日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






タイトルだけみると、その強気な感じにやや反感があった。


が、読み始めてみたらうまくまとまっており、内容がするするとアタマに入ってくる。
この感覚は、「いい本」を予感させる展開。


以下刺さった部分をメモ。

多くのソーシャルメディアはその利用者の交友関係を軸として、新しいコミュニティを作り上げていった。
(中略)
ここで初めてコンピュータとネットワークは、その潤列を人間に譲るという段階に突入した。
(中略)
そして人々は次第にその存在すら感じなくなる。
コンピュータ・ファースト、ネットワーク・ファーストに続く、ヒューマン・ファーストの時代が訪れたのだ。
(P22)

第2章「シェア」が生み出す新しい資本主義
ソーシャルメディアの出現と浸透で、人間力を活用するサービスが次々と登場するようになった。
先に述べたように情報流通に関することだけでなく、それはライフスタイル全般に及びつつある。
たとえば「クラウド・ファンディング」といった、他社のプロジェクトを支援するためにインターネット経由で
小口投資ができるサービスや、「スキルシェアリング」といった、自身の経験やノウハウを他社と共有できる
サービスの数々だ。

「おもてなしの交換」
エストニア発の「幸福銀行」 「感謝の星」という名の仮称通貨
(ここまでP58)

高度資本社会経済では、情報やサービスや製品が短期に潤沢化して、価格競争が生まれるようになる。
新たな競合社はハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリスチャンセン教授のいうところの「破壊的イノベーション」を仕掛けてくる。
潤沢になってしまったモノは、価値を次第に失っていく。
しかし面白いことに、コミュニケーションは競合にコピーされにくい。かつての個人商店の様な俗人的なものとして
古いけれども錆びにくい価値が見直されているのだ。
(P66)

「ゴーブル・コム」手作りの料理をシェアするサービス
「マイ・シェフ」というプロの料理人をチャーターするサービス

コ・ワーキングはオフィスなどをシェアし、それぞれが別の仕事を行う協働型のワークスタイル

「タスクラビット」という便利サイトは、ちょっとしたお手伝いのマッチングサービス

「ネイバーグッズ」というサイトでは、自分の近所に生んでいる人たちに「物品の貸し借り」
 われわれはドリルではなく、壁の穴が欲しいのだ。
(P73~78)


住民の声を聞かなければならない仰英にも、シェアを活用した「ユーザー関与型」のサービスが生まれつつある。
「シー・クリック・フィックス」というアメリカの際とでは、「自宅の前に不法投棄のゴミがあります」といった
身近な問題を地図つきで投稿できる。
(P90)

「ヒューマンハブ」を孤立させてはいけない
ヒューマン・ファーストへと以降しつつあるウェブのリアリティを獲得した人たちに、企業もオープン化を任せて
いくべきだろう。そこで重要になるのは、様々な部署や人を接合していく人物の存在である。
(P145)

となかなか面白い読書だったことを、改めてリマインドさせられた。
当ブログ的には、刺さった部分は前半が多く、テクノロジー系の展開の後半は、やや既視感があるのは仕方ないか。


最後にもうひとつ、締めを引用させていただく。
(特に刺さった項目に、目印 ※ )

常識の通じない時代を生き抜く「7つの視座」
1.リアル社会にこそ「ウェブ的思考」を持ち込もう ※
2.失敗をしよう。失敗を許そう ※
3.新しい「希少」を探せ ※
4.違うもの同士をくっつけろ
5.検索できないものをみつけよう ※
6.素敵に回りの人の力を借りよう
7.アイデアはバージョンアップさせよう ※

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