ねこ庭の独り言

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日本のエネルギー問題 ( 青山繁晴氏の主張 )

2022-01-13 18:52:15 | 徒然の記

 私は、青山繁晴氏のファンの一人です。KK問題に関する宮内庁長官・西村氏に関しては、意見が異なりますが、それ以外の事柄については、概ね考えが一致しています。

 「憲法改正」、「11宮家の皇籍復帰」、「自民党内の媚中・親中議員批判」などは、そのまま私の意見と重なります。氏の動画【 僕らの国会 】も、ほとんど観ています。その中で最も注目している課題の一つが、「日本のエネルギー問題」です。

 氏自身の説明によりますと、氏は「安全保障」と「エネルギー問題」の専門家です。国の安全保障という観点から、「憲法改正」を語り、「エネルギー問題」に自説を展開しています。また、下記のような注目すべき意見を持っています。

 ・日本は石油、天然ガス等、国の根幹となるエネルギーを全て外国に依存している。

 ・しかし日本近海の海底には、石油・天然ガスに代わる「メタンハイドレート」が大量に存在している。

 ・これを使えば、日本はエネルギー資源を外国に頼らなくて済むようになり、逆に輸出国となれる可能性がある。

 ・「メタンハイドレート」の採掘開発に投資をせず、国内資源の有効活用に抵抗しているのは、経済産業省である。

 詳しい話はもっとありますが、氏の動画から私が記憶しているのは、およそ以上の点です。これが本当なら素晴らしい話ですし、反対する経済産業省はとんでもない官庁になります。

 氏は参議院議員になる前、「独立総合研究所」の代表取締役社長でした。現在は社長を辞め、参議院議員の傍ら、東大教養学部で自主ゼミの講師をしています。

 参議院議員当選後、「独立総合研究所」の社長職を長男の大樹氏に譲りましたが。現在の社長は妻の千春氏です。氏は東京海洋大学の特任准教授であり、水産学研究者、水産学博士でもあります。海洋調査船に乗り組み、「メタンハイドレート」の調査・研究に力を注いでいます。

 議員になる前の青山氏は、社長として、「メタンハイドレート」の実用化に向け尽力していたのですから、いい加減な意見を述べているのではないと思います。

 「資源小国」の日本が、「資源大国」になれるという素晴らしい話なのに、なぜ経済産業省は抵抗するのか。

 吉本氏の『共同幻想論』は、聞き慣れない言葉に苦労しましたが、「エネルギー問題」は、分かりにくい言葉がないのに、理解に苦しみます。昨年の私の頭には、「エネルギー問題」に関する疑問がずっとありました。

 再び「エネルギー問題」を切実に感じたのは、千葉日報のインタビュー記事がキッカケでした。( 前回は元旦の記事でしたが、本日はまた過去に戻ります。)

 〈 1. 令和3年12月26日 東京ガス・内田高史社長談話 〉

  ・東京ガスは2030年まで、2兆円規模の投資計画を公表している。

  ・再生可能エネルギー投資6千億円のうち約4千億円を、海外での太陽光や風力発電の開発に投じる。

  ・東京ガスはこれまで、米・テキサスなどで大規模な太陽光発電を展開している。

  ・国内は、太陽光や陸上風力を拡大する余地が少ないため、バイオマス発電や洋上風力の開発を優先する。

  ・脱炭素では、再生エネルギーの6千億円に加え、新燃料の水素や合成メタンの開発に1千億円を当てる。

  ・ただ新技術の開発には時間がかかるため、LNGや石炭などの有効活用も重要。

  ・現在のLNG等の価格高騰が続けば、脱炭素の移行時期を乗り越えられない。

 2兆円もの投資計画がありながら、内田社長の談話の中には、「メタンハイドレート」の話が出てきません。日本近海に無尽蔵にあるといわれる「メタンハイドレート」に、なぜ関心を示さないのでしょうか。「エネルギー問題」の第一線で苦労している社長には、なんの関心もないエネルギー源なのでしょうか。

 それとも、経済産業省が青山氏の意見に耳を貸さないのが、影響しているのでしょうか。不思議なことにマスコミもまた、「メタンハイドレート」について報道しません。だから青山氏の【 僕らの国会 】を見ない人間は、このことについて何も知らないということになります。

 さらに不思議なことは、政治家も「メタンハイドレート」について語りません。自民党の議員でさえ、この問題を口にした人物を知りません。だとするなら、答えが二つ考えられます。

  1. 青山議員が、いい加減なデマを流しているか、嘘をついている。

  2. 海外の石油メジャーが、政界、経済界に働きかけ、青山氏の意見を封じている。

 私は青山氏のファンの一人ですし、【 僕らの国会 】を見ている限り、国民を騙すような人物には見えません。「遠野物語」も怪談の一種でしたが、こうなりますと、「メタンハイドレート」も現在の怪談ではないでしょうか。内田社長のインタビュー記事の二日後の12月28日、経団連の杉森務副会長の談話が報道されました。

 記事を読み、私は、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、この問題を伝えようと、決意しました。スペースがなくなりましたので、杉森務副会長談話の記事は次回といたします。興味のある方は、ぜひお越しください。

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