嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

10連休、ってなに(爆)?ボクスターでリフレッシュを図っておく

2019-04-25 19:16:13 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さて、世間一般では毎年恒例のGWに突入。私の仕事は、ホテルにいてお客様をお迎えすることですから、最繁忙期でございます。もちろんおやすみなど1日もございやせん。どころか、年明けからここまで、休日が一切ございません(きつぱり)。働き方改革ってなに(爆)?

10連休、さらに通常と同じ賃金が支給されるだなんて、うらやましいかぎりでございますが、私の日常など、とらえようによっては毎日がお休みのようなものですから(爆)、レキシ上でも稀に見る10連休のここは年に何度もない書き入れ時である、と捉えて200パーセント程度の出力でがんばっております。

春らしい、どころぢゃない、初夏を思わせる気候にも恵まれている関係で、このところ近所の買い出しにもボクスターを動員する始末。あ、もちろん短距離で止めるようなことわせずに、きっちり排気管内部の水分、ないしはカーボンを吹き払う儀式を含んでおります(爆)。つまり寄り道。

こいつに乗ってリフレッシュしながら日々をやり過ごしております。

距離そろそろ50000km。7年でこれってのは、私としては異例にすくなく、情けないかぎりですが、遠くまで行く時間がないんだからしゃーない。ただし、けしてしまいこんではおりませんで、週2のペースを守って真冬のオフシーズンにこそ動員していたのは長年の恒例行事。

口さがない友人たちからは、まだ乗ってるのかい、などとといって訊かれるのですが、なにいってるの、といって逆襲の嵐(爆)。

ボクスターの基本コンセプトはコンサバそのもの!最新の982にも6気筒エンジンの搭載がウワサされている通り、96リリースの初代からコンセプトは変えられておりません。ここがボクスターのコアな価値です。あとはどのモデルでこのポルシェのロードスター、フラット6、ミドシップ

というコンセプトを味わうのか、というのだけが命題なわけ。突き詰めれば、シュミでもつしかない2シーターのロードスターにいくら払えるのか、というカネの問題(爆)。

最新の4気筒でも良いのですが、まだ高い(完全意味明瞭)。911のほぼ倍速でお値段が下がるボクスターでは、中古こそが狙い目。そりゃ誰だって新車は欲しいんですけど、値落ちの激しさを考えるとアホらし。

派手なロードスターだということもあって、距離が伸びていない個体が多く、美味しい物件も多数ころがっています。しかも、年中通して!

そんな中でもほぼ完成形であるといえる第3世代、型式名981がもろに買い頃を迎え始めております。初期型だと400を切るあたりまで降りていらっしゃいました。

987の頃から、ポルシェのオプション地獄は有名でして、あれもこれもと選びだしているとあっという間に500万円のオプション代金だった、などというのがザラ。中古車となって市場に出た場合には、これらはほんの数万円高に落ち着いてしまう場合がほとんどですから、ポルシェ、

特にボクスターあたりの中古は美味しいのです。2000万円級の911カブリオレと同等のマテリアルが使われたオプションてんこ盛りのボクスターはそれこそ新車時には1000万近辺のヲ買い物だったはずで、ていねいに扱われているのもプラス査定(爆)。

現状でも市場にはこのような個体が目白押しですけれど、ハタと気がつくのは、どれもうちの僕ちゃんと基本一緒ぢゃん、ということです。

そうなのです。モデルチェンジはするんだけど、キホン同じもの。連綿と繰り返してきたキープコンセプトの賜物でございます!

旧型のリファイン版が最新型として売られているだけで、基本のコンセプトが全く変えられていないのがこのモデルなのです。トラッドアイテムともいえるか。

ですから、お気に入りの一台を納得ゆくまで仕上げてある場合にはタイムレスに乗れるのがこのモデルだということに気がついてからは、ここまでほぼ車両購入分の金額を整備につぎ込んでまいりました(ばか)。

すばらしい仕上がりというか、入庫のたびにコンディションが上げられてきているので、今が最高、ってのは🅱️️子さんと一緒です。あ、自画自賛御容赦。

というわけであと5万キロほどは手元に置いて楽しむかな、と計画を練っているところでございます。最新型との違いを決定づけているのはミッション。TIP-SとPDKの違いは比較にもなりませんが、乗り方の問題です。どちらがどう、ではありません。

9月の車検もヒジョーに楽しみにしているところでございます。トクイチオートの車検というのは、コンディションが必ず上げられて手元に戻るのが通例ですからね。嗚呼、タマランチ会長!

 

 私も少年時代からの自称ポルシェマニヤ。ヘリテージとしての911にももちろんアコガレるのですが、ボクスターのリーズナブルな感じにはどうにもかなわない気がする昨今。

巨大化して、1セット70とも言われるタイアサイズなうえに5000kmでお亡くなりになるリアタイアだとか、一定レベル以上での旋回のマナーの恐ろしさ、いちいち気になる運転のお作法などなど。ボクスターとの比較だけはしてみるのですが、はっきりいってCP悪すぎでございます。すでにアチラがわ(爆)。

というか、CPなんて言ってる時点で、私には911オーナーになる資格などないのです(爆)。そもそもそういう人の持ち物ぢゃないんだかんね、というポルシェからの強いメッセージを感じます。

987ボクスターからの乗り換えで現実味を帯びる購入対象は、997後期のPDKカブリオレあたりですが、発売からはすでに10年経過してしまいますた。

タマもここへきて枯渇してしまい、4〜5オーナーものの出がらしみたいなのばっか。クーペはまだマシかもしれませんが、もれなく屋根あきのうえにリーズナブル感これでもかのボクスターとは比較にもなりやせん。

同予算ですと、981のボクスターSに行けちゃうあたり、まことに悩みどころ、中華、非常に楽しい毎日でございます。以下次号。

 


もしかして稀代の傑作かもよ? Aesop Hwylを気分転換につかってみる

2019-04-13 18:13:52 | ダルマさんがコロンだ!コロン裏街道

Aesopは、知る人ぞ知るのボタニカル化粧品ブランド。シャンプーなどのヘアケアからはいる場合が多いのですが、いまやAesopのプロダクツを店のどこかに置いておくのがミシュランガイドに掲載される条件のひとつに挙げられるほどのステイタス(ウワサにすぎません)。

良質なハーブをふんだんに使った、好印象、高性能なプロダクツを連発する目の離せないメーカーっす。HPをはじめとしたイメージ戦略がお上手で、非常に参考になります。ブランディングというやつか。

和製コスメブランドにMark's and Webb というのがあるのですが、明らかにAesopの後追い。じつにAesopの3分の1のプライスながらかなりなパフォーマンスを有しておられる関係で、私もこっそり使っております(爆)。

ハーブといってもぜんたいに控えめな香り立ちで、落ち着いたデザインセンスのお店とパッケージならびにボトルデザインで独特なブランドイメージ。お値段はそれなりなこともあってなかなか美味いところを突いておられるブランドっす。

普段使いのヘアケア、フェイスケアが中心でしたが、近年、コロンの展開もなさっておられ、期待して試したのですが、これがダメダメ(爆)。

歴代のコロンはどういうわけか、ド派手。香りがキョーレツすぎて使えやしない。明らかにメインラインとは一線を画しておられます。

殺虫剤かトイレの芳香剤(爆)みたいになのばかりで、テスターだけで十分。

一瞬で「ないわー」となってしまう「傑作」ぞろいだったのは、他のプロダクツがことごとく控えめな香りで秀逸なのに比べると不思議なほどでございました。

製品企画はオーストラリアなので、作り手がそういった原産地の風土を反映した結果なのか、と勘ぐるのですが、コロンに関してはフランス人の有名どころを起用しているので、あまり関係なさそう。

で、去年の秋にリリースされたHwylもその類なんだろうな、とタカをくくっていたのですが、ウェブの情報や、メルカリの中古品などのコメントを読んでいると、なんとなくですけれど、今までとは路線が違うみたい。

スモーキー、ウッディー、リッチな、と表現されているのですが、さらにHPより抜粋。

イソップのフレグランス、ヒュイル オードパルファムは、日本古代の森の新緑と静寂が合わさった香りです。重力を感じさせないスモーキーノートで始まり、コクのあるスパイスの香りと深緑のテクスチャーへと香りが降りていきます。

フランス人調香師のバーナベ・フィリオンとのコラボレーションにより完成されたヒュイルは、ヒバの木と苔が波のように起伏する日本の苔寺の庭からインスピレーションを受けています(引用ここまで)。

ううむ、なんのことだか、全然わからねーし(爆)。でもおぼろげにああ、あのタイプか、と想像だけはついてきます。

というわけで、例によってメルカリに出向き(爆)、ワンプッシュしただけの中古品(またかよ)に手を出してみました。いやあ、新品で買ってもいいんですけど、経験上、イソップのコロンだけは信用できないっす。本当に使い手を選ぶキョーレツさは類を見ないんです(きつぱり)。

で、試してみたところが、これがすばらしい!!

今までの一連のコロンのキョーレツな印象がウソのよう。ひたすら控えめなトーンで、ちょうど上の画像のボディスプレーのような印象です。ひとことで言って、使いやすい。メンズコロンはここがキモっす。

このスプレー、私の長年の愛用品でして、使っていることを忘れさせてくれるレベルに終始するのがお気に入り。仕事柄ちょうど良いわけです、はい。特に発汗の季節ね。

ベチバーと呼ぶ苦味を感じさせるハーブを中心にしたシブめの香りでして、メンズ向けの控えめなトーンです。

最後に残るトーンもビミョーな感じでわからなくなってゆく理想的なタイプです。ミョーなフローラルやシトラスが残ることもない。

Aesopのコロンではここまで3種類がリリースされたうち、前2作は明らかにレディース向け。が、このHwylは明らかにメンズ寄りの仕上がり。

これは長いおつきあいになりそうです。仕事柄、終業前に使うのは憚られるのですが、仕事を終えてお風呂にも入り、ビールでもやりながらくつろぐ、などという時にはうってつけ。

気分転換のヒマがない昨今。これは大いなる気分転換というものです。

メンズのコロンはここまでの私の経験では、ビンの3分の1程度までの間に大体飽きてしまうか、使えないことに気がついてしまう、というカナシー結末のものが9割以上でございましたが、これは別格。とにかく香りそのものを意識せずにいられる。他のイソップ製品にあるほのかに香る、という性能が備わっています。

失敗の多いメンズコロンの世界では(爆)、このような出会いは非常に貴重。お探しの方、オススメですよ〜!

 

 

 

 


履き道楽2019 シーズン開幕とともにアコガレの一足がやってきてしまう

2019-04-07 11:40:51 | 履き道楽

シーズン開幕、と申しますのは、この場合夏の靴という意味でございます。3月まではブーツを中心とした保温系。これから10月ごろまではやはりシーズンといってよいでしょう。夏靴の出番というワケです。

季節感のない街ではこの「コロモ替え」の楽しみが薄く、お気の毒なことですが、まあそんな街では、夏でも冬でも、どんなタイプを履いても支障はございませんね(爆)。

まだ寒かった頃にプレーントゥオクスフォードについてはイヤというほど下調べを行なっておりましたが、あれからほんの2ヶ月で本命といえるブツが中古市場に出てまいりますた。それもほぼ新品といえる、微中古。

そこかしこに手を回して、網を張った上で無心に待つこと数ヶ月。市場に出てきたものは、いち早くゲットする準備だけはしておいたのですが、こんなに早いとは。

そりゃま、新品で買えば、というのはごもっともでございますが、正常な金銭感覚でまいりますとジョンロブのプレステージクラスの価格帯はすでに10年まえから容認しがたいレベルに到達済みでございますから(爆)ハナから考えておりません(けちともいふ)。

また、ロンドンでのバイリクエストなどの可能性を考えてもどっこいかむしろ微中古の方に軍配があがるのは自明。

さすがシーズン(ちがうから)でございます。ニッポンならではの年度末というのも効いたか?こんなバリバリの新品が売りに出てきちゃうなんて。

グログランテープつきのアレ、といえばもうお分かりですね!JOHN LOBB GARNIER 2、それもブラックミュージアムカーフ7Dがご降臨なさったのでした!!しかもヒジョーにお安く、Eコマースの店頭に並んでおりました。奇跡に近いかも。

見つけた瞬間にデンキが走りましたので(爆)、クリックするよりも早く電話をかけてしまいました(爆)。この辺り、少なからず迷うところですが、店員とじかにやり取りするのがやはり最善、最速と思われましたので、発見からは2分ほどで(爆)デンワに手が伸びておりました。

私が気にしたのは、革の種類。ジョンロブのカーフにはおおまかにいって3種類が使われているのですが、スタンダードの中でも王道中の王道=ガルニエ2にはそのどれもが使われる可能性があります。

ソリッドブラックといってよいオックスフォード。若干マダラありのミスティカーフ。さらに強いマダラありのミュージアムカーフ。

また、Dワイズだということは、そもそもがバイリクエストの個体ですから、もっと凝った素材が使われている可能性もないわけぢゃございません。JL2011に使われたマルベックムーンライトカーフとかね(希望的観測)。

PCの画像にはブラックとしか表記がなく、素材の種類が明記されていなかったので、ここだけは押さえておかなければなりません。

案の定、電話の向こうからは曖昧なお返事。そりゃあそうです。実際にジョンロブの店頭で実物を手に取らない限り、使用されているカーフの種類、というか呼び名なんか知ってるわけがございやせん。自分でバイリクエストした経験でもありゃあ別ですが。

仔細に質問しまくって、ライトまで当ててもらいますと(爆)、ようやくミュージアムカーフだ(!)、ということが判明。その時点でお買い上げということになったのですが、ここまで話すこと15分です。

ついでに値引き交渉も行ったのわいうまでもございません(爆)。

このプレーントゥの王様=ガルニエ2にミュージアムカーフ装備というのは明らかに「ハズシ」でして、非常に珍しい個体といえるでしょう。

店頭小売ではEワイズにソリッドブラックのオクスフォードカーフがデフォルトです。モデルの性格からいっても、マダラありのミュージアムカーフのもつアソビゴコロは邪魔になるわけでして(汗)。

おりしも同モデル、同サイズのプラムミュージアムカーフが某オークションに出品されていたのですが、モデルの性格から申しますとブラック系以外はあり得ない、ということで却下。

新品購入はすでに不可能。SEATONと呼ばれている代替えモデルでもいまや30万をうかがうイキオイのこのモデルがこのお値段なのですから、いっそ両方とも買ってしまえば、とも考えましたが、さすがにプレーントゥ2足もちはないか、というのが現実的な選択。仕舞い込むのが目に見えておりますのでねえ〜。

それにしても美しい!ブラックミュージアムカーフは画像からもお分かりのように、ハイライトがあたるとマダラ模様が浮かび上がる仕上げです。クルマでいうブラックメタリックに似ています。

この個体ではなんといっても甲部分のツヤがいちぢるしく、まばゆい。

少し歩いただけでもキレイに履きジワが入って、柔らかさが見ただけでわかるレベルっす。

ううむ、ジョンロブのプレステージクラス、しかもそのトップエンド、とくればこうなるのか、と感動すらいたします。

ここまでずいぶんと長いことジョンロブざんまいを行ってまいりましたけれど、保守本流のトップ、というのはこのレベルだったか、とまことにベンキョーになったことでございました。

ちなみに今回のこれは定価の3分の1弱で手に入りました。ううむ、おそるべしeコマース。情報がすべて、と言いたいところですが、買い物のきっかけとなる役割は果たしているかもしれませんけれど、やはり最後にやり取りするのはニンゲン同士でないと、と感じたことでございました。

ハイライト下では画像のようにムラサキ色に輝くガルニエ2。ううむ、とうとう登りつめてしまったなあ、と(ニヤニヤ)。フツーに黒靴を買ってもここまでウレシくはありませんけれど、ヒネリが効いた今回のこれはストレートにうれしいっす(ばか)。

このあたり、やはりジョンロブパリはゼントルマンのツボを知り抜いているのだなあ、と感じ入るひととき(爆)。

ふりかえりますと、99年のジョンロブ青山店の店頭で目にしてからこちら、ずっとアコガレ続けていた一足が手元にやってきたわけです。そう、20年来のアコガレな訳で(感涙にむせぶ)。

ちなみに99年当時には付属していたグログランリボン靴紐はモデルが2になってからは省略されてしまった由。

付属していたところでいちいち変えるのは面倒ですし、実用的ではないですが、そういうシャレっ気こそが大切なのだ、ということでゴム紐に変えてみますた、ってより実用的にしてどうすんのよ、と(爆)。