嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2016 緊急速報 John Lobb Chigwell 廃盤!!

2016-08-27 09:59:20 | 履き道楽

 

さて、先日来、個人的に騒いでまいりましたJohn Lobb By Request Event at Jermyn St.London England(爆)、ですけれど、ようやく方向性が定まり、注文を入れたのですが、Oxford Cap Toeの代表モデルの一つ、CHIGWELLさまは、廃盤だとのことです!!

By Requestでは、過去のアーカイヴズからも、モデルを選び出して、再生することができるのが大きな魅力なのですが、それすらも不可能だ、ということはよほど売れなかったか、あるいはなにか欠陥があるのか、それとも生産サイドの都合なのか、あれこれ考えるのもまた楽しからずや(そうかい)。

発表からは確かまだ5年ほどだというキヲクなので、John Lobbのモデルとしては非常に短命だったことになります。

個人的には、昨今定着した感のあるスリム系のボトムズとの相性の問題があるかも、と考えています。以前は21cm程度はあった裾幅が、現在では18cmから、モノによっては16cm程度にまですぼまってしまった関係で、Chigwellのシェイプとのバランスが悪くなったせいではないかな、という気がいたします。

この辺りは、個人的な印象にすぎませんが、スーツにまでスリム感の激しいボトムズが台頭してきているので、クツの選択もかなり難易度が高いと思います。

従来からあるロングノーズ系は、スーツによってはすでに無理でしょうね。

それにしてもchigwell廃盤はショック。今回はこれでいくぜ、というわけでソールの素材をはじめ、色、素材の選択でだいぶ盛り上がっていたのですが、ここへきて振り出しに戻ってしまいますた。

おまけに、ロンドンの担当さんから代案としてだされてきたのが、

staveleyくん。

確かに似てはいるんですけれど、クラシックというよりはモダン系でしょうか。鳩目穴の上部にステッチがかませてあって、控えめに遊んでいるわけですが、どちらかといえば、cityのリファイン版という印象です。これはこれで、悪くはない、どころかモダンで非常によいのですが、chigwellからのシフトですと、ちょっとね〜。

ブローギング、と呼ぶ穴飾りの役目がわかって、chigwellさまと並べると、これはこれで興味深い対比です。ベンキョーになりやした。

chigwellがダメ、となって、パンチトキャップトゥのクラシックな雰囲気を持ったモデル、ということになれば、自ずと選択は決まってしまいます。そう、Phillip閣下でございます。

この際、ソールの材質はレザー、それもプレステージクラスに特有の、手の込んだ豪華仕上げで、ということになります。

まあいいや、まだ時間あるし、と考えていたのですが、ロンドンの担当さんといろいろとやりとりをするうちに、今回から支払い方法が銀行振込のみに変わってしまっており、クレジットカードやPayPal対応などが不可となっているのにもあわてますた。

この手の送金システムも、いろいろと本人確認がうるさくて、アカウントを有効にするのに数日、場合によっては1週間程度かかりそうなので、なんかギリギリっぽいっす。

地元のイナカ銀行からの送金は時間がかかる上に、ミスも多く、とてもぢゃないが信用できない(過去実績に基づいています)、というか使う気にならないわけですが、このあたりもオンラインで登録からなにからすべてできるみたい。

というわけで、私のBy Request注文はいまだに五里霧中。いったい実現できるのか?

まあね、楽しみは長い方が、ってわけっすよ(爆)。

画像は、By Request用の、色見本。素材ごとに揃えられているのですが、こいつを片手にロンドンの店のソファーにふんぞりかえって、数時間。

ああしてくれたまへ、こうしてくれたまへ、とワガママいいながら、夢のようなひと時をすごす、てのは、考えるだけでも悦楽ですなあ〜(真鴨)。


履き道楽2016 極上のひととき ジョンロブのモデル選定にウツツをぬかす

2016-08-20 09:53:51 | 履き道楽

画像は、今回の本命。chigwell と呼ばれるオックスフォードですが、2511と呼ばれる細身の木型に載せた最新型。かなり良い雰囲気で、スエードを載せても似合います。7000によく似た、スマートな木型ですけれど、これは2511と呼ぶ、最新型。

7000よりもあきらかに細身でスマート。さらにポインティッドトゥと呼ぶ、尖り気味の靴先で、モードのカホリもかすかに漂います。

パリブラウンと呼ばれる若干明るめの色。

同じchigwellですが、色と素材の違いで、ここまで印象がかわる。こちらは、華やかな印象か。New Goldと呼ぶ、明るめの茶色ですが、夏向けのボトムズなどとの相性よし。

さらにplum  と呼ぶ、バイリクエスト色の個体です。

バーガンディのバリエーションですけれど、この色はモデルによってはかなりエレガントな感じで、シャープなシェイプを見れば、phillip閣下のアップデート版ともいえそう。

木型2511はphillipやcity2が載せられている7000のリファイン版といってよいかと思います。一足持っておきたい感じ(でちゃったよ)。

プレステージにはレザーソール以外は貼れないのに対して、chigwellはクラシックラインなのもヨイ。

お値段が6割程度、とお安いのもそうですが、このグレードではゴム系のoctober、 november(ソールの厚みの違いです)と呼ぶ、耐水ゴムソールが貼れるのがおおきな魅力といえるでしょう。

このスエード+ゴムソールの組み合わせですと、雨の日にはやめとこう、ということにはならず、着用の機会が飛躍的に増えます。つまり、CPがさらに上がるわけ。

ちなみに、外見からはソールがゴムなのかレザーなのかは一切、判別不能で、靴をひっくり返して初めてわかる、という程度です。

履き慣らしが必要だったり、床の素材によっては滑りまくるレザーソールにこだわるのもわかりますけれど、はっきり言って意味があんまりない。エレガンスなのだ、といわれりゃまあそうか、となりますけれど、プレステージにゴムを貼って履いてる人もいるわけで、実用性やはき心地を優先させるとゴムソールは◉。

ソールがゴムだ、というわけでだいぶ印象がフレンドリーに感じられるのは不思議なほどです。

雨の多いロンドンでは、むしろこちらが主流だと思います。ロンドンで履いてる人がいたとしてね〜(爆)。

もちろん万人のアコガレ=phillip2閣下も、現在のこのレートでしたら、十分に許容範囲ですが、プレステージクラスだと、貼れるソールはレザーのみですから、悩みます。プレステージほど万能であってほしいのに、そりゃないぜ、というわけです。

最高峰に、あえてゴムソールを、という洒落っ気をわかっていただきたいわけですが、そんな必要はない、ということのようです(爆)。

それでもphillip+suedeのセンはありでしょうなあ。ううむ、ゼータク!!

ミッドナイトでいくか、それともダークブラウンも良いし、pewterと呼ぶ、グレーとブラウンの中間色もあるぜ!

というわけで、こうして悩みに悩むのが、John Lobb By Requestの楽しみ、というやつです。まったく「あほ」なことですが、まあ個人の「道落」ということで(汗)。

みなさまも一足いかがですか〜?

画像はすべてsteps and styles 様よりお借りいたしました!


履き道楽2016 こうなりゃイキオイだっ!クツの前に航空券を発注しておく

2016-08-20 09:19:58 | 履き道楽

画像はANA App。これひとつで、航空券の手配から、座席指定、オンラインチェックイン、搭乗まですべておこなうことができます。

が、航空券だ、などとイバってみても、私の渡航は例によって、「特典」飛行(やっぱし)。

往復70万円はかかるビジネスクラスにちゃっかりタダで乗る、ってんですから日にちや経由地などゼータクはいえない仕組みです(そりゃそうだ)。

んが、そこは自営業の特権。

閑散期の日程など、どうにでもなりますからして(ヒマといえよ)、羽田発着で、経由地なしの直行便のみで探しましたら、来年の1月末にミゴトに空席発見。それもファーストクラスの直後に3列くらいある特等席!

ううむ、早く行きてえ〜(ばか)。

 


履き道楽2016 キタ!!円高最高潮。おもわず次期モデル選定に走ってしまふ(ばかやろう)

2016-08-19 19:54:06 | 履き道楽

さて、革靴なんて、一足ありゃあいいでしょうに、というのは正論です。

バリエーションなんかいらねえから、そこそこのものを求めて、それで満足しておけば良い。八重洲地下街のクツ屋で売ってるアレで十分でしょうに。だいいち、帰宅した瞬間にクツ脱ぐわけだし、

まったく賢いスタイルです。ヤエスの地下街で売られている靴なんて特に硬いからね。履いた瞬間にいつ脱げるのか、と考えたくなる訳ですから、ムリもございません。

けれど、ここで語るのはJohn Lobbの、それもバイリクエストモデルのお話。まあ、個人の好みに合わせたクツ、というよりも嗜好品(wのおはなしなので、ご了解ください。あしからず。

 

ところで、衣服や持ち物に自分を語らせる、ということではなく、持っているもの、身につけているものに、図らずも持ち主の人となりが出てしまう。そういうことはあるはずです。

使っているペン一本が人物を語ってしまう場合もあるし、預けた上着一着で、飛行機のファーストクラスにアップグレードされた、あつかいが変わった、などという逸話も数え切れない。腕時計だって、そう。語りだしたらきりがない。

人間同士がすれ違う時、その一瞬に使われる判断材料はそう多くはないのです。

全身ユニクロ。これもまたスタイル(オレかい)。良し悪しはともかく、私が出ちゃってるわけ。

そんなこと、気にしたことがねえ。服装にこだわるなんて、ガラぢゃねえ。オレはかあちゃんに任せてあるんだから、とうそぶいてみたところで、かあちゃんのセンスを抜群だと評価して信頼している、その人のスタイルが語られているのです。目に見えるだけにこれはキビシー世界ですよっ!

なかでも靴を履かない日はないわけで、そこにも持ち主が表現されてしまっている場合が多いのです。

あまり認識されていませんけれど、履いているクツってのは、全体のスタイルの決め手になっています(きつぱり)。端的に言って、ヒジョーに目立つ存在。

スーツにスニーカー、だとか、ジャージにジョンロブだ、とか想像してみると簡単に理解できるでしょう?足元の比率は全身に対して、かなり高いわけです。

なにを着ているのかにもよるのですが、場合によっては80%を超えることもザラ。Tシャツ+短パン+スニーカーだったら、サワヤカ男子にみえても、スニーカーの代わりにヤエスだったら(爆)と考えると、合点が行くでしょう?

なかなか興味深いことです。

靴の場合には、崩す要素は非常に少なく、形としてはすでに完成されてしまっております。オサレだなんだ、という以前に、押さえどころがきっちり決まってしまっている。というのが私の個人的な意見です(きつぱり)。

というわけで、ジョンロブロンドン(ナゼそこへ行っちゃうのか)。

この円高最高潮の折にミゴトにバイリクエスト開催、ってのはまさに僥倖であると判断せざるを得ない。

ロンドンに通うようになってからはまだほんの3年ですけれど、いくら狙ってもこうはいかないものです。そう、初回のロンドン詣での折には、帰国の翌日にバイリクエスト、それもロンドン店で開催ですもんね(とほひめ)。チクショー、てなもんですよ。

初回の渡英時の円ポンドレートは180円(クレジット決済実績)。空港の銀行での両替では200円だ〜、と言われて、のけぞってしまい、その場で物欲がすっからかんに消え失せたのも、今となっては思い出でございます(爆)。

で、今朝のレートでは130円(!)大まかに言って、ジョンロブのプレステージクラスで7万円ほどの差額が生まれることになります。

というわけで、飽きもせず、内羽根のオクスフォードを中心に選定。ようは、好きなんですよ。

前回は、代表モデルのcity2。

飾り気のないシンプルな意匠が魅力の古典ですね。ミガキ抜いた木型=7000に載せられているこの2型は、まさに「やらと」の黒砂糖ようかん(爆)。つまり、すでに古典で、評価も確立していて、売れまくっているのに、アップデードを怠らない。そういうのはとりあえず、買って味わっておけ、というわけっす。

すでに履きこみすぎて、かかとゴム交換目前でございます。ほとんど毎日履いてるし。

服との相性が抜群で、ネイビーやタンのチノーズから、ネイビースーツ、グレースーツとも組み合わせオッケイ。ユニクロルックでも、コーディネイト次第で浮いたりしない(ほんとうかよ)。

レッドミュージアムカーフは、派手な色なのかと思いきや、そこは英国プロダクツです。輪郭の際立ったバーガンディなのだ、と捉えると、履き回しが効く重宝な色です。

ジョンロブのバーガンディ系ではプラム、というバイリクエスト色が人気ですが、スパイスを効かせたい場合にはこちらも捨てがたいです。

3月のバイリクエストでは、Sauntonという内羽根のオックスフォードをindigo suedeというブルー系のスエードで注文してあるのですが、この路線をたどって、とこっとん遊び靴でいくか、と考えております。

スエードだと、手入れを気にしなくて良いし、劣化も目に見えにくい。なにより、はき心地が柔らかくて、ソールをゴムにした場合には、まさにスニーカーに迫るフィット感が得られます。

Sauntonはゴムソールで発注済みなので、ほとんど雨靴ですね。

画像はSounton。ダークブラウンスエードのバイリクエストモデル。

John Lobb の味わいどころは、各種カーフのツヤ感にあり、てのはよく存じておるのですが、そのあたりはそろそろ卒業(爆)。ここ30年、散々磨きたおしてまいりましたので、今後はこのような徹底的に「使える」遊び靴が欲しいところです。

ここ一番の勝負靴なんてえのは、実は買ってもCP悪すぎなので、手を出さないことにいたしました。

先日買った、chapel のgold lizardは、間違ってもスーツなどには合わせられない靴ですけれど、カジュアルには相性抜群なおかげで、履くチャンスが非常に多く、高価な一足のわりに、CPは非常によいです。

こちらももうすぐかかと修理するか、という段階。まだ、ほんの数ヶ月なのにね。頻繁な出動ぶりがわかるでしょう?

リザードやクロコダイルなどの爬虫類系は、常にスペシャルオーダー扱いとなり、バイリクエスト期間でもそうでなくても、30%のサーチャージがかかることがないのが特徴です。

つまり年中通して、定価なのですが、現状ではプレステージラインのリザードが£2900とのことです。

さすがのお値段ですが、数年後のEU離脱の瞬間に、対ポンドレート2桁台突入、などという前代未聞の事態も「期待」できるだけに(爆)、まんざらジョーダンでもございません(完全意味明瞭)。わたしゃ、きっちり狙いますよ!

ううむ、まさに履き道楽のタノシミ。ゼータクなんてえもんぢゃないけどね(汗)。

以下次号。

 

 

 

 

 

 

 


円高絶好調のさなか、バイリクエストのご案内を頂戴してしまふ

2016-08-18 19:55:00 | 履き道楽

さて、円高基調が最高潮の中、狙いすましたかのようにJohn Lobb Parisのロンドン店からバイリクエストのご案内を頂戴いたしますた。

私の邪推ですが、新コレクションのあまりの不振ぶりに、工場稼働が激減した挙句の起死回生策が、今回の異例のバイリクエストなのではないでしょうか。

前回の祭からはまだほんの5ヶ月ばかり。その時の注文品がようやく完成した頃にこれですから、こりゃアパレル業界全体の不振を語っている感じ。

ノームコア、とかいっていたツケが実は回っているのでわないでしょうか?

ノームコアスタイルの顧客=ファストファッションにはしる=カネにならないわけですからね〜(完全意味明瞭)。

ジョンロブの生命線は、じつはトラッドな保守路線のはずですから、この異例の8月バイリクエスト開催はかようにさまざまな憶測を生みそうです。

極東のいちファンといたしましては、まことに心配かつ意外な展開でございますが、支払う側といたしましては、なにしろこのレートですよ!

今朝の対ドルで99円!とまさかの二桁。もろに最高潮ですぜ。

円安時代の散財を取り返すべく(そうくるか)、ここは一発いっておくのがよいのか、それとも。とのモーソーはてしなく、ですが、ここは踏ん張りどころか(爆)。

節操なくコレクションを増やしたのでは、元の木阿弥(ばかだわ〜)ですし、コレクションの基本はすでに整えてあります。

ここまでのラインナップと服装との兼ね合いをみて、レーセーな判断を下さねばなりません。

画像は、フィリップ2のtabaccoスエード。プレステージクラスの最高峰。

国内定価でいってしまうと、すでに30を伺うイキオイの超絶モデルですが、今回のタイミングで注文が入れられれば、おそらくその半額程度で決着できるはず(VAT Refund後)。

いや、ちょいと待った!今日の円ポンドレートでしたら、なんとクラシックライン並のお値段で入手可能な模様です。

ポンドが本来の価値を帯びてきたな、という印象が強いので、ここはまた渡英計画を具体化させるべく、動き始めたところでございます。

まずは、目先の仕事をやっつけて、と。

うーん、そわそわ(ばかだねえ)。


お盆終了 秋風が吹きはじめる

2016-08-17 08:39:54 | 秋の夜長のすごしかた

画像は、お盆にお見えになったARさんのプジョー406クーペ ピニンファリーナ。優美な曲線は、眺めているだけで癒される、というものでございます。

最近の⭕️クサスをはじめとする、国産車のデザインはこの対極。癒されるどころか、神経を逆なでするような醜いものばかりで、意図が全く理解できないのですが、現行のプロダクツを理解できないの、ってトシのせいでしょうか(爆)?「美に生きる」と言われる、ラテンのみなさまにご意見を伺ってみたいものでございます。

さて、私は、相変わらずのシゴト全開もうど。

自慢ぢゃないが、4月からこちら、1日も休日を設けておりません(きつぱり)。

まいにち膝がガクガクくるくらい働いておりますが、ウリアゲはともかく(w お仕事からくる達成感(自己満といってください)はヒジョーにカラダ方面によろしく、おかげさまでこの夏も無事に乗り越えられそうな気がしてまいりました。

 夏とくれば、映画「グレートギャツビー」ですが(個人的に)、夏にこそこのエレガンスありき、という心意気だけは(だけね)忘れないようにしたいものでございます(爆)。

個人的にはブルックス協賛ののち、衣装提供のデカさまのギャツビーなどはあり得ないので、RL衣装提供のレッドフォードさまバージョンでどうぞ、と。

ブルックスにエレガンスを期待してもらってもねえ、というわけです(w

 


眼鏡道2016 夏色の眼鏡

2016-08-02 07:02:51 | 眼鏡道

画像はオリバーピープルズの最新型。これもじつは冬の間に仕込んでおいたものです。NYで立ち上がったブランドのはずですけれど、なんと現在では福井県鯖江市での生産。

ヒンジなどには特別に凝ったところもなく、ごく普通の造りですけれど、これまたフィットが抜群。

表記サイズは46−21−138。ただしレンズの上下が46mmと縦長なのが特徴。50年代にあったデザインの復刻ですが、今の私の好みにドンズバ(勝手に)。

ご覧のようなクリアセルにタートイズパターンで、やはり王道をいっております。

レンズも、新品ではなく、手持ちの眼鏡から外しては、その眼鏡は売り払い(爆)、再利用、というリサイクルパターンができて(ばかともいいます)、経済的(どこが)。

中古になっても、値落ちの少ないものばかりがなぜか手元にあるので(意図しているわけではありません)、場合によってはショーバイになっちゃったりもするわけで。

というわけで、個人的なブームのお話でした。

このクリアセル+タートイズは夏色の組み合わせである、と信じているのですが、じつは季節にかかわらず、どのような服装とでも相性が良いので、重宝。

なぜかほっとするレトロ調。お試しになってみてはいかがですか?

 


眼鏡道はてしなく ハーフリムの夏色を各種試してみる

2016-08-01 20:36:14 | 眼鏡道

画像は去年の今頃に買った、一本。日本が誇る独創的な眼鏡ブランド、999.9(フォーナインズとお読みください)の去年の春夏モデルM17。じつは、すでに手元にないのですが(またやってるよ)、こいつを手にしてから、国産眼鏡に目が行くようになって、眼鏡そのものをデザインだけではなく、掛け心地でも捉えられるようになりました(おせーよ)。

この999.9はヒンジ部分に逆アールを描くチタン製の金属バネを使うことで、フィッティングにこだわっているのが一大特徴。

かけてみれば、絶妙のバネ具合が心地よく、キツすぎずゆるすぎずの状態がつねにキープされている上に、国産ならではの顔面へのフィットがよろしく、眼鏡に手をやって位置を修正する、のようなことが皆無です。

このM17のサイズは52−21−138。

端的にもうしますと横幅=52mmの比較的大型の眼鏡。じつはマニヤの間では、サイズ感などと言っていますが、そのサイズ感がヒジョーに今風だったわけです。で、つい手を出してしまったわけですが、狙いはほぼ的中。持ち前の掛け心地のよさでもって、3日にいっぺんは出動させるヒットぶり。

が、春先に行われたなじみの眼鏡店の展示会に出かけたのがまずかった〜(そうくるか)

今年の999.9の春夏モデル。

サイズが50−21−138と巧妙に小型化、したうえに、ご覧のようなハーフリムと見せておいて、じつはボストン系のレンズ型で、ナイロールと呼ぶ、レンズの下淵をナイロンの糸で釣る、技ありの一本。そうは見えませんけれど、非常に珍しい構成の一本だと思います。

金属は要所にしか使わない、樹脂のみで構成された眼鏡ですが、メタルっぽい要素をふんだんに盛り込んでいるあたりに999.9の意図が感じられます。

M17との比較では、小さめなサイズ感と、モダンな感じにグラグラきてしまい、なやむこと数ヶ月ののち、上記のM17をオークションに出品したところが、望外の高値でご落札。このNPN923というモデルを眼鏡屋の商談会で買いました。フォーナインズとしては、例外的な10%引きだったのも魅力。

眼鏡屋さんにムリをいって、M17に装着していたレンズをムリヤリ削って移植してもらったので、レンズも無駄になりませんですた。

名物のRヒンジはこのモデルにも当然のように受け継がれていて、素晴らしいフィットです。

個人的に、夏にはこのクリアセルにタートイズ柄のテンプルの組み合わせ、さらにクリア部分がレトロビンテージ調に黄ばんでいるのが季節感である、と認識しているんですけど古い?

眼鏡ネタはさらにつづく

 

 

 


夏の恒例行事 夏のドライブに日本海岸まででかけてみる

2016-08-01 18:45:48 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

さて、気がつけば8月。

もうね、毎日よく眠れて仕方がない(爆)。

と申しますのも、年内一番ではないか、と思われる肉体労働のおかげ。お客様の出入りが激しく、非常に慌ただしいのがこの季節の特徴なのですが、そんなときにはぽっかりと時間が空くこともございます。とはいえ、夕方までのほんの数時間(汗)。

それでも、チャーンスとばかりに、ボクスター様でお出かけでございますよ。

これは、もちろんキブン転換の意味もありますけれど、製造からそろそろ4年経過か、というボクスターのタイアのコンディションを確かめるためでもあるのです。

実は、タイア、ってえのは動かしていないとどんどん劣化するものです。

温度を上げて、パワーを加えて回転させて、力をさまざまに加えてやってナンボ。乗らずに置いておくだけでは、日々劣化してしまって、山を残したままあっというまにお亡くなりになります。

この期限が、まあざっと3年。それ以降の「病んだタイヤ」は、分類上「わっか」の扱いとなってしまいます。

これ本当。

ホイールの大径化からくる、タイアのロープロファイル化は、ことロードカーにあっては百害あってなんとやら。もうちょっと路面の現実を見たほうが良いと思うんですがねえ。ちなみに17インチの55、50をはいたうちのボクスターで30万。現行のボクスターでは40万円以上。これが、911クラスではゆうに50を超えると

いうから簡単にヤレてもらっても困る(爆)。

え?17インチのパイロットスポーツ2がそんなに高いはずはない、って?

はい、高いですよね。

が、安いタイアってのはその名前の通り、クヲリティも安いタイアなんですよ(きつぱり)。同一プロダクトでも、流通ルートのほうにこだわらないと、かえって高いものにつく、というね(一部謎)。

とにかく、タイアだけは「安く」買ってはなりません、これ絶対。

タイアの賞味期限は「製造から」3年まで!けして、「装着から」ではないことを、お互いに肝に銘じませう(w

というわけで、タイアがきっちり劣化しつつある(汗)うちの僕ちゃんに乗って、おおよそ500kmのドライブに出かけてまいりました。それも、朝夕に仕事を控えてのことですから、ノンビリというわけにわゆかないのが自営業のツライところっす。

タイアの劣化ってなによ、と訊かれれば、冷間時の感触がなかなか、温感時の感触になってゆかない、という症状で看て取ることができます。ダメではないんですが、美味しいところが終わっている、とね。

痛感できるのは雨の日の水たまりなど。ステアリングやお尻を通して、泳ぐような感触が出るようになって、それと知れます。

長野県北部の県境、飯田までは高速道路。そこからは日本海岸に向けて、いくつかの山岳道路があるのですが、新潟県の道路の仕立てはゼータクです。除雪を意識している関係で、道幅が非常に広いあたりも効いているのでしょう。

雪国なので、路面が傷んでいるのではないか、というのは走ったことのないシロートの推測でして、じっさいには長野県などとは比較にならないほどの良い路面状態の、極上ワインディングがあまたあります。

交通量が絶無にちかい、というのも素晴らしい。

わたし程度の速度域では、ほぼDレンジのまま登り下りともに対応可能で、こちとらTIP-Sのペダル操作はできているつもりなのですが、ブレーキングなんてまだまだ。アクセルワークだって奥が深い。2ペダル、とはいっても、それなりに加減があってヒジョーに面白いものです。

このTIP-Sの仕上がりも、一昔前のただのトルコンATとしては例外的にスポーティ。

たしか90年の964カレラ2(私、まさにこのモデルのカブリオレMTに乗っていました)に搭載されてから、この08年のボクスター、997まで使われたATミッションですが、さすがにその制御ロジックは凄まじく、踏み方次第でいかようにも、というのはいつかお話しいたしましょう(爆)。

私ごときのウデですと、シフトのたびに反省を繰り返さなければならないMT(爆)とちがい、非常に満足度が高いです。

美味しいコーナーが連続する区間ではノブを左側に倒す、MTモウドを駆使しますけれど、新潟県特有のRがでかいワインディングでは下りの4速縛りを課して転がしますと、本当に快感。

あっというまに日本海岸に抜けてしまうので、また違うルートで山中に分け入り、さらにまた同じことを繰り返すありさま。それくらい、気持ちがよい。

ううむ、おそるべしボクスターのポテンシャル。

こんなことを書きますと、さぞかしランボーなドライビングをしているのだろうな、と想像されるかもしれませんが、決してそうではありません。速度はほぼ制限速度近辺のまま、道なりに流しているだけ。

ボクスターの楽しみは、適度に重い車重に対する、ほどほどのパワーとトルクのバランスにつきます。

これらからくる大きめのアクセル開度。つまり遅いわけ。

さらに、つねに屋根あきなのにくわえて、絶妙の排気音とエンジン音がきこえて来るうえに、程よくしなる(アルミ使いとは違って跳ねない)ボディの組み合わせからくる露天風呂をイメージさせてくださるようなのどかさがウリ。

けして、速いとか鋭いとかそういうことではない。この速すぎず、遅すぎず、てのをポルシェで、ていうのがまた良いわけです。

意外なほどフレンドリーな印象、てのはこういうところからきているのだと思われます。このあたり、じつにNDロードスターのコンセプトとかなりかぶるわけで、中古の981ボクスターと、新車のNDの比較などという、信じられないような記事を見かけましたけれど、お値段だけはバッティングしてくるんですよね〜。

んま、NDも981ボクスターも日本のこの路上で楽しむのにはおそらくベストチョイス。

私としましても、当然ながら高価で速すぎる911などには、いつまでたってもゆけないわけで(実弾不足とも言います)