セレンディピティ ダイアリー

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DIC川村記念美術館

2024年10月26日 | アート

千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館に行ってきました。

この美術館は、DIC株式会社(旧・大日本インキ化学工業株式会社)の創業家である川村家三代が収集した美術品を展示しており、佐倉市郊外の森に広がる同社の研究所と同じ敷地内にあります。

美しい庭園に囲まれたこの美術館は、現代美術のすばらしいコレクションでも知られており、以前から訪れたいと思っていたのですが、東京から車で約1時間と少し距離があるため、なかなか足を運べずにいました。

この夏、突然同美術館が2025年1月末で休館することが発表され、慌てて訪れたという次第です。なお、休館の発表後、来場者が急増し、そのため休館開始は2025年3月末まで延長されたそうです。

エントランスを抜けて森の小径を進むと

視界が開け、美しい芝生と噴水のある池の風景が広がります。

写真で何度も目にしてきたこの美術館は、「ヨーロッパのワインセラーのよう」と形容されることが多いですが、私自身は密かに「ムーミンの家」と呼んでいました。設計は建築家・海老原一郎氏で、DIC二代目社長の旧制中学時代の同級生だそうです。

館内のコレクションは20世紀美術が中心ですが、それぞれの展示室が多彩なコレクションの特徴に合わせて設計されており、作品が最も映える環境で鑑賞できるような工夫が施されています。

マーク・ロスコの「シーグラム壁画」シリーズの7点が一堂に並ぶ展示室。作品に合わせて照明はやや暗くされ、まるで洞窟の壁画に向き合っているかのような感覚にとらわれました。

「西川勝人 静寂の響き」という企画展も開催されていました。西川勝人さんの作品を今回初めて知りましたが、白を基調としたさまざまな作品やインスタレーションが、心にそっと語りかけるような優しさと清らかさにあふれていて、深く感銘を受けました。

写真にある24枚組の「静物」という作品は、以前山梨県立美術館で見た栗田宏一さんの土のアートを思い出させました。

館内での鑑賞を終えた後は、広大な庭園を散策しました。自然散策路を進んでいくと、その先には広場が広がっていました。

広場の周囲には桜の木が並んでおり、春にはお花見を楽しむ人たちで賑わうことだろうな、と想像しました。庭園はチケットがなくても入れるエリアで、テニスコートなどもあり、地域の憩いの場として親しまれているようでした。

広場の中央にはヘンリー・ムーアのブロンズ彫刻が堂々たる存在感を見せていました。

気持ちのよいテラスもあり、休憩スペースとして利用できます。

紫陽花がきれいな色を保ったままドライフラワーになっていました。

かわいらしい赤い実。

お花の少ない時期ですが、ところどころで可憐な花々に出会えました。

池では白鳥の夫婦がのんびりと。のどかな風景が広がっていました。

(次の記事に続きます。)

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香家 @渋谷ヒカリエ / レディ・ガガ「Harlequin」

2024年10月20日 | グルメ

映画を見た後で、少し早めの夕食をいただくことに。辛い物好きの息子の希望で、渋谷ヒカリエ1階にある担々麺専門店「香家」(こうや)を訪れました。

ヒカリエの1階にレストランがあるとは知らなかったのですが、こちらのお店は入口が建物の外にあるので、今まで全く気付かずにいたようです。

香家さんはチェーン店で、入ったことはないのですが、目黒店は前を通る度に息子が好きそうだなーとひそかにチェックしていたので、この偶然にびっくりしました。

担々麺といっても、キッチュでおしゃれな中華風インテリアが、入りやすい雰囲気です。看板メニューの担々麺が4種類くらいあって、点心や一品料理を組み合わせたセットメニューが豊富でした。

ビールと、ライチ紅茶で乾杯。ライチ紅茶の茶器は、以前横浜中華街で同じようなのを初めて見てかわいいな~と思っていました。中に茶こしがついていて、お茶碗に注いでお茶がたっぷりいただけます。

メインの担々麺とは別に、麻婆豆腐をいただきました。麻婆豆腐は息子の大好物なので家でもよく作りますが、これはお豆腐がそのまま丸ごと入っているのがユニーク。見た目にインパクトがありますが、今度真似して作ってみようかしら。

私のハーフの担々麺セットについていた豆苗炒め。シンプルながらおいしくて、最近家でもまねして繰り返し作っています。私のセットにはこのほか、水餃子がついていました。

私は「姫・担々麺」をいただきました。胡麻の風味がいっぱいでまろやかなお味。ハーフサイズにしましたが、私には十分な量でした。

息子の飲茶セットについていた点心セット。ほかにくらげの前菜がついていました。

息子が食べた「青鬼・担々麺」。青花椒が効いて、びりびりと痺れます。

メニューには、汁なし担々麺も2種類ありました。辛いものが苦手でも、マイルドな担々麺があるのがうれしい。機会があったらまたいただきたいです。

***

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」にはサウンドトラックが出ていて、YouTubeでも聴けますが、レディ・ガガとホアキン・フェニックスがささやくように歌っているので、音楽だけだと少々たいくつです。

この他に、レディ・ガガが映画にインスパイアされて制作した「Harlequin」というアルバムを出していて、こちらの方がずっといい! ガガの魅力が堪能できます。こちらもYouTubeで聴くことができます。

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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

2024年10月14日 | 映画

三連休に帰省していた息子と「ジョーカー」の続編「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」(Joker: Folie a Deux)を見に行きました。

息子ともども前作がとても気に入っていたので、本作をとても楽しみにしていました。正直に言えば、前作があまりにすばらしかったので、それを上回る感動はなかったのですが、後からじわじわと考えさせられる作品でした。

今回は、世界の歌姫レディ・ガガがハーレイクイン役で登場しているとあって、ミュージカル仕立てとなっていて、主演の二人の魅力が存分に堪能できましたし、本作の魅力である、ダークでアートな世界観も健在でした。

ビリー・ジョエルのMy Lifeがカーラジオでかかっていたので、本作の舞台は1970~80年頃と想像しましたが、私は本作で描かれているストーリーに、現代のネット社会に通じるものを感じました。

救いのない時代に、人々はジョーカーを悪のヒーローとしてあがめ、過大に英雄視してきましたが、いったん何か気に入らないことが起きると、突然ジョーカーを奈落の底へと突き落とし、容赦のない暴力を浴びせるのです。

そして、愛によって結ばれたはずのハーレイクインでさえも、ジョーカーの言動が自分の求めていたものと違っていたという理由で、いとも簡単に離れていったことに、現代における「愛することの軽さ」を思いました。

そして私は、本作はジョーカーとハーレイクインの物語でも、アーサーとリーの物語でもなく、ホアキン・フェニックスとレディ・ガガの物語になっている、と思いました。

ハーレイクインは、精神不安定な放火魔ではなく、自由で才能あふれるアーティストに見えましたし、ジョーカーは、病的で気味の悪い殺人鬼ではなく、思慮深いインテリに見えてしまいました。

だから、(監督が意図したように)この二人が互いの中にある狂気に惹かれたのではなく、お互いの才能や個性を尊重して惹かれ合っているように、私には見えました。

映画は、ミュージカル仕立てになっていましたが、高らかに歌い上げるのではなく、あくまでセリフのようにささやくように歌っていたのが印象的でした。

スティービー・ワンダーの For Once in My Life、ジャズの名曲 Bewitched、カーペンターズの Close to You など、だいぶアレンジされていましたが、よく知っている歌、好きな歌がたくさん登場していて楽しめました。

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ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション @恵比寿ガーデンプレイス

2024年10月13日 | グルメ

恵比寿ガーデンプレイスの「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」(LA TABLE du Joel Robuchon) でアニバーサリーランチをいただきました。

壮麗なメゾンの堂々たる佇まいに気持ちが華やぎます。レストランは1階と2階に分かれていて、1階のラ ターブルは2階より少しお手軽にお料理が楽しめます。(とはいえ普段使いにとはいきませんが)

以前、友人の壮行会を行う際に、幹事としてお世話になったこちらのお店。スタッフの飾らない中にも細やかな心遣いに大いに助けられました。久しぶりでしたので、お料理も楽しみにしていました。

パープルで統一されたダイニングルームは変わらずそのまま。シックな中に華やかさがあって私も大好きな色です。ナプキンを結ぶサテンのリボンが白い器のアクセントになっています。

車で訪れたので、二人ともノンアルコールの飲み物をいただきました。私はスパークリング、奥はメルロー。いってみればぶどうのジュースですが、グラスに注ぐと形になりますね。

アミューズは、タルティーヌでした。一口サイズのバゲットに、サーモンを使ったクリーム。上にイクラをのせて、穂紫蘇を散らしています。

前菜です。こちらは「ズワイ蟹をグリーンマスタード風味のブロッコリームースと共に」。美しいグリーンのブロッコリームースの下に、ズワイ蟹がたっぷりと隠れています。クラゲを思わせるガラスの器の重ね使いがすてきです。

私は「薫り高いキノコのヴルーテ クルトンとイベリコ豚の生ハムをアクセントに」をいただきました。きのこを使った温かいクリームスープで、芳醇で濃厚なおいしさ。生ハムの塩気がアクセントになっていました。

パン三種類もそれぞれに個性があって楽しい。オリーブオイルをディップしたり、お皿のソースをぬぐったりしていただきます。ミニサイズのバゲットは、地下のブーランジェリーでも購入できます。

メインのお料理です。こちらは「柔らかく煮込んだ仔羊のスネ肉 エピスの効いた人参のムースリーヌと共に」。仔羊によく合うクミンなどのスパイスが香る、モロッコ風のお料理。私の大好きなお料理です。

私は「北海道産エイのポシェ 梅干しで酸味を効かせたブールノワゼットと共に」をいただきました。エイをいただいたのはたぶん初めてと思います。ググったところ、サメと同じく軟骨魚類の一種とのことですが

以前アメリカでエイに触った時に、イルカに似てゴムのように肉厚でむっくりとした触感だったと記憶しています。くるりと巻かれたエイの肉は、お魚というより柔らかい鶏のささみに近い食感に思いました。

お味は淡泊で、ほんのり梅干の風味を効かせたノワゼットバターがよく合いました。上に穂紫蘇を散らし、和洋がみごとに融合したお味でした。

予約の時にアニバーサリーのことをお知らせしていたので、すてきなプレートを用意してくださっていました。お祝いのお食事を楽しんでいるお客様も多く、他にもバースデープレートでお祝いしているテーブルがありました。

デザートです。こちらは「なめらかなショコラのガナッシュにビタークッキーでコーティングしたカカオのグラスをのせて」。チョコレート好きにはたまらない一品です。

私は「柚子とハチミツのヴァシュラン キャラメルソースをあしらって」をいただきました。柚子のアイスクリームをメレンゲで包みバーナーで焼き色をつけた一品ですが、蜂の巣を模しているところがかわいい!

上にも蜂の巣風のプレートがのっていますが、この穴はストローで空けたのかしら?と想像しました。

お皿の縁にもハートやお花をあしらっていて、なんともキュートな一皿です。

食後のお飲み物は、私はハーブティをいただきました。小菓子は、マドレーヌ風の焼菓子と、ブルーベリーののったフィナンシェ風の焼菓子、そしてオランジェット。

お客様が少なくなってきたところでパチリ。和の要素をさりげなく取り入れたフランス料理はどれもおいしくて、よい記念のお食事となりました。。

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カジノ / 縞模様のパジャマの少年 / ファミリー・アフェア 他

2024年10月02日 | 映画

NETFLIXで見た4作品です。

私の居場所の見つけ方 (All We Had) 2016

トム・クルーズの元妻ケイティ・ホームズの初監督・主演作品です。

ケイティといえば、かつては娘のスリちゃんといっしょにおでかけしているところを連日のようにパパラッチされていたことを思い出しますが、最近の様子を知らなかったので、久しぶりに映画を見たいと思いました。

ケイティが演じるリタは、次から次と恋人の家に転がり込んでは捨てられて、を繰り返している恋多きシングルマザー。私は、映画「フロリダ・プロジェクト」を思い出しました。

フロリダ・プロジェクトと違うのは、一文無しになったリタが理解あるダイナーのオーナーに出会い、住み込みで働かせてもらえるところ。最後には誠実なパートナーに出会えるところ、でしょうか。

リタのキャラクターにはなかなか共感できなかったですが、冒頭でお金がないために自力で虫歯を抜かざるを得なかったリタが、最後には虫歯を治療してくれる優しい歯科医の伴侶を得た、という展開にストーリーの遊び心を感じました。

ファミリー・アフェア (A Family Affair) 2024

ニコール・キッドマンとザック・エフロンの、ロマンティック・コメディです。

夫を亡くした作家のブルック (キッドマン) が、映画俳優のクリス (エフロン) と恋に落ちるという物語。ブルックの娘ザラは、クリスのアシスタントを務めていて、クリスの我儘にいつも振り回されています。

ブルックとクリスはかなり年の差がありますがが、ニコールは若々しくて美しいし、エフロンは実年齢よりも落ち着いて見えるので、それほど違和感はなかったです。でもこれは、ニコールだから成立するストーリーですね。^^;

私はブルックよりも、無茶ぶり上司のクリスに振り回される、ザラに共感しながら見ていました。そういえば、ザラがクリスに腹を立てた時に「sayonara!」と捨て台詞を言う場面があって「おっ!」と思いました。(過去記事参照)

クリスマス休暇をブルックの実家ですごす場面もよかったです。(その後ちょっとした修羅場がありますが) アメリカ映画に出てくるクリスマスの場面が好きなのです。^^

カジノ (Casino) 1995

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演のマフィア映画です。

デ・ニーロの他、スコセッシ監督のマフィア映画には欠かせないジョー・ペシが共演といえば、おもしろくないわけがない。美しくてゴージャスなシャロン・ストーンが、デ・ニーロの妻を演じています。

スコセッシ監督の「グッドフェローズ」や「アイリッシュマン」を彷彿とさせる、1970~80年代にラスベガスのカジノで暗躍していたマフィアたちを描いた、実話に基づく物語です。

ストーリーがテンポがよく展開し、飽きさせない。きらびやかなカジノの裏側で動く現金の扱いがあまりに軽く、まるでおもちゃのお金をやりとりしているようでした。あまりに現実離れしていて、エンターテイメントとして楽しめました。

マフィア映画なので、エグい暴力シーンもところどころにありますが、その度にクッションで顔を隠しながら乗り切りました。^^

縞模様のパジャマの少年 (The Boy in the Striped Pajamas) 2008

公開時に気になっていた作品ですが、どういう結末なのか想像できたので、これまで見る勇気を持てずにいました。たしかに結末は予想通りではあったものの、主人公の少年ブルーノ (エイサ・バターフィールド) の目を通して描かれているので

直接暴力を描いた場面はほとんどなく、強制収容所の中が登場するのも最後の最後。でもそれゆえに、鮮烈な印象が残りました。哀しい物語ではありますが、映像が儚く美しく、少年たちの友情が美しく、心を震わせられました。

気になったのは、どうして母親はブルーノから目を離すのだろうということ。特殊な環境ですし、好奇心旺盛で冒険好きの少年なのだから、ふだんから母親かお手伝いさんがブルーノをしっかり見守っているべきだった。

それから、子どもでもあんなに簡単に穴が掘れるのだから、とっくに何人もの人が逃げ出せたのではないかしら、とちょっと思いました。

引越しの日のブルーノは、白いシャツにニットのベストをきちんと着て、これまで一番というくらいかわいかったので、友だちを助けるためとはいえ、あんなにみすぼらしいパジャマを着ようとするだろうか?とも思いました。

それでもそれらすべてを差し引いても、心に残る作品でした。

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Taco Fanatico NAKAMEGURO

2024年09月22日 | グルメ

中目黒にあるメキシコ料理のお店、Taco Fanatico NAKAMEGURO (タコ ファナティコ 中目黒) にお昼を食べに行きました。中目黒の駅からすぐ。目黒川沿いにある、カウンターのみの小さなお店です。

タコスのほか、メキシコ料理のアラカルトがたくさん、テキーラの種類も多いです。カウンターということもあり、お客さんの滞在時間はそれほど長くありませんが、次から次とひっきりなしにお客さんが入ってきます。

照明を落とした店内、陽気なメキシコ音楽がかかっていて、雰囲気がよく、メキシコ料理の大好きな私には大いに楽しめました。ちなみにTacoはタコス、Fanaticoはスペイン語で熱狂的信者という意味です。

お昼ですが、まずはカクテルで乾杯。左はエクストラミントモヒート(Extra Mint Mojito)、たっぷりとミントの葉が入っています。

私は右のハマイカテキーラ (Jamaica Tequila) をいただきました。メキシコでおなじみのハイビスカスとテキーラを使ったカクテルです。甘さがあって口当たりがいいですが、アルコール度数が高く、すぐに頭がくらくらしてきました。

タコスを2種類オーダーしましたが、どれも小さくてかわいいです。生地が黒っぽいのがユニークですが、こちらのお店のタコス用の自家製トルティーヤは、すべてグルテンフリーだそうです。

左はアルパストール (Al Pastor)。調べたら“羊飼い”という意味でした。チリ (メキシコ料理の香辛料) でマリネした豚肉と、パイナップルのタコスです。

右はチポトレビーフ (Chipotol Beef)。チポトレもメキシコ料理の香辛料ですが、牛肉の煮込みのタコスでした。どちらもおいしい。

大好きなケサディーヤ (Quesadillas)。2種類あって、私はハラペーニョチキンにしました。ケサディーヤはメキシコ版ホットサンドといったところでしょうか。2枚のトルティーヤの間にチーズと具をはさんで両面を焼いています。

フレンチフライが急に食べたくなって。メキシカンスパイスがまぶしてあります。

大きなスタンドミキサーで、タコス用のトルティーヤの生地をこねていました。年季が入っていてかっこいいマシンでしたが、あまりにガタガタと動くので、キッチン台から落ちるじゃないかと心配になりました。^^

チキンファフィータ (Chicken Fajita)、チキンのグリルです。サルサソースと、シラントロ (コリアンダーの葉) のソースが添えられています。チキンは香ばしくてとてもおいしかったです。

***

食事の後は、目黒川沿いをぶらぶらお散歩。ロータス (Lotus Baguette) でパン、福砂屋の直売店でカステラ、ジラソーレ(GIRASOLE) でイタリア食材を買って帰りました。

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BLUE NOTE PLACE @恵比寿ガーデンプレイス

2024年09月21日 | グルメ

恵比寿ガーデンプレイスに2年前にオープンした BLUE NOTE PLACEにお昼を食べにいきました。ここは以前「ビア ステーション恵比寿」というビアホールがあったところです。

BLUE NOTEはニューヨークにあるジャズクラブで、日本では青山に支店がありますが、こちらのBLUE NOTE PLACEは、お食事がメインで、時々音楽ライブが開催されているようです。

ビア ステーションだった頃に何度か訪れたことがありますが、全体的に新しくリノベートされていて、シックで、エレガントな空間になっていました。

それでいて、窓側のサンルーム風の造りだったところが、半個室になっていたり、凝った木組みの床がそのまま生かされていたり、ところどころに昔の面影が残っていたのに、ほっと心が和みました。

夫はメインのお料理が選べるランチのコース、私は軽いものがよかったので、キューバンサンドウィッチをいただきました。

リースサラダ 野菜、フルーツ、ナッツ、穀物、雑魚…ホワイトバルサミコドレッシング。

いろいろなものが彩りよく並べられ、全体に混ぜながらいただきます。食感の違いが楽しめて、これはとてもおいしかった。

夫のコースについていたお料理ですが、私が気に入って、半分以上いただいてしまいました。

私がいただいた、USポーク キューバンサンドウィッチ。USポークのハムとライム風味のブルドポーク、チーズ、ピクルス、ビオマスタード。パイナップルが添えられています。

キューバンサンドウィッチと聞いて思い出すのは、ジョン・ファヴローが監督・脚本・製作・主役を務めた「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(Chef)。

映画に出てくるキューバンサンドウィッチがとにかくおいしそうで、映画を見た後、一時期とりつかれたように、キューバンサンドウィッチ風のホットサンドを作っていました。

コースについていた本日のスープは、冷たいかぼちゃのポタージュでした。ほかほかのパンも絶品。

メインのお料理は、WATONもち豚肩ロースのグリル。豚肉のグリルももちろんおいしかったのですが、付け合わせの野菜やソースが絶品でした。

つけあわせは、いちじく、きのこ、じゃがいものガレットなど、ほんのり秋を感じる組合せ。ソースはパプリカでした。

デザートは、桃のコンポート 杏仁ブランマンジェ 赤紫蘇のグラニテ。こちらは、まだまだ暑い今の時期にぴったりのさわやかさ。とってもおいしかったです。

アメリカ料理らしい華やかさと、日本らしい繊細さなお味。いいとこどりのおいしさでした。

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自由研究には向かない殺人(Netflixドラマ・全6話)

2024年09月16日 | 映画

Netflix配信のドラマシリーズ全6話。イギリスの田舎町を舞台に、優等生の女子高校生が、5年前に起こった殺人事件の真犯人を求めて奮闘するミステリーです。

自由研究には向かない殺人 (A Good Girl’s Guide to Murder) 2024

唐突ですが、少女探偵「ナンシー・ドルー」をご存知でしょうか。私は小学生の時に学校の図書室で偶然このシリーズに出会い、一時期夢中になって読んでいました。

当時衝撃だったのは、高校生のナンシーが車を運転していたことです。友人と車で犯人を追っている途中で、ガソリンがなくなったところ、ちょうど下り坂に差し掛かり、そのまま余力で追い続けるという描写がありました。

子どもなのに車を運転している!と当時はびっくりしたのですが、大人になってから、アメリカでは高校生が免許を取って車を運転するのは、ごく当たり前のことだと知ったのでした。

話はそれましたが、そんなことを懐かしく思い出し、イギリス発のこの少女探偵のドラマを見てみたくなりました。原作は、英国人作家ホリー・ジャクソンのベストセラー。日本でも「ミステリーが読みたい!」他いくつもの賞を受賞しています。

舞台はイギリスの美しい平和な田舎町。主人公のピップはケンブリッジ大学への進学を目指す優等生です。5年前に女子高生アンディが行方不明となり、アンディの恋人サルが殺人を自白して自殺、そのまま殺人犯として処理されてしまいました。

優しかったサルが殺人犯とはどうしても信じられないピップは、事件の真相を明らかにしようと立ち上がります。

「ナンシー・ドルー」ののどかな事件とは対照的に、現代を舞台にした本作は、ドラッグ、性、暴力、さまざまな闇が背後にあり、真相に近づくことは命の危険をともなうものでした。

同じ高校に通いながら、しかも全員が顔見知りといってよい小さな町で、ピップのようなまじめな生徒たちと、正反対の不良たちが、表面上は何の問題も衝突もなく共存していることの恐ろしさを覚えました。

そして多くのミステリーと同じように、もっともあり得ない人物が犯人だったのも衝撃でした。でも現実社会においても、もっとも恐ろしい悪魔は善人の仮面を被っているものなのかもしれませんね。

私はピップを取り巻く健全な世界を愛するので、真相を暴くために彼女が危険に足を踏み入れようとすることが心配で、はらはらしながら見守っていました。

ピップが自分の部屋の黒板に、事件の手がかりを次々とピンナップしているところが楽しかった。(まるで警察の捜査本部みたいに!)壁紙がウィリアム・モリスの Willow Bough というのもイギリスらしい。

ピップを演じるエマ・マイヤーズの清潔感が好ましかったです。「17歳の肖像」(An Education) の頃のキャリー・マリガンを思い出しました。これから注目したい俳優さんです。

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MORETHAN GRILL

2024年09月15日 | グルメ

ブログフレンドのまだ~むさんとごみつさんと、ランチをごいっしょしました。場所は、西新宿の新宿中央公園の横にある MORETHAN GRILL (モアザングリル)。今回もまだ~むさんが見つけて、予約してくださいました。

ミッドセンチュリー風のインテリアが、シックで洗練された雰囲気ながら、居心地がよく落ち着けました。大きな窓から自然光が優しく降り注ぎ、隣の新宿中央公園と、街路樹の緑が美しかったです。

私たちは前菜をシェアして、それぞれ好きなパスタかリゾットをいただきました。

宮崎産 都萬牛のカルパッチョ ベビールッコラと長谷川さんのマッシュルーム。牛肉のカルパッチョというのがめずらしい。私は初めていただいたかもしれません。ぎゅっとレモンをしぼって、サラダ感覚でおいしくいただきました。

牡蠣が大好きな私は、牡蠣とパンチェッタのリゾットをいただきました。見た目は地味ですが、塩気の効いたパンチェッタが、ふっくらとした大粒の牡蠣の旨みを引き出して、ふくよかなお味でした。

まだ~むさんが召し上がったのは、スモークサーモンのタリアテッレ。クリーミィでおいしそうでした。

ごみつさんの、秋刀魚とブラックオリーブのトマトソーススパゲティ。秋刀魚は、私は塩焼きよりも、パスタやオーブン焼きなどでいただく方が実は好きです。こちらもおいしそうでした。

***

食後に、お二人はデザートを楽しまれましたが、私はハーブティのみいただきました。

まだ~むさんの、クレームダンジュ。柔らかいレアチーズケーキのようなふわっとしたスイーツです。上に刻んだメロンがのっているのが夏らしいさわやかさです。

チーズケーキとアップルパイが大好きというごみつさんは、迷わずバスクチーズケーキを選ばれました。表面の焼き色が均一で、さすがはプロだなーと目が釘付けになりました。

この後は、1階のMORETHAN BAKERY でお買い物して、飲み物をテイクアウトし、ソファでおしゃべりの続きを楽しみました。

THE KNOT TOKYO Shinjuku というデザイナーズホテルの中に、MORETHAN GRILL、MORETHAN BAKERY、そしてスペイン料理のMORETHAN TAPAS LOUNGE という3つのレストランが入っています。

まだ~むさんのお話によると、スペイン料理のお店には、お昼にタパス・バイキングがあってとても人気があるとか。

ホテルは外国からのお客様でにぎわっていましたが、最近こういうタイプのデザイナーズホテルを、東京でも京都でもよく見かけます。荷物を預かるスペースがたっぷりと取られていて、大きなスーツケースがたくさん並んでいたのが印象的でした。

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反田恭平さんと、ジャパン・ナショナルオーケストラ

2024年09月14日 | 舞台・音楽会

9月5日、招待券をいただいてピアニストの反田恭平さんが率いるジャパン・ナショナルオーケストラ (Japan National Orchestra、以下JNO) の2024サマーツアーに行ってまいりました。場所は初台の東京オペラシティ コンサートホールです。

反田恭平さんは、2021年のショパンコンクールで2位を受賞した日本を代表するピアニスト。この年のショパンコンクールは、角野隼人さん、小林愛実さんらが出場して大いに盛り上がり、私も毎日コンクールの模様をYouTubeでチェックしていました。

反田さんは同じ年、奈良県の企業の支援を得て、JNOというオーケストラの会社を創立しました。私たちは、家族が就職して奈良に住むようになってから、奈良には特別なご縁を感じているので、JNOの活動にも注目していました。

***

さて、この日はマチネの公演だったので、仕事もお休みして準備万端で出かけました。オペラシティのル・パン・コティディアン (Le Pain Quotidien) でランチをいただいてから、コンサートホールへ。

オペラシティは5月にヒラリー・ハーンのコンサートに行ったばかりです。この時のブログに「マチネの時は自然光の中で音楽が楽しめるのでしょうか。」と書いていますが、意外にも、天井窓は銀色のクロスで覆われていました。

自然光が入ると楽器に影響があるのか、あるいは演奏者が気が散るのか、何か理由があるのかもしれません。

この日は、オール・ベートーヴェン・プログラムでした。

序曲「コリオラン」作品62
交響曲第2番 ニ長調 作品36
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」

ドラマティックなコリオランも、交響曲第2番も、比較的小編成のこのオーケストラにはぴったりの選曲で、キレのある演奏もすばらしかったですが、私が特に楽しみにしていたのはピアノ協奏曲「皇帝」です。

というのも、反田さんの指揮とピアノの演奏が同時に楽しめるからです。

「皇帝」の前の休憩時間にピアノが運び込まれました。通常コンサートでは、ピアノは横向きに置かれますが、今回は反田さんがピアノと指揮を同時に行うので、ピアノが観客に背を向けて置かれているのがユニークです。

ピアノを弾きながら、どうやって指揮をするのかと思いましたら、ピアノのソロパートはピアノを弾き、オーケストラだけのパートでは指揮を振り、ピアノとオーケストラが重なるパートでは、頭の振りや目の動きで指揮をしているようでした。

私は特に静謐で美しい第2楽章が大好きです。この曲を聴くとダルデンヌ兄弟の「少年と自転車」を思い出します。

映画『少年と自転車』予告編

細切れでわかりにくいですが、この予告映像で流れている曲です。(予告映像を見ただけで泣きそうになります…)映画ではエンドロールを通してこの第2楽章が流れています。

アンコールでは、弦楽トリオによるベートーヴェンの弦楽三重奏曲「セレナーデ」そして反田さんの「子犬のワルツ」心に残るコンサートでした。

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