日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 





最近「それでも恋するバルセロナ」「Whatever Works」(邦題忘れた)と、好調な作品が続いているウディ・アレン。
今回もまた評判が良く、アカデミー賞に4部門もノミネーション。
(作品賞/監督賞/脚本賞/美術賞)


という中、さっそく。
環境は英語で(字幕は中国語!)

オープニングは、ジャズとともに繰り広げられるパリの様々な景色(約3分間)
アレンのいつもの手法なんだけど、ここだけで世界都市 パリの美しさに惹き込まれてしまう。


そして今回の狂言まわしは、オーウェン・ウィルソン(写真:右)
「ウェディング・クラッシャーズ」とか、最近でいうと「幸せの始まりは」でのコメディアンぶりがなかなか良かった彼。
今回はアメリカ人作家として、婚約者役のレイチェル・マクアダムズとパリを訪れる。
マクアダムズも、自分的にはかなりハマった映画 daybreakでの演技がお気に入りだったので、このペアに期待。


物語の進行とともにわかるのが、メインプロットは「タイムスリップ」
過去にも、映画の中を行き来する「カイロの紫のバラ」なんてえのを作っているアレンだが、今回はより熟練したお手前。
何度も、実にすんなりとタイムスリップをやらかしてみせるところが、ニクい!

しかも行き先が、1920年代のパリ。
見ているうちに、ヘミングウェイや、スコット・フィッツジェラルド、ロートレック ダリ etc...当時の知識人・有名人がごっそり登場。
まるで、こちらの教養を試されているかのよう(笑)
それぞれがしゃれた会話を交わし、その中で一人その「真の価値」を知る主人公を魅了する。
そして....


結論=なんとも素敵なファンタジー。
「Whatever Works」とはまた違う、アレンの持ち味が存分に発揮された近年ベストのうちの1本かな。
作品賞は激戦だから厳しいかもだが、先日、アカデミーの結果にも影響力を持つアメリカ脚本家組合賞でオリジナル脚本賞を獲得した。
このため、脚本賞がかなり期待できるとともに、出来れば監督賞が取れるといいなあ!

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