日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





今、「オープン & クローズ戦略」を読破中。
日本エレクトロニクス企業の「特許戦略の失敗」が、国際競争力を失った主因だ、という主張。

一方で、日本経済新聞4/8朝刊に、アップル vs サムスン の特許訴訟の記事が。
vs サムスン、ではなく実態は、vs グーグル の闘い、とは一言も書いていないが、そうであることは明白。
代理戦争なわけだが、激しさを増し出口が見えなくなっている、という記事を読み、いったんはスルーしたこの本を先に読む事にした。


各章のタイトルは以下の通り
(改行は当ブログ)

第1章 月面着陸ミッション
第2章 アンドロイドはiPhoneを超える
第3章 発売まで24週間

第4章 友だちだと思ってた
第5章 裏切りの結果
第6章 どこもかしこもアンドロイド

第7章 iPadがすべてを変える―巻き返し
第8章 ミスター・クイン、このままでは処罰を下すことになりますよ
第9章 ついに来た「コンバージェンス」
第10章 一画面ずつ世界を変える

まず第1章のタイトルで、吹いてしまった。
マッキントッシュ誕生の裏で、まだ完成していない商品をどうプレゼンテーションでうまくみせるか。
この苦闘はいろいろな本で紹介されており、有名。
歴史は繰り返す。そう「月面着陸ミッション」はiPhoneプレでの、この苦闘のことだったのだ!

ジョブズが紹介したiPhoneは、奇跡的に問題なく動き、ことなきを得ている、が...
AT&Tに御願いして移動基地局を裏に待機させ、画面のアンテナ表示はその強さに関係なく常に5本(笑)
最大のピンチは、プレゼンテーションのグランドフィナーレ。
最初は音楽をきき、次に電話をかけ、受けて保留する一方で違う電話を受け、写真を探しその人にメール添付。
最初の人には、インターネットで何かを調べ、切ったあとは音楽に戻る。
これが「月面着陸ミッション」級だったのだ!

次の第2章は、グーグル。
やはりグーグルが創造する新しい携帯電話に挑戦中だったが、iPhoneプレで全てが白紙に(笑)
そこでタイトルになる。
目標=アンドロイドはiPhoneを超える

という具合で、アップル vs グーグル の闘いにダイレクトに踏み込んでいく。
各章のタイトルに、激しい感情の対立が現れている(笑)
当ブログで、3章ごとに区切ったのは、構造がわかり易くなると判断して。
特に8章はダイレクトで、予想はつくと思うがミスター・クインはサムスン側の弁護士、発言したのは裁判官!


また重要なポイントだと思うので、9章のタイトルについて、少々の解説を加えておく。
序章にこのような記述がある(21p)

<2000年のAOLによるタイム・ワーナー買収のように、(既存メディアとネット系の)合併はどれも悲惨な末路を迎え、
<2005年には「コンバージェンス」というアイデアが信用を失って、誰も口にしなくなったほどだ。

iPhoneではメディアが意識しなかった「コンバージェンス」がiPadで一気に成立する。
iPadは、破壊的に重要な機器になっていたのだ (245p)

<ごく短時間で一つのデバイス、つまりiPadに数え切れないほどのメディアが集約される「コンバージェンス」が起きた。


iPhoneで培ったチカラが結果的に、iPadで秘めた革新性が爆発し、という流れがはっきり理解できこの本のクライマックスとなっている。

うーん、これは発売直後に読んでおくべきだったな... と後悔先に立たず!
読破中の「オープン & クローズ戦略」の次は、こちらもスルーしかけた「アップル、グーグルが自動車産業を乗っとる日」にいくかな?

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