11月13日の「西田昌司ビデオレター」の続きです。日本共産党について語っています。
・もう一つ言いますと、共産党も企業団体献金禁止を言っていますが、共産党はそもそも党の機関紙である「赤旗」を発行して、その収益でやっている党です。
・「赤旗」発行は党の事業活動ですから、その機関紙を誰に、どれだけ売っているのかについては報告義務がありません。
・ということは、誰にどれだけ売っているのか分からないままという訳です。私が知っているだけでも、共産党が経営している企業が幾つかありますが、それらの企業から赤旗を買ってもらっていても、その中身を報告する義務はない訳です。
・外国人に売っていようが、誰に売っていようが全くわからない、まさに不透明名極まりないんですけれど、その件については世間の俎上に上がりませんね。理由はマスコミが、そういうことをちゃんと報じないからですね。
・この点についても私は昨日の記者会見で申しましたが、全く報じませんでした。いったい大手マスコミはどういうつもりなのかということです。
・共産党は「赤旗」の販売という、一見献金を受けていないように見えるけれども、結局新聞は誰に売られているのか分からない、そういう仕組みでお金を集めているんですよ。
・一方自民党はどうかと言いますと、特定の団体や企業、あるいは宗教団体からでなく、まさに国民政党として多くの方々からご寄付を頂き、パーティー券を買っていただいたりして広くお金を集めている訳です。
・これについて、お金を集めるのは良いけれど、それを誰からもらったかを全部明らかにしろという意見を言う人もいます。
・これも昨日新聞社の方に言いました。あなた方マスコミはいろんな方に取材して、情報を取るためにお金もかかって、経費をかけてやっていると思います。
・しかしどなたから情報をもらったとか、どういう経費がかかったかについては一切明らかにしませんよね。なぜそうしているのかと言いますと、情報源を秘匿しておかないと正しい情報が得られなくなるからしているんですね。
・しかし会社の中では、誰からどんな形で情報を得たか、いくらお金がかかったかを、事細かく書類で出して経理処理しているはずですよ。書類は内部できちんと監査されて、お金が正当な支出なのか、個人の懐に入れていないかがチェックされる仕組みになっているはずです。
・そしてそれは外部には一切出ません。正しい情報を得て、マスコミの使命を果たすためにはそうすることが大切だからです。
・同じことが政治の世界でも言えましてね。誰から貰ったかを1円以上明らかにするということ、一見正しそうに見えますけれど、それは政治に参加する国民の権利を奪うことになるという訳なんです。
・なぜかと言いますと、例えば西田に寄付をしたいと思っている人がいるとして、この人の名前と金額が公表されるとしたら、それなら西田への寄付は止めようということになる場合があるからです。
・自分がやましいことをしているのではなくて、西田を応援していることを世間に知られたくないという、思想・信条の自由の問題になるからです。
・誰にいくら寄付した、どの党を応援しているかを世間に知られると、自分の商売や事業に支障を来たすことも当然ありますよね。そういうことも含めて、自分の思想・信条を公開しなくて良いという国民の権利が、憲法で保障されているのです。
・名前と金額を全てオープンにするということは、政治に参加する国民の権利を奪うことにつながります。
・政治と金の問題を言う時には、これらのバランスをどう言う形にすれば良いかを検討することが重要なんです。そういうことを私は昨日の会議で述べて参りました。
・しかしこう言うことを記者会見で公表しても、誰も書きませんね。彼らが書いていたのは、
「西田昌司が、党の中では誰も政治資金を公開しろと言う人はいませんでしたよと、言っている。」と言う記事で、
・西田昌司は非常に政治改革に後ろ向きである、と言う印象を与えているものでした。
・まさに、これがマスコミのやり方なんですね。こう言うやり方で報道を続けていけば、国民には何が問題なのか全く見えてきません。ですから私がいつも言っていますように、「オールドメディアは社会的使命を放棄してしまっている。」のですね。
・そのために私はインターネットを利用して、国民の皆様に直接情報を提供させて頂いています。インターネットの情報が全て正しいとは言いませんけれど、私は少なくとも自分の思想信条に基づいて、マスコミの情報では分からない真実を伝える努力を続けたいと思っております。
共産党の説明かと思っていましたが、最後まで読みますと、半分以上が大手マスコミの批判でした。自分の経験をもとにした意見なので、マスコミの姿勢が読者によく伝わります。
「ねこ庭」の読者の方の紹介で、今年の夏に初めて西田氏の動画を知りましたが、その時の印象は共鳴よりも違和感の方が大でした。しかし動画を何度も見ているうちに、保守政治家としての氏に引かされるようになりました。今では氏の意見に賛成するばかりでなく、「草莽崛起」の運動に参加させてもらいたいと思うようになっています。
「戦後日本史の大河」を眺め、「ねこ庭」は三度にわたる「アメリカの関与 ( 弱体化計画 )」を重視していますが、もちろん氏はそんな意見を知りません。「草莽崛起」の運動という点で一致していると、勝手に考えて喜んでいる「ねこ庭」です。
喜べているところで、今回のシリーズを終わらせていただきます。
覚えておられる方はいないと思いますが、当シリーズを始めたのは12月6日の〈「学びの庭」で二つの課題 〉のブログで、次のように書いたのがキッカケでした。
学徒の心を強くとらえた見出しが、2件ありました。
1. 11月28日 「企業団体献金」「立維共 禁止法を提出」
2. 11月30日 「秋篠宮様 59歳」「女性皇族の考え「理解を」」
つまり上記 1. 項目の検討作業が終わり、次回からは 2. 項目に入るということになります。タイトルが変更しますが、変わらないお付き合いを期待致します。
西田昌司参議の言及から、野党側の政治資金のあり様も
問題を孕む事、それについての左傾メディアの取り上げも
歪ではないかという所が見えてきました。
所謂裏金と称する所では、立憲民主など左派野党の
活動家議員による追及は威勢良くも、前回貴記事からの
政治団体経由のそれとなると途端に歯切れが悪くなる
という感じでしょうか。これではただの組織防衛の
様に見えてしまいます。
左傾メディアの取り上げも芳しくありません。与党
自民側の不注意は事実も、それを確信犯の様に印象
づけんとするのは事実歪曲に等しい所業でしょう。
本当に、我々の読解力リテラシーが試される所です。
日共が政治資金の多くを党の事業で稼いでいる事は
その通りも、決算書類や財務諸表の全てが公表される
訳ではなく、それこそ党組織や企業秘密を盾に公表を
拒む所も多いのではと愚考します。これでは対与党
追及と言いましても、国民向けの説得力にも欠け、
申し開きも無駄に思えます。
勿論与党側の芳しくない所も留意すべきと心得ます。
西田参議の主張通り、旧自民派閥がこぞって複式簿記に
よる政治資金報告書づくりを心掛けておれば、この
様な問題は回避できたはずでした。
石破政権も 政治倫理審査会の場などを利用し関係者の
処分などを図ろうとしていますが、果たして国民側からの
望ましい落着となるのか、もう暫く注視をとも思う
所です。中々に精読が叶いませんが、次回からも宜しく
お願い致します。
政治と金の問題は、日本だけでなく世界共通の課題です。
「政治には金がかかる。」・・これも世界共通の話です。
どんな法律を作っても、抜け道を探して法の目を潜る人間が出てくるのも歴史の事実が教えています。
政治にかかる金が、せめて時代の常識の範囲内に収まるようというと努力もまた、世界共通の動きです。
西田氏のいうように、さまざまな要素とのバランスを考え対策を作るというのが、妥当な意見のような気がします。
「政治に金がかかるのは当然だ。」と開き直るのでなく、永遠の課題として取り組む姿勢が大切です。
マスコミの報道ばかりを信じるのでなく、「草莽崛起」の意見をネットで読むことも、事実の理解を助けます。
「解決をすることでなく、非常識な金の使われ方を少なくすること。」
頼りない話かもしれませんが、政治と金の問題については、こんな結論ではないでしょうか。
「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」
大泥棒の石川五右衛門の言葉と聞いていますが、政治家の仕事は、一つ間違えば大泥棒と同じになり、間違えなければ万人を救う政策になります。
「政治は最高の道徳なり」という言葉は、そんな政治家の姿を表した金言でないかと思っています。
目の前に現れる巨額の金に惑わされることなく、国民のための施策に政治家がその金を使った場合、道徳を守った政治家への賞賛の言葉でないかと、私はそのように解釈しています。
立憲民主党のように、自分のことを棚に上げて、相手ばかりを責めると滑稽な話になりますが、西田氏がマスコミを批判する時のように、相手の事情も認めながら反論する姿勢が大事ではないでしょうか。
お金に弱いのは政治家だけでなく、私たち自身がそうなのだという点を踏まえた上で、意見を言えば違う世界が生まれる気がします。
ブログには一区切りをつけましたが、「政治と金の問題」は、区切りのない永遠の課題だと思います。
まとまりのないご返事となりましたが、辛抱強く、これからもよろしくお願いいたします。