嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

こちらもお手入れっ!B子さんそろそろ一周年

2014-12-24 11:41:02 | 

どかーん!B子さん近影。このところ氷雪路を泥にまみれて駆けずり回っておられるB子さんでございます。走行距離10000kmを越えて、いよいよ調子が出てきたか、という感じ。トクイチオートのイオンブリッジの最新型は低速でこそ生きる。リニアリティ満点の操作感が素晴らしい仕上がりです。

ついつられて、遠回りをしてしまいそうになるのですが、どフラットに躾けられたエンジントルクのおかげで、高速域での運転そのものはけして楽しくはないのが玉に瑕か?あっ、もちろん低速に比べて、と言う意味ですけどね。贅沢な発言ご容赦。

アップルユーザーにはまことにうれしい、ホワイトの樹脂内装。それなりの質感ももたせてあって、満足度高し。シュアラスターのゼロウォーターはウインドウや内装にも使えるので、非常に助かります。おかげでしっとりとした質感がさらに上がって、車格アップか?

ダサダサのシートパターンも、慣れるとヨイ!できれば、チェック柄のままもっとダサいやつにして、ドイツ臭プンプン、という路線が個人的には好み。

話題の7DSGですが、10ATの開発が発表されたいまとなっては、過渡期のメカニズムだったのか、という印象。悪くはないが、この先どうなるのか?イオンブリッジ装備の車には問題は起こらない、とされておりますが、このあたり非常に楽しみでございます。そういえば、マニュアルシフトはこの一年、ついぞ使っておりませんねえ~(とほひめ)。

おいまつえんは、今年も年末年始は平常営業。B子さんもお休みなく常に稼働体制でございます。ううむ、どこか遠出したい昨今(爆)。

 


履き道楽2014 SOREL OMNI HEAT

2014-12-23 09:48:20 | 履き道楽

マイナス51.5℃まで対応、とくればとにかく履いて歩いてみたいのが人情(ばかともいいます)。折り良く、家の周りはこれでもかの氷雪に覆われておりますからして(完全意味明瞭)、さっそく散歩に履いてみますた。なんというか、弁当箱(爆)が足先にくっついている感じで、非常に歩きにくい。まあ慣れればよいのでしょうが、大きなマスを振り出す感じで歩くイメージです。振り子のイメージか(爆)。

それでもビーンブーツの3割減の重量、という印象ですから、このマスにはすぐ慣れる。

焦点の暖感は、それこそ履いた瞬間から暖かいのが実感されて秀逸。かといって、暑いですとか、蒸れるなどということもなぜかなく、かなり快適。

じつはあまりの暖かさにシビレてしまい、一日中履いているのですが、このままですと冬じゅう履いたままになりそうなほど通気が良いのに驚かされます。

謳い文句のマイナス51.5℃対応、というのはおそらくゴムの硬化が起きない、という目安かなと思うのですが、ソールには硬柔織り交ぜた2種類のゴムでもって形成された独自のパターンでもって、氷の上でもそれなりにグリップするように工夫されております。じっさいに氷上を歩いてみましたが、キュルキュルいいながらも歩けてしまうのは非常に新鮮。新雪の上ではそれこそ快適で、低温を感じさせないソールの厚みがありがたや~、というのがおもな感想でございます。

こんなオーバースペック、邪魔になるのでは、との素朴なギモンには決してそんなことはない、とお答えしておきましょう。100hpのクルマと500hpのクルマのお値段が同じだったら、誰でも500hpを買うでしょう、というわけです(若干意味違)。

ブーツのはき心地、ひいてはクツのはき心地というのは、実は8割がたが内装に支配されます。このOMNI HEAT には、1cmにも及ぶか、という極厚のアルミシートが胴部分に、分厚いフェルトがクツ部分に貼られているのですが、どうやらこの内装の厚みがクッションに効いて、マイルドなはき心地に結びついている模様。

さらにクツのソール部分には3cmちかい厚みが持たされているのですが、どうやらここに断熱層、つまりはスキマが設けられていて、地表からの寒気を遮断している模様。

つまりは「地に足がついていない(爆)」はき心地なのです。

路面の状況を感じにくいはき心地というのでは、クツとしてはまことにアレなのですが、ことマイナス50度超対応の防寒靴となればこれもありなのでしょう。慣れれば、どうってことないのですが、ふくらはぎ全体を覆うブーツの胴体とシークレットシューズ(懐)なみの厚みを持つソールの組み合わせはとにかくごつい。

合わせる服装に困る、と言いたいところなのですが、どっこい私の冬の定番、ユニクロの「暖パン」にはうってつけ。適度にラギッドな雰囲気と今風のスリムなラインには合う、ような気がいたします。

気がつけば今日はもう12月23日。折り良く、ユニクロでは暖パンのセールでございますよ。といって、張り切ったのですが、クローゼットにはこれでもかの暖パンの山っ(汗)。これ以上あってもねえ、となるのでした(やれやれ)。

 

 


さらにお手入れを進めておく(爆)腕ドケイのストラップ

2014-12-21 10:26:20 | 秋の夜長のすごしかた

画像は、IWC Ingeniuerのアップ。このところ、毎日出動させてはあちこちにぶつけまくっているので、満身創痍なのですが、なに飾っておいてもしゃーない。実用ドケイとして割り切っておりますので、ガシガシ使い込んでおります。

持ち前の美しいデザインと文字盤がなんといっても秀逸。時計としての機能もいまのところクオーツ並みで良い感じ。

製造年から行きますと、そろそろOHを考えておいたほうが良いかなあ、という感じです。

ふと気がついて、ベルトを観察してみましたら、ツヤがなくなってマットな感じでしたので、クツ磨き方面で使うエキゾチックレザー専用クリーム、というのをベルトに塗り込んでおきます。

もう20年以上前に、リーガルの八重洲口店で手にいれたものですが、なに食品と違って賞味期限など関係ないでしょう。古いクリームを塗ったからといって全損、ということも考えにくい。じっさい、クロコの靴に塗って、すばらしいツヤが出るのでここ20年間、愛用中でございます。たしか当時で3000円以上したものすごい高級クリームっす。

IWCの純正ベルトは、アリゲーター。爬虫類の表皮でつかわれる「ふ(漢字不明)」が大きなものが使われていて、高級感を醸しております。個人的には、このふが大きなものほど、派手で良いと感じているのですが、好みですね。

最初は汚れが結構とれてきますが、すぐに落ち着きますので、クリームを何度かに分けて塗り込みます。

うまく塗れて、しっとりとしたツヤがよみがえった、の図。ううむ、これハマりそう(ばか)。


履き道楽2014 寒さのあまりSORELに手を出してしまふ

2014-12-18 16:21:03 | 履き道楽

今シーズン最強の寒気団がはいりこんで、気温ひくめ。でも、こんなのどうってことはございません。まだ12月なので、それにしちゃあ早めか、とそんな程度。なんといってもまだ零下一ケタ代で推移してるんですから。寒さはむしろこれからが本番!

この程度で騒いでいたのでは、それこそアトがないってなもんです、はい(爆)。寒い、というのは二桁いったときですよっ(自虐ネタ)。

今朝の新聞の折り込みチラシに某シューマートのブーツ特集ものがあったのですが、そのなかのSORELの文字にうちのマダムが、これニューヨーカーの間では結構ポピュラーだったよ、というではありませんか。北海道並みの寒さを誇るNYで人気ということはそれなりに使える、という意味でしょう、たぶん。

SORELなんて聞いたこともない私は、なにそれ、てなもんでしたが、調べますとカナダの防寒靴ブランドらしい。北極圏までも含むエリアの産物ですからして、こりゃあ一度は試しておかなければなりますまい。

というわけで、退役が近い(爆)Bean Bootsを気にかけつつも、のこのこ出かけてまいりますた。

画像は5年もの。すでにかかとがなくなりかけていて、痛々しいのですが、修理するってのは、費用の点からまことにビミョー。18000円程度で手に入れた靴の修理に13000円かかる、というのはどう考えてもリーズナブルとは言い難い。あ、国内定価では3万円を優に超えておりますから、まあアリかもしれませんけどね。ここまで通算で5足ほど履きつぶしてまいりましたので、ここらで他のプロダクツも試してみようかな、というわけです。ビーンブーツは気密がしっかりしていて(蒸れるという意味です)保温性能と防水性能に富むわけで、発売からはすでに100年にならんとするロングセラーの代表格みたいなモデルです。シーズン初めの11月の時点ですでに各サイズ完売。納品は越年して1月末、になるほどの定番人気を誇ります。

圧倒的な蒸れ(=水虫に直結)を嫌うユーザー向けに、ゴアテックス内装をもったモデルもリリースされていて、私もここ数年はこれで満足していたのですが、ここへきてこの円安のおかげで、内容の割には非常に高価なものになってしまい、さらに高額な送料がかかることもあって輸入をためらっていたのですが、SORELとの出会いはちょうど良い。今朝のチラシにはクーポンがきっちり付属していて、SORELの価格帯ですと、2000円程度が割り引かれるらしい!

というわけで、某シューマートに久々に詣でます。

案の定、駐車場満車!ううむ、チラシ効果はすごいわ。と店内の混雑も覚悟していたのですが、なに1台あたりに、おひとりさまで乗りつけておりますので、たいしたことない。さっそくSORELを検分してみたのですが、想像以上にしっかりした造りですよ。その割には重量軽め。こりゃあ助かる。お値段もまあそれなりですが、北米お得意の人工素材をふんだんに使って、アジア各国で生産、というワザでもって、1万円台の前半が中心価格帯ですから、CPはけして悪くない。

クラシックなソールを使ってあるラインはマイナス40度まで、さらに軽めのラインでは25度程度までの対応ですが、これでも十分か、と思いあれこれ試着していたのですが、売り場をさまよううちにwebに載っていないOMNI HEATというラインが店頭にはなぜかならんでいて、どうやら最強らしい。なんと対応温度マイナス51.5℃っ!並行輸入の旨み、というやつでしょうか?シューマートさま万歳(爆)。

どうやら、アルミを使った分厚い保温材を内装に安易な方法で貼り付けてあるだけのシロモノなのですが、そもそもが新品時には歩行には難がでてくる長尺ブーツとしては、このいい加減な貼り付けのおかげで履き心地、秀逸(そうくるか)!この辺り、今日はシャレで履いていったJOHN LOBB Deauvilleと同等(爆)!

あ、もちろんDeauvilleさまの内装は、なんと一枚革(!)。超絶技巧でもって作られているゆえに、えも言われぬ履き心地を実現しているわけで、まったく比較にもならないのですが、履き心地が良いことには変わりがない、とそういう意味でございます。

このOMNI HEATでは、単純に非常に厚い内装材がクッションに効いているのです。

うう~、履物として、けして美しくわないが、耐寒温度マイナス50度超にこの履き心地は魅力的です。Sorelのクラシックラインのブーツ類は素材のレザーが硬かったり、スタイル的にはビーンブーツのコピーなのが看て取れるのに対して、こちらはSFチックな異次元デザインで攻めてまいります。しかもお値段はマイナス40度までのクラシックラインと同等かむしろ安い。

というわけで、ここまでの履き道楽では経験したことのない異次元の製品でしたけれど、ナニゴトも経験。買ってまいりました!

さっそく雪上を歩いてまいりましたので、インプレのちほどっ!

 


師走はお手入れのときっ! ROLEX GMT Master 16710 OH終了

2014-12-08 17:27:37 | うんちく・小ネタ

画像は、私のGMT Master 2。記録(このブログです)によれば、6年ほど、お手入れをしていない、ということでしたのであわててオーバーホールをお願いしたのがひとつき前、そして今日、引き取ってまいりました。

案の定、内部はオイルがなくなってカラカラ状態。さいわい、故障は起きておりませんでしたが、ぜんたいにネジの緩みが看られたそうで、せめて5年に一度はお手入れしてくださいね、と言われました。

ああ~、よかった。堅牢さには定評があるロレックスのことですけど、動いているからといって(爆)、あぐらをかいて安心していてはいけません。堅牢さもお手入れあってこそなのだ、というわけで、わたしの備忘録として、記事にしておきます。

ここ6年は赤青ベゼルだったのを、黒黒に換装。ブレスレットもジュビリーブレスに交換して、全く別の時計のようで、新鮮です。ベゼルが3種類に、ブレスレットは2種類。ここまでのバリエーションを楽しめるのは、このモデルだけ。それら全部取り揃えて、数年ごとにこうして交換しては楽しむ、と。これはGMTマスター独自のお楽しみというものでしょうか(地味~ご容赦)

現行の新型GMTにも青赤ベゼルがリリースされたそうですが、それでもこの先代16710のクラシックなイメージは変わらない。中古市場では結構なイキオイで値段が上がり続けているそうですが、絶版ロレックスってのは絶版になった瞬間にオタクアイテムに化けるのが常。まあ売るわけぢゃないので、私には関係ありませんけどね。この先もどうなるのか、興味津々でございます。私としては、定期メンテナンスを怠らないように、ということでしょう。

画像は、シルバー、ブラック、ホワイトのモノトーン基調となったおかげで、レッドのGMT針がひきたっている、の図。ううむ、いいわこれ。


履き道楽2014 John Lobb Museum Calf の飼育

2014-12-06 19:18:51 | 履き道楽

画像一枚目は、撮影していたら木に降り積もった雪が、吹雪状態でjodhpurさまに吹きかかっている、の図。そうなのです、こちら長野県中部ではゆうべからみごとに降り積もって、いちめん銀世界なのでした。もう、消えかかってますけどね。

さて、手元にやってきてからほぼひとつき経過のブーツコレクションですが、その間鳴子での湯治にも当然連れ出して、ほぼ毎日履き続けております。

なにせ、2足あるので、ローテーションがラク。deauvilleのほうはスエードですから、お手入れの機会はほぼないのでまことにつまらない。もっぱらこちらを可愛がっているのですが、ミュージアムカーフの具合が徐々に落ち着いてきて、しっとりとした艶が出かかっております。

すでに、歩行中に突っかかったり、いろいろと引っ掛けたりもして、その都度落ち込んでおりましたが(ばか)、なにただの「くっく」でございますよ。そういうのも味のうち、というわけで履き倒しては、ナデナデ(完全意味明瞭)を繰り返すうちに、そこはかとない上品なツヤがでてきて、ジマンのミュージアムカーフが育ってくるのが実感されます。

亡き落合センセによれば、クリームを塗りこむのは、履き始めからほぼ1年間、毎日行ないなさい、という教えが残されておりますが、だいたい半年後くらいから、無色のクリームを使う私の場合ですと、色落ちとともに如実に変化が現れてきて、完成の域に達する、という感じです。

ただ、ジョンロブのミュージアムカーフはとにかく別格。ほんのひと月でこれ、ということは今後はどうなるのか、と、とても楽しみな毎日。


加齢なる遠足(爆)湯治2014-5 豪雨の東北道にて

2014-12-03 09:16:48 | 加齢なる遠足(爆)

東北道は、じつはアップダウンに富むなかなか楽しい道。ですが、一定のペースを保つのには障害が多く、そんななか、どう楽しむのか、というのは常に課題です。

ぶっ飛ばしてみたところで、たかが知れておりますし、だいいちメーワク千万。燃料がムダなうえに、すぐに前走車に追いついてしまい、減速を強いられた挙句、追い越したクルマにすぐに追いつかれる、の繰り返し、ときていますから、意味がない。

高速道路上では、まあまずトップギヤ縛りだとして、アクセルで車速をコントロールするスキルが試されます。あたりまえ、ご容赦。

特に2車線区間では大切。漫然と流していたのでは、本当につまらない道で、目的地までの距離を必要以上に遠く感じたりする羽目になります。ドライバーそれぞれにペースがあり、目的があるのですから、それらをいかに尊重して、邪魔しないようにこちらのペースも守るか。甚だ難易度が高いわけですが、このあたり、ドライバー心理を巧妙に読みつつ、心理ゲームのつもりでやってみるとなかなか楽しいものです。

ナンバー、車種を始め、乗員の顔ぶれ、さらにそこはかとない車室内の空気までを追い越しの瞬間に見てとるワザは、師匠Aさんから伝授された(爆)ものですが、さらにこのクルマがどこまで行くのか。次のインターで消えてしまうのか、それとも延々この道を走って、自分よりも遠いところへ向かっているのか、とそこまでを判断した上で、自分のドライビングに落とし込むのです。そんなことができるわけねえ、とお考えになったあなた、努力が足りません。漫然と運転していてはダメです。興味を持って他車を観察するクセを身につけましょう。

最初はなにも見えてはきませんが、どっこい何度か繰り返すうちに、正解の数が増えてきて、ドライブそのものが非常に楽しくなるのです。さよう、拘束から高速へ(おやぢ洒落ご容赦)、ウサギになるのか、亀になるのか、はたまた蟻なのかキリギリスか、という選択を瞬時にいたすわけです。

走行車線にいて、前車との車間距離や、ビミョーな車両姿勢、もしくはドライバーさんの車室内での挙動などから、ドライバーさんの意図が見えてくる場合がありますし、こちらが追いついているのに、前走車がない状況で、追い越し車線で通せんぼされるお方も、意図的なものか、生活習慣からくるものか、はたまた天然でやられているのか、眠気からくるものかを、車種、クルマの雰囲気、ドライバーさんのドラポジ、フィルムやステッカーの位置関係(爆)などなどをとっかかりにして、一瞬で判断したうえで、行動に移すのも運転スキルのうちなのです。

前走車が予想に反した動きをした時には、まだまだ観察が足りないのです。だんだんに、正解率が上がってきて、この予知ドライブのレベルが上がりますから努力してみましょう。

また、この予知ドライビングで、周囲の車を仔細に観察するクセが身についておりますと、伝票を積載して、高額な集金に勤しんでおられる公用車の見分けも瞬時に行えるようになり、これだけで場合によっては10万円ほどの価値をもつ場合がございます。たとえ夜間でも例外ではありません。夜間の観察にはそれなりのスキルを要しますが、これこそが経験のなせるワザ。大枚叩いても授業料と割り切ってきたあなたでも、何事も経験が大切です。臆せず、予知ドライブに禿げ見ましょう(爆)。

なお、予知ドライブで、他車に幅寄せされた、ですとか検挙された挙句に、10万円超のボッタクリバー並みの請求を頂戴してしまった、ですとかそういった結果には責任は持ちかねますので、その辺りをご理解の上、慎重に運転なさってください。

さて、今回の復路には大雨に遭遇したのですが、ボクスターの高速道路マナーは本当にピカイチ。もともと絶妙な前後トレッド配分と、ほぼ理想値の重量配分のおかげで安定感には、特に優れるところへ持ってきて、前後に数十キロの荷物を満載している関係で、乗り心地、安定感にさらに磨きがかかっている気がいたします。

トクイチオート整備の車両では、シャーシ全体が水に濡れますとフィールがさらに向上する、という魔法がかけられている関係で(事実です)、本当に気持ちが良い。500km弱をほぼノンストップで、と言いたいところですが、最後の最後に見かけた、上信越道下仁田インター近くの道の駅にあった「にんにくラーメン」の看板に逆らえず(爆)、寄り道をしてしまったのでした。この頃には、路面も乾いていた、どころかお天気が急回復してドピーカンのドライブだったので、気分さらにヨシでございます。

と、まあ疲労の少なさもこの程度で済んでいるということです。ううむ、おそるべしトクイチ整備。おそるべしボクスター。

こうして、私の年に一度のお休みは無事に終了。ほんの数日でしたが、命の洗濯、というものでございます。さて、早く帰っておしんの動画でもみっぺかな~(ここおしん調)。

 

 

 


加齢なる遠足(爆)湯治2014-4 東鳴子 いさぜん旅館

2014-12-01 16:50:43 | 加齢なる遠足(爆)

画像は、いさぜんさんのブログより拝借いたしました(汗)。

東鳴子の街並みには特有の「活気のなさ」が漂っています。けして悪い意味ではなく、なんというか、ゆるい。となりの鳴子とはまったく違う空気。おとなりの鳴子もまた昭和の温泉町の空気が横溢しており、味わい深いわけですが、とにかくそれぞれが独特。風情のある建築物や、温泉街につきもののせせらぎなどもなく、統一感もこれといってなし。あるのは豊富な湯量と一連のボロ宿(失礼)。さらにここのボロ加減はすげーわ。と思い感心していると、とっくに廃業済みだったりいたします(脱力)。

が、それらすべての要素が、この東鳴子を訪れるものを落ち着かせてくれるのもまた事実。飲食店もあるにはあるのですが、やる気なさそう~。ですから、こちらも寄らずにすむ、というわけ。なにもかもが、静かに湯治を楽しむのにはうってつけなわけです。おまけに街外れにはコンビニや食品も扱う大型ドラッグストアーもあって、ごく一般的な日常生活に必要なものは徒歩で調達できる仕組み。

だいたい、いまどき湯治だなんだといったって、普段の生活習慣なんてそうそう変えられないものです。農民の家(鳴子いちの大規模温浴施設)に、冬季の数ヶ月入り浸って湯治をしているぢいぢゃんばあちゃんだって、カップ麺大好きですからね(きつぱり)。

夕暮れ前には夕食の支度が静かに始まり、各部屋を作品が行ったり来たりするのが大体午後5時頃。それからみなさまお風呂に入って、お腹を空かせて、夕餉を囲むのが午後5時30分頃。

こんかいは、私が持ち込んだシャラン産の窒息鴨のロースト(赤ワインソースですぜ)や宮崎牛のサーロインなどでたまげていただきますたともさ(爆)。

そうして一応盛り上がるかに見せておいて、午後7時には館内はシーンと静まりかえってしまいます(驚愕)。

最初はあまりの夜の長さにガクゼンとなったものですが、なに2日も暮らせば、こういうものだ、ということで慣れてしまいます。こちらもみなさまに習い、8時には就寝か、となるのですからたまりません(爆)。

いさぜんさんのキャパは大まかに言って、50名以上は常にあるはずなのですが、私の滞在中には5名内外で推移しておりましたから、館内はキホン静か。

混浴のお風呂や、それぞれのお風呂もほとんど貸し切りで浸かっていましたが、こりゃあ非常に贅沢なキブンです。たまに混浴風呂でお客様とであって、会話を始めはするのですが、反響するほかに、東北弁が難解でなかなか理解できないために聞き手に回るしかないのが残念。話してみたら、従業員のおばちゃんだったりして、さらに笑えたりする。こうして、夜が更けてゆくのですた。

温泉ののちビール、さらにヌコ(爆)。このサイクルを午前中からまあ4、5回は繰り返したでしょうか。うう~、ニンゲンだめになりそ(とっくでしょう)。


加齢なる遠足(爆)湯治2014-3 銀山温泉

2014-12-01 11:59:26 | 加齢なる遠足(爆)

さて、銀山温泉。NHK朝ドラ、どころか過去の全テレビドラマ中、最高視聴率記録をいまだに保持する金字塔が「おしん」です。

放送当時には「おしんドローム」という流行語まで産み出して、社会現象をまきおこしたほかに、連綿と続く橋田壽賀子ドラマの潮流を作り出した、とまでいわれる大傑作。

私も当時、リアルで毎朝毎昼(爆)、テレビにかじりついては観ていたものですが、そもそもこのおしんの語り口は、家族との折り合いに悩んで逃避してきた老齢の主人公が孫を相手に、銀山温泉の宿の一室で幼い頃からの回想をしてゆく、という展開をいたします。

というわけで、銀山はおしんマニヤの私にとってはアコガレの名所でございました。さよう、前日には最上川を眺めた上で、肘折へ。こんかいはさらにおしんにゆかりの深い銀山へ、というわけで、今回の湯治はおしんの里を巡る旅なわけです。おしんはここを荷車と船で移動したのに対して、ボクスターで安楽に移動する、というのが違和感丸出しでいとをかし(意味違)。

11月の末、ともなれば当然このエリアでは雪の心配がつきまとうのですが、どうやら路面はドライなままらしいので、ボクスターで遠征してみました。といっても、東鳴子からはほんの1時間程度で到達してしまいます。

ナビやガイドブックでは、通りやすい国道を中心にR47経由でR13、つまり鳴子→新庄→尾花沢→銀山温泉というぐあいに、案内されてしまうのですが、どっこい地図を広げてみれば、ショートカットできそうな山道が2、3本はありますぜ。

さっそく宿のご主人に伺ってみましたら、うち一本は冬季通行止に入っているが、残りはこの陽気ならおそらくドライ路面でしょう、と教えていただきました。

新庄には先日の肘折詣での折に寄って、気が済んでおりますので、こんかいは30kmはショートカットできるはずの、赤倉温泉経由で訪ねてみました。

もちろん険しい山道。今週にはおそらく真っ白けで、車で近寄るのもはばかられる、とそんな印象の県道でしたが、路肩が危ないとかそういうことなどなく、速度もものすごいイキオイであがってしまいます(いいのか)。ストレートからのブレーキングで、レーシングパッドの威力を思い知ります。ちなみに心配していた雪もなく、完全にドライで推移。こんかいは天候に恵まれています。

さて、銀山温泉は建物自体がよく保存されている温泉街。大正ロマンはわかるのですが、これね~、雰囲気は良くとも、気密が悪い。ようはスカスカ。冬場にどんなに暖房を焚いても、効かない、という側面も持つわけで、はなはだ効率が悪いんですよ。群馬県の四万温泉にある積善館の本館で体験いたしましたが、まあ外気温が5度以下ともなれば、まず眠れない、それくらい寒いのです。

経営者さんとしては、この建物の外観に惹かれるお客様が集まるわけで、中途半端にはいじれないし、かといって温泉由来の暖房にも限界があるだろうし、灯油頼みになったらそれこそひとつきに灯油代が百万はいっちゃうはずで、痛し痒しでしょうなあ。案の定、ビミョーに閉館しているお宿も散見されました。

温泉街自体は意外なほど小規模で、谷底にへばりつくようにしてある温泉街を往復するのにはのんびり歩いても10分かからない(爆)。そんな中で、閉館している施設が出てしまったのでは、それこそシャッター街どころではないので、まったく困りものですが、規模が規模なだけに今後は深刻だと思いました。

ま、そんなのは置いといて、そうか~、ここがあの~、といって観光客をしていたのですが、せっかくなので温泉にも浸かります。

貸切風呂50分2000円だ、などというフザけた公共風呂がありましたが、なに、すぐ下にある、「痔も泉」を覗いてみたら、だあれもいないでやんの。そりゃそうです、平日の午前中なんですから(爆)。というわけで、適温の硫黄泉につかり、悲願を果たしてまいりますた!

さて、なにかお昼ご飯でも食べようか、と思い、ひととおり物色したのですが、やはり観光モードで推移。カレーパンだのなんとか餅だのが、異様な高値で売られています。

ゆいいつ「おしんめし」というのに心惹かれたのですが(爆)、なに大根を入れて炊いたごはんですよ、たしか。ドラマでも散々語られていて、乙羽信子さん演じた、おしんによれば、食えたもんぢゃねっす(ここ山形弁)、とのことでしたので(爆)、ご遠慮申し上げ、またしても東鳴子まで戻って、宿のキッチンでせっせと「源泉スパゲティ(完全意味明瞭)」など食するのですた(爆)。

ああ、よきかな湯治。