僕はそう思いました。
自分の過去の作業を振り返ると、英米以外の映画がベストを席巻していた年が続きましたが、このところ、英米映画が頑張っている感があり、娯楽映画がつまらないとやはり映画は楽しくないので、歓迎したいですね。
アメリカ映画に実話ものしか面白い作品がないのは少し問題ですが^^;
実話もの以外でもPTA版アメリカングラフィティ「リコリス・ピザ」
とかSF大作「テネット」とかコロナ禍でも踏ん張ってる作品もあります
とはいえ、俳優協会のストライキが今後悪い方に影響を与えそうですね...
「DUNE 2」も公開延期ですし...