ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

頑張れ ! 千葉日報 - 2

2018-11-03 12:14:45 | 徒然の記

 もうだいぶ前の話になりますが、千葉日報が、値上げをいたしました。

 今年の5月1日から、月額3,015円だった購読料を、3,300円に285円アップしました。その時の、購読者へのお願いを、ネットで探してみました。

 「地元に密着した、県内唯一の県紙として、」「徹底的に千葉と、」「編集方針を掲げ、」「千葉薫る紙面へと、」「刷新します。」

 あれから5ヶ月が過ぎ、6ヶ月目に入りました。値上げのことも、編集方針の刷新も、すっかり忘れていましたが、安倍総理の中国訪問のニュースを知って以来、突然このことを思い出しました。

 そう言えば、あれ以来、千葉日報の紙面は、大きく変わっています。世界の動きがどうであれ、日本の政治がどうなろうと、一面のトップ記事は「千葉の出来事」です。例えば10月24日の一面は、千葉県にある、三箇所の県立図書館が老朽化してきたのを契機として、これを集約し、県立青葉の森公園に新規建設し、「知の拠点とする」ことを決めたという記事が、大きく飾っています。習志野高校が、春の選抜で有力候補になったと、二塁打で生還した根元選手の走る姿が、大きな写真として、掲げられています。

 次は、KYBの免震制御装置の改ざん問題で、県内の施設がどれだけの被害を被っているかを、報道しています。すでに93件の建物に設置されていたが、今回また新たに一件が発覚したと言うものです。

 あと一つ「忙人寸語」という、あまり感心しない、韓部記者の定番コラムがありますが、一面はこれで終わりです。

 臨時国会が、当日から召集され、対中ODAが40年ぶりで終了したとか、サウジでの記者殺害の動きとか、世界でも日本でも、大きな出来事が続いていますが、「徹底的に千葉と、」「編集方針を掲げ、」「千葉薫る紙面へと、」「刷新します。」と、購読者に約束した通り、千葉日報社は実行していました。

 安倍総理の訪中を前に、地ならしをするためか、邪魔をしに行ったのか、福田元首相が、王毅外相と会談する写真と記事が、6面の四分の一を占めていました。トランプ大統領に追い詰められ、経済が崩壊しそうになった習近平の中国が、手のひらを返したようにすり寄ってきて、日本の金をせしめようとしています。

 自民党にいる「獅子身中の虫」である、この親中派の親玉である福田氏の対談記事は、言わずと知れた「共同通信社」の配信です。読書の合間に新聞を読みますから、私は何時も、過ぎた日の新聞を手にするとこになります。本日もそうですが、この憎っくき「獅子中友の虫」、福田元総理の訪中記事と、一面の「千葉薫る紙面」を対比した時、「頑張れ ! 千葉日報」と、思わず声援したくなりました。

 共同通信社の記事が、どれほど反日のトーンで千葉県民に害を及ぼしても、千葉日報社は、配信記事を拒むことはできません。共同通信社という会社は、反日・左翼の共産党などと同じで、決して無くせない「必要悪」です。すぐにいい気になり、庶民のことを忘れる自民党にとっては、反対勢力がいります。のさばっては困りますが、一定程度の集団として、自民党を有頂天にさせないため、存在することに意義があります。

 まして、彼らは、現在のマスコミ界で大きな力を有し、弱小地方紙は、束になっても敵いません。そうなれば、千葉日報社は、どうすればいいのか。

 つまりこれが、5月1日からの値上げであり、編集方針の変更だったのです。千葉日報の経営者たちが知恵を絞ったのは、共同通信社と喧嘩せず、読者の不満も和らげるための方策だったのでしょう。「徹底的に千葉」「千葉薫る紙面」へという、記事の刷新は、「両論併記」を、別の言葉で表現したというのが、私の解釈です。一対一の両論併記では、共同通信社の機嫌を損ねますから、1対20とか30にし、しかもほとんどを千葉県の記事にすれば、なんとか誤魔化せます。

 だから私は、「頑張れ ! 千葉日報」と言います。千葉日報からは、感謝状をもらえるくらいの発見だと思いますが、時間を置いて考えますと、余計なブログを書いてしまったのかもしれません。せっかく千葉日報社が、共同通信社や同業者と波風を立てず、さりげなく、編集方針の変更をしたのが、バレてしまうからです。

  とかなんとか、暇な私は、勝手な空想を膨らませ、楽しんでおります。そんな深慮遠望でなく、値上げしたからサービスで、千葉の記事を増やそうかと、単純な理由かもしれません。本当のことは、千葉日報社の経営者以外分かるはずがありません。

 と、ここまで、千葉日報を褒めましたので、読者としての注文も加えたいと思います。徹底的に千葉、という意気込みは買いますが、ごった煮の田舎料理みたいに、増やした紙面に小さな写真入りで、無秩序に記事を並べまくるのは、あまりに芸がありません。お祭りやら行事やら、生徒が出てきたり、地域の住民が登場したり、ちまちまとし過ぎて、何の感動もありません。

 口コミのタウン誌ではないのですから、記事を厳選し、写真も説明もちゃんと読者が読めるように、大きく取り上げるべきでしょう。高校入試の問題を、何枚も使って掲載するなど、県民全体が喜ぶのでしょうか。幹部記者も、一般の記者も、学校新聞を作っているのでなく、プロとして堂々たる県紙を目指しているのですから、一日も早く含蓄のある紙面へと飛躍してもらいたいと思います。

 「千葉の地理再発見 面白半島」、「ちば沈黙の病、蝕まれるブランド杉」、「働くカタチ、ちば改革法の行方」、「外環道開通、変わるちばの交通網」など、取り上げていけばまだまだありますが、素晴らしい記事があります。他県の人が読んでも、こうした記事は参考になり、刺激にもなります。千葉日報社が、いかに自信と誇りをもって掲載しているのかは、記事の末尾で分かります。

 「松戸支局・伊藤幸司」「横芝小学校長 佐瀬一生」「成田支局・今井慎也、政経部・高橋律孝、笹塚紀子」と、記者や記事提供者の名前がきちんと入っています。私は、千葉日報という新聞社が、千葉にあることを県民の一人として誇りに思います。

 苦労も知らない素人がと、不愉快なところがあるとしましても、これが私なりの応援です。楽しみにしています。

    「頑張れ ! 千葉日報」

コメント (2)
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