日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






コンテキスト context とは、何か?
辞書で引いてみたところ解りやすいのが(IT用語辞典 e-Words)

<「文脈」という意味の英語で、様々な用例があるが、特に、実行中のプログラムが
<処理内容を選択する際の判断の材料となる、プログラムの内部状態や置かれた状況、
<与えられた条件などを指すことが多い。

というわけで、コンテキスト context とはプログラムの判断材料を与えるデータ・デバイスなどのこと。
新しいテクノロジー×5つのフォースが重なって発生することで現実化しつつある、とする。

それらは、
・モバイル
・ソーシャルメディア
・ビッグデータ
・センサー
・位置情報


豊富な先進事例でこのトレンドを紹介していくのだが、まず最初の事例で驚く。
マサカ?! のスポーツ・マーケティング事例から。

それはNFL(アメリカンフットボール・リーグ)世界最大級のスポーツビジネス組織。
好調のようで、観客動員数が年2%ずつ減少中。
その理由は、HDテレビでの視聴にお客が流れていること、とNFLは分析している。
ライブより、テレビでいろいろなアングルからのヤード詳細解説付きの方が面白いスポーツなのだ!
自宅であるいはスポーツ・バーで。

そこで最多勝チーム、ニューイングランド・ペイトリッツがテストケースとして選出。
スタジアムでのライブをITでさらに面白くする、以下のような仕掛けを実行した。

1.WiFiシステムを設置(2010年)し、会場だけのスペシャル映像を観客に配信。
2.シーズンチケット者への特別待遇
(1)6チャンネルのスペシャルのライブ映像、動画再生(他の会場も含め)
(2)座席に座ったままで、飲み物食べ物が注文でき、優先窓口を設けたので「待ち時間なし」
(3)トイレのライブ混雑状況リポート。どこが待ち時間が一番短いか

これらを3年間のうちに実現したそう。
さらにビッグ・データを分析することで、さらにサービス向上を図っている。
これはコンテキスト・マーケティングのいい事例ではないか!
実際にマサチューセッツに行き、この様子をみたくなった(笑)

その後、コンテキスト自動車、医療とヘルスケア、高齢者、警察などと続いていく...


そして後半に提示されるのが、「パーソナル・アシスタント」という概念。
その章の冒頭で紹介されるのが、Appleの元祖PDA ニュートン(涙)
あまりに早すぎたパーソナル・デジタル・アシスタント。
だが実は、ニュートンの中核技術が使われた結果、大ヒットiPhone が生まれたことを指摘している。
ニュートンのファンとしては、胸を撫で下ろす瞬間だった!

そしてPDAをルーツに持ちながら、そのはるか先を行きつつあるのが現在、とする。
デジタル D は既に当たり前となっており、→ 次は コンテキスト C へ。

「パーソナル・コンテキスト・アシスタント」PCAの時代が来る、と。

大きく変貌を遂げる世界の可能性、そして一方で問題点を指摘しつつ、この分野を包括する その語り口のバランス感覚が、マルか。





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