ピースの又吉 直樹氏 が書き、芥川賞を受賞した作品。
Netflixでの映像化を皮切りにそれがNHKでも放送、漫画化、で遂に映画化!
どんな世界でもその時代を突き抜け、世の中化できるのは、ほんの一部。
「お笑いコンビ」の芸能生活の悲哀を、主人公 徳永 と彼が弟子入り志願した先輩 神谷を軸に描く。
この神谷を演じた 桐谷 健太(写真:左) の演技が印象的。
原作にある神谷の「狂気」がカラダから発散されているかのように感じた。
(テレビ版をみていないので言い切れるわけではないが)
その点で「映画」ならではの面白さがあったかはコメントできないが、長々とコントを見せられるよりは締まってる2時間では?
又吉 直樹氏 が表現したかっただろう世界そして芸への情熱・哲学を十分に楽しめたのは間違いない。
先にもふれたように、どんな世界でもその時代を突き抜け、世の中化できるのは、ほんの一部。
成功を夢みて一旗立ててみたものの、じわじわと時代から取り残されてしまうかも、な恐怖。
この恐怖が、2人のボケ・ツッコミ会話から浮かび上がってくるサマが見もの。
最後に、この映画についての評論の一部にこの映画らしく、ツッコミを入れて終わりたい。
この映画を「青春もの」とする記事を幾つか見かけた。
そう決めつけるのはたやすい。
だが、時代との軋轢・恐怖 はいつの時代、たった今の瞬間にも、それは、ある。
で小谷正一の名言を。
「いつだって時代は過渡期だし、キャンパスは真っ白なんだよ」