話の発端は今年の1月の末に、若い中国人の女性がSNSに投稿した動画でした。小舟に乗った彼女が島を入れた映像を自撮りしながら、説明していました。
「あれが私が買った島です。とてもいい感じです。私は3年ほど前、この島を買いました。」
「私の家族は、不動産関係の仕事をしています。」
「私はビジネス目的で、この島を買いました。1,500万円と言われたけど、交渉して1,000万円で買いました。」
「将来、アラブの王子様のような人に出会ったら、その人に売ればいいと思っています。」
顔にぼかしを入れた彼女が楽しそうに喋り、島に上陸して海岸を歩く姿も映し出されました。SNSに投稿された動画はこんなもので、短くあっけない感じでしたが、これが瞬く間に大きな波紋を広げました。
これ以後は、他の動画から得た情報の紹介です。
・この島は沖縄県の無人島・屋那覇 ( やなは ) 島で、沖縄最大 ( 0.74Km2 ) の無人島である。
・2023年現在、島の所有は国が8%、村が26%、民間が66%となっている
・凡そ島の半分が買われているが、売主は土地を所有していた個人である。
・残りは、伊是名 ( いずな )村( 人口約1300人 ) と国が管理している土地である。
・村の話によると、2021 ( 令和3 ) 年に島が競売に出され、中国でビジネスを展開している会社が約1,500万円で購入したという。
・あるジャーナリストが、会社所在地の東京の住所を尋ねると、郵便物の受け取り代行をしている人物がいるだけで、社員も誰もいない、実態のない会社だった。
中国女性がSNSに投稿をした丁度その頃の1月24日、アメリカ・モンタナ州上空を飛ぶ中国の気球が発見されています。テレビや新聞が盛んに報道していましたので、多くの人が知っている事件です。2月1日には、アメリカとカナダの国防当局が中国の偵察用気球であると発表しました。ウィキペディアは、次のように説明しています。
「気球は発表の数日前から、民間の航空路をはるかに超える高度で飛行していることが確認されており、アメリカ軍機などが監視を続けている。モンタナ州上空での撃墜も検討され、大統領は2月1日の時点で撃墜を指示していたが、破片の落下を危惧して見送られた。」
合衆国政府は、気球は軍事的な機密情報を収集するのが狙いと見ており、2月4日に撃墜しています。中国女性の動画が大きな波紋を広げたのは、中国気球の撃墜問題との関係が大きいのでないかと思います。なぜなら、彼女が買ったという「いい感じの島」は、沖縄の嘉手納基地から60キロメートルの至近距離にあり、もしここに中国が巨大な情報収集基地を作ったら、米軍だけでなく日本の自衛隊の軍事機密情報も手に入ります。
2012 ( 平成24 ) 年から2015 ( 平成27 )年にかけて、 反対するフィリピンなど関係国の意向を無視し、中国は南沙諸島の4つの岩礁を埋め立てて滑走路を作り、軍用施設を建設しています。力で押してくる中国の動きに、米軍だけでなく、関係国の軍事専門家が注目しても不思議はありません。この騒ぎに火を注いだのが、中国内のインターネットではなかったのでしょうか。
「彼女はこの島を、中国に売ればいい。そうしたら、中国の領土がまた一つ増えることになる。」
ここまできて、やっと能天気な政治家と官僚が危機意識を持ち始め、おなじく能天気な国民である私たちも疑問を抱き始めました。
「中国は日本人に土地を売らないのに、なぜ日本は中国人に土地を売るのだろう。」
「中国に進出した会社は、中国の土地を借りるだけで売ってもらえない。毎年高い賃借料を払わされているのに、なぜ同じことを中国に対してできないのか。」
こんなことは難しい法律の話でなく常識の話ですが、この常識の話がずっと封印された来たのがこれまでの日本でした。
「中国は日本人に土地を売らないのに、なぜ日本は中国人に土地を売るのだろう。」
単純な、常識的な疑問を解こうと調べてみたら、何ということはありません。発端は、民主党政権でした。民主党政権も能天気、チェックしなかった自民党の議員も能天気、報道しなかったマスコミも能天気、情報が無いから何も分からなかった国民も能天気、日本国中能天気だった事実を発見しました。
私が力を入れている「反日左翼勢力」への批判でなく、両論併記の「能天気報告」になります。自民党も官僚も、敗戦後の危機意識喪失病から脱却できず、能天気なまま、国民を指導していたという事実です。次回はこの事実を、息子たちだけでなく、「ねこ庭」を訪問される方々にも紹介いたします。
( 令和5年2月24日17時35分、safariが侵入を阻止したトラッカーが94件になりました。一時33件まで減っていましたが、再び100件に近づいています。何を目当てに、どんな勢力が「ねこ庭」へ侵入しようとしているのか。なんの益もないのに、不思議な気がします。Goo事務局からの警告も、先ほど受け取りました。何処が規則違反になるのか。誰がクレームをつけているのか。これも不思議な話です。)
(共産党が支配する国でしたら、こんなことでは済みません。私は日本に生まれて良かったとしみじみと感じ、感謝しています。)