嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2024 「靴の街佐久」ってなんだよ

2024-07-17 07:47:38 | ももちゃんの遠足

これ、今朝の新聞チラシです。うーん、知らなかった。地元がいつの間にやら靴の街と呼ばれるようになっていたとわw。

ビスポーク専門店が2つばかり紹介されているチラシなのですが、地元向けとしては非常に珍しいです。一方はおしゃれな普段履き、もう一方は貴族的なドレス靴という印象ですが、いずれも見たことがないタイプです。

チラシそのものは、商業的な感じがまったくなく、集客を狙っているニオイがまったくしないw。方向性の違う2店があるよ、ってだけのチラシなので?です。

早速HPを覗いてみたのですが、一足10万円より。今どきのビスポークとしてはだいぶ安めの設定ですが、今後の展開が楽しみです。

そういえば、隣町にはシューツリー制作専門店があるんですよね〜。長野の片田舎で密かにビスポーク愛好層が育っているのかも。

 

 


履き道楽2024  パラブーツのお手入れ

2024-07-06 07:37:22 | 履き道楽

シューシャイン業界、ならびにヲタク界隈では有名なお手入れキットですw。お好きな方はすでに使用中かもしれません。デリケートクリームは水分主体の補給に使います。説明書に「靴を光らせたくない方に」と大書されているのが気に入って、ここ20年ほど愛用しております。

さよう、油分を含まない関係で革の質感を生かしたマットな仕上がりが得られるのでお気に入りなのです。

右のステインリムーバーはワックス落としですね。ふたつとも大量に使うのでプロ用の大容量バージョンを買ってあります。気がつけば5年で同時にカラになっておりました。なんとパラブーツでは、ゴムソールの汚れ落としにも有効。新品のようにチャキチャキに蘇るので、お試しあれw

リムーバーは頻繁に布にとる必要があるので、いちいちビンを持って傾けたりする必要がなく、容器の上部を布を巻きつけておいた指で押し込むと布に適量がとれるという工夫がされております。これ、一度使っちゃうとクセになりますよ〜w。

クリームは今度は倍以上の量の500mlを調達しました。ステインリムーバーの方はシャンプーみたいな詰め替え用パックがしっかり売られていて全く感心です。ほどよい性能がプロフェッショナルからも支持を得られている理由だと思われます。

パラブーツにはオリジナルのCuir Lis 、日本名リスワクシーレザーというオイルドレザーが使われており、モチモチした手触りが独特なのですが、個体によっては補給が必要な感じなので、手に入れた順にお手入れをかましております。

パラブーツのこのタイプを使用したモデルでは、表面が非常に柔らかく、すり傷が入りやすい印象がありますけれどこのキットを使えばそんなの一瞬。一拭きで見えなくなっちゃいます。

私の場合は2工程のみw。表面の油分を剥がして、水分を入れるだけ。デリケートクリームはほぼ3周くらいするうちに、これ以上靴の内部に浸透してゆかないか、くらいのレベルになりますから、それが終了の合図です。

数時間放置したのちにブラッシングしてやるとツヤを抑えた深みのある光沢を放つようになります。

こんな感じ。ピカピカしてないのがミソw。かといってベトつきも全くなく、ホコリや汚れも弾きます。サラサラな感じ。で、履くとしなやかなわけです。水分を補給するうちに革の地色というのでしょうか、そいつが出てきて底光するようになるのが特徴。

ジョンロブのミュージアムカーフでも同じやり方ですが、柔軟性が出る上に革の質感がわかる仕上がりになるのでお気に入りっす。たまにオイルを塗りたくって、別の味を楽しんでおりますが、長く楽しめるのはこちらのマット仕上げかもしれません。

そういった、気分次第でやるwオイルから水へのスイッチの際にも、このリムーバーは靴を傷めることなくおこなえるので気軽なのは秀逸です。どうりで詰め替えパックが売られているわけです。

 


履き道楽2024 パラブーツ道 絶賛展開中

2024-07-05 06:58:18 | 履き道楽

画像はパラブーツの広告。コートを着た紳士もいれば、警官、郵便配達人、エプロンかけてシャープナーを持ってるのが肉屋のオヤジw、カッパきてるのはamazonの配達員さんでしょうか(ちげーわ)?仔細に観察しますと、これだけでラインナップのキャラクターが窺い知れます。

カッパやコート、制服との相性が良いのがまずわかるw。てことはなんにでも合わせられる、という印象。ソールの存在感もずいぶん強調されてますね。床が湿ってるのにも注目。泥も混ざってますから、雨靴のほかに作業靴なのだというアピールともとれる。

シュッとしたパンツに合わせてるのはお国柄でしょうか?裾幅21cmかそれ以下と思われる、割と攻めたテーパードの具合から60年代のスタイルと思われます。肉屋のオヤジが履いてるのはどうやらランス。コートのオヤジはハズしで登山靴のアヴォリアーズでモンクなし。

品質に自信あり、と書かれているあたりかなりストレートな広告ですぜ。

パラ殿下が手元にやってきてからほぼひと月。屋内、屋外問わず履き倒しているのですが、個体によってはずいぶんと伸びて、素材自体の柔軟性も感じます。

日課のようにして続けているお目当てモデルの発掘は、困ったことに順調w。

モフモフのミンクバージョンのやはりデッドストックが出現してしまいましたので、早々に手を打ちましたw。今度はブラックです。ミンクファーはモフモフ部分の上面がグレー、根本がブラックなのでランス本体のレザーはブラウンやネイビーよりもブラックとしたほうが相性が良いと考えました。

しかし、あまりのモフモフぶりにローファー本体がほとんど見えず(爆)、ぬいぐるみが歩いているような印象w、なあたり狙い通りのお買い物となりました。

こんなセンスの靴は他ではゼッタイに手に入らない、いつか欲しいものだ、という長年の希望が叶いました(ミョーな希望だことw)。

そもそもこのモデルは、代表モデル ミカエルにアザラシの毛皮を貼り付けてリリースしたいというエルメスからの別注がオリジンといわれているそうです。

ここからは私の想像ですが、そのアイディアにインスパイヤされたパラブーツのデザイナーさんがこりゃええわ、といって勝手にリリースしたのがこのファー貼り付けバージョンなのでわないか。

でなければ、同時に作られたサンプルの中にあったアザラシに始まり、ウサギ、馬、ミンクなどなどのバリエーションがそのまま製品ラインナップになっちゃった、ということかもしれません。

今の空気では製造はおろか、こうして中古で買うことすら躊躇われるのが現実w。フェイクファー貼り付けの「周辺に配慮した」バージョンもリリースされていますけれど、そんなのいまさら〜、となるわけでw。

今回の個体「も」奇跡的にデッドストック。甲のベルト部分の締め付けが新品時のそれで、1時間も履いていると痛くなってくるほどで、ビーフロール部分のベルトがキチキチですが、クリームを塗って慣らしていますとほんの3日ほどで緩和されてまいりました。

この慣らし期間をひと月ほど続ければジャストフィットが得られるか、という感触です。新品のランス@ミンクファーの慣らしだなんて、非常に貴重な体験です。この先たぶん2度とないwこの感触は楽しんでおかなければ。

パラブーツ沼はまだまだ続きます。さらにつづくw

 

 


履き道楽2024 PARABOOT REIMS

2024-06-23 08:53:24 | 履き道楽

どーん、新たなるコレクション!ワシントン条約そこのけw、ビフォーコンプライやんす(爆)バージョン!

イマドキの店頭では、気後れして手を出せないってか、すでに店頭在庫はとっくに枯渇。中古市場にしかほぼ存在しないバージョン。はっきりいってキワモノっすね。

今度はアザラシバージョン。じつはこちらもデッドストックでして、正直な出品者さんは購入当時の値札やレシートまでつけてくださいました。International Gallery Beamsコラボもので、画像ではブラックに見えておりますが、じつは明るめのネイビーブルーです。

購入価格を上回るお値段での取引となったのですが、ここは買う側の理解、というものです。プレ値というやつですがデッドストックでこのスペックとなればまあトーゼンというのが私の解釈っす。僕が売主だったとしたら、きっとそうするな、と考えたわけです。

本当はミンクのバージョンも欲しいのですが、市場には一足もございません。ので、今後もリサーチいたしましょう(ばか)。たぶん、ですがこれから冬に向けてかなりの確率で中古市場に出てくると睨んでおります。

サイズは表記で6.5。ミカエルが40でしたから、ほぼ同等サイズでケリがつきましたとさw。コラボもののサイジングはインラインのそれとは別物である、という説があるのですが、これに関しては通常サイズ選定でおけーでした。

適度な余裕がありながら、しっかり踵がついてきて、これだとコンビニどころぢゃねえわ、散歩にも行けちゃうし、と思い、しばらく歩いてみたのですが独特のラバーソールのしなりがクセになる履き心地が最高っすw。

風評通り、疲れにくそうなクッション性能ですぜ。

アザラシは水辺の生物ですから、撥水性を補いつつ、雨の日の靴といたしましょう。ううむ、なんともゼータクw。って、これ、どうみても冬靴。夏の靴とはいえないか(爆)。

ところで、前記事で話題にした履き口の広さ問題ですが、このREIMSは

現代的な大きさです。上の画像の右端は80年代のpolo ralph laurenのクロコダイル。つま革というのでしょうか甲にかぶさるアッパーの長さが真ん中のJM WESTONの半分程度なのに注目。

80年代にはこの長さが短かれば短いほどエレガントだと言われていたのです。ルームシューズの流れ、というかデザインがローファーに落とし込まれていて興味深いです。歩行ではなく移動用なわけっすね。足を小さく見せるデザインで、現代のコンセプトとは逆なのに注目。

そこで見るとREIMSは現代的な大きさで、甲のホールド性も比較的しっかり目に確保されているのがみて取れます。ゴツいビーフロール周辺の造りも見どころか?

というわけで、久々のクツネタでございました。去年の暮あたりから始まったパラブーツ祭りはこれにて一件落着w。

当ホテルは、実は忙しさのピーク。画像のテラスを新設したり、水回りの修理があったり、300万円超の駐車場の地盤工事やったり(脱力)。4月からここまで、私、1日もお休みがないんですよ。このまま9月まで突っ走らないとならない、という中でこのパラブーツの癒される履き心地は助かります。

ああ、どこか行きたいっす〜(心の叫び)。

 

 

 

 

 


履き道楽2024 ローファーのサイズ感

2024-06-22 08:43:46 | 履き道楽

靴の世界の魅力をローファーで知った、という方も多いのではないでしょうか?私もそうです。画像は、40年履いてるリーガル。当時、八重洲にあったリーガルの半端モノだけを取り扱う専門店で9800円で買った個体です。ガラスレザーのかわいがり甲斐のない仕上げだったのですが、

こいつにワックスを塗りたくってコードバンのように磨き上げてはw一張羅のネイビーブレザーなどに合わせて粋がっていたものです(赤面)。というか、服装の基本は今も変わってねえっすw。

コードバンのローファーも有名なオールデンのウイスキー色に始まり、各色、各コラボ、各ラスト全て試して、長年所有しましたけれど、取り扱いが難しく、カーフのように簡単にツヤ感が得にくかったり、経年変化でみにくいシワが目立つのが自分には合いませんでした。

5年も履けば、全体にくったりとしてしまって、やれた印象が漂います。30年経ってもシャキッとしているカーフとは異次元の素材です。

現在ではとんでもない価格で取引されているようですが、ゼータク品と割り切れば良いのでしょうか?

このリーガルはガラス塗装も割れてきているし、モカ割れと呼ぶ合わせ目が裂けてきちゃってるので靴としては限界なのですが、要補修箇所はなく、スタンバイ体制。GHバスのモロコピーだと揶揄されたモデルですけど、お気に入り。というわけで仕舞い込んであります。

私の自慢は靴を一足も捨てたことがないこと。そりゃスニーカーなどは2年に一度総入れ替えをして捨ててますけど、レザーシューズは馴染んじゃう関係で捨てられないですねえ。馴染む前に売り払ったのは数知れませんけど(爆)。

ガラスレザーもあれば、爬虫類系もある。よりドレッシーなルームシューズのコレクションも一時たまりかけたのですがw、置いておく場所もなくw、やめてしまいますたw。

これまでのグランドトータルでローファー系だけでも30足ほどは経験してきたのでわないでしょうか?そういえば、ドライビングシューズ系も数足あるのですが、いずれにも共通しているのは「歩行に向かない」という事実w。

さよう、ローファーを初めて買ってもらった頃、おそらく高校生あたりだったでしょうけれど、履き口が広いあまり、歩行のたびにパコパコして困った経験ありませんか?なので、小さめのやつに買い換えて、痛い思いをしたり厚手の靴下履いたりw。

レザーシューズが窮屈である、というイメージはここで作られます。ローファーを歩行用と捉えて、タイトなサイズ選びを行なった結果です。

この辺りでレザーシューの硬さや扱いに辟易してスニーカーに走ってしまうと、良し悪しではありませんが、そこが分岐点となります。制服にスニーカーを合わせる習慣ですね。

私、ここで踏ん張りまして、父が履き古した3アイレットのイタリア製プレーントゥをもらい受けて、そいつを履いて登校しておりました。バーガンディの型押しレザーでしたっけ。

毎朝の靴磨きも日課w。毎日履いたので、踵だけ換えても5年ほどで履けなくなってしまいました。当時、オールソールのお金がなかったんですよねえ〜。

当時16歳でしたけど、この頃にレザーシューズの楽しみ方を知った気がいたします。この頃に靴ミガキなんかしてないで、もっとベンキョーしておけば、きっと違う人生がひらけたでしょうに、ねえ〜w。

ローファーの基本はこれです。スリッパと同様な「室内ばき」であると理解すればサイズ、モデルその他の選定が見えてきます。これに気がついたのがつい数年前(爆)。ローファーを歩行用と考えなくなった時点ですばらしい履き物であると納得がいったのです。

歩行用ではありませんから、ギリギリに攻めたフィッティングではダメで、可能ならばドライビングシューズのようなイメージのサイズ選定が理想です。ブカブカってんでは論外ですが。

歩いても室内やご近所がせいぜい。庭先かパーキングエリア内、コンビニまでの移動、くらいのものでしたらどんなサイズでも許容範囲であるということができます。踵さえホールドされていればよい、のでしたら気が楽でしょう?

というわけで、パラブーツランスです。

ものすごく堅牢な造りなのが、一見しただけで伝わってきます。甲に渡してあるベルトの付け根部分のステッチ(ビーフロールと呼ばれます)部分に余裕が持たせてあり、新品時はこいつがギチギチなのですが、履きこむにしたがって伸びて、柔軟性を与える仕組み。

ヒモの締め付けがないぶん、ミカエルよりもさらに難易度高し、となりそうですが、上記のようなコンセプトでサイズ選定を行えばよいのです。そもそもこの分厚くて硬いゴムソールで長距離歩行する自体がムリですってw。

というわけで詳細次号。

 

 


PARABOOT MICHAEL EDITION LIMITEE

2024-06-22 08:14:18 | 履き道楽

どーん!一足目w。ミンクのファー使いのエディションです。デッドストックでしたけど、手入れだけはされていた模様で、コンディションもよかった〜。デッドストックは事実だったようで、ゴムソールはパリパリですw。

なんとジョンロブの7D(!)や、ニューバランス、JMウエストンなどを愛用中の出品者様でして、そのあたりからコメント欄で盛り上がってしまい、もちろんサイズもドンズバ、おまけに多額の値引きまでしていただいたお買い物となったのでしたw。

靴のフィッティングというのは、たとえ今回のように同ラスト同一サイズを履いていたとしてもフィッティングに対しての好みというのがある関係で一概に断定はできないビミョーな世界ですが、靴に表記されているサイズってのはあくまで目安です。その目安としてこれ以上のケースがあるでしょうか?

ついでにパラブーツの他のモデルのサイズ感なども詳細に教えていただき、買い物以上の価値のある取り引きとなったのでした。メルカリの醍醐味ですね。

ううむ、素晴らしいです。

ミカエルとくればこれでしょう、といって長年アコガレていたので一晩枕元に置きました(うそ)。すれ違った瞬間に吹き出しそうになるユーモラスな外観が一番の特徴ですね。猫のコーヒーもクンクン匂い嗅いでますw。

履き心地は本当に独特。歩き方にちょっと工夫をすると靴全体が吸い付くように歩行についてきます。分厚いゴムソールがまったくしならないので、ソールに沿った歩行をするように工夫するとうまくゆきます。

これ、なんと4万円台で手に入れましたので、10万円近辺の予算を覚悟していた私としてはwもう一足いっとくことにいたしました(沼か)。

今回の出品者様からの情報によれば同じサイズ感でほぼいけるはず、というPARABOOT REIMSが次の標的です。いわゆるローファータイプなので、サイズ感もさらにシビアですが今回のMICHAELの笑っちゃうような素晴らしい履き心地とフィット感になぜか自信のようなものを感じてしまうのでした。

さらに次号へw。


履き道楽2024 パラブーツの門をたたく

2024-06-18 10:21:32 | 履き道楽

ところでみなさまw、ジョンロブのコスパはビミョーです(爆)。ここへきて究極のベーシックモデル=CITY2 でゆうに20万円越え。イヤーモデルは40をうかがう勢い。お値段面は置いといても、私のケースで年間の出動回数を勘案いたしますと、とてもぢゃないが辻褄が合いません。

ムリして履いたらいいぢゃないか、と思われるかもしれませんけれど、「ジョンロブはスーツに合わせる靴です」からまあ限定的っす。ていうか、スーツ着ないしw。コロナ以降は特にそう。ジャケパンでもモデルにもよるけどギリギリですし、ジーンズやチノパンなどはそもそもムリです。

もちろんモデル次第ですけれど、どちらかといえばシャープな印象の細身のパンツに合わせたい印象なのが多いです。主要木型の7000と8000ではシェイプとバランスがシャープ過ぎて靴のみが尖ってしまうんですよね。

だからと言ってコスパで買うブランドでもないので無問題ですし、持ってるだけで自己満全開(爆)。近年とみに顕著な、背後にエルメスありきの値付けには引きまくりですが、こうなるのを見越してここ10年のあいだに買いたいモデルはぜーんぶ買っちゃいました(爆)。

コロ助騒動以降、スーツやジャケットの出番が絶滅。服装のテイストもパンツを中心に変わりました〜。年中普段着で結構な感じ。ここらで普段ばきのラインナップを充実させたいところです。

地味ながら、服装ありきで選択したのが今回のコレです。脱ぎ履きを気にせずに使えるモデルで、履き心地よく疲れないモデル。シリーズ中もっともサイズ選びが難しいといわれるMICHAELとREIMSに焦点を絞ってここ半年の間、検索しまくりましたw。

この記事は今頃書いてますけど、これがだいたい今年の1月ごろに始まったお話なんです。ミカエルは

これね。どこかできっと見たことがあるでしょう?チロリアンと呼ばれるアレっす。たったの2アイレットの締め付けで分厚いゴム底を曲げて歩かなきゃならない関係で、靴としてそもそもバランスが悪い。

のっけからアレですけど、フィットしない足形もあるし、フィットには甲の高さがシビアに関係してきます。

踵部分の高さも絶妙に高くて、足入れの瞬間から当たって痛い人は必ずいます。さらに登山靴由来ですから、全体に大きめに作られているとくれば、排他的なハードルの高さですぜw。ヒールカップが動いて靴づれが起きちゃうのが容易に想像できますね〜w。

人気があって、アイコニックなモデルなだけに、飛びつきやすいのですが、このようにレーセイに分析しますと、試着以前にすでに履く人を選んでおられる高貴なモデルといえるでしょうw。見た目と裏腹っすねw。

しかもこのモデル、他のモデルのサイズが全て英国表記なくせに、これだけヨーロッパ表記。日本市場だけの特徴ですが、もう一段ハードルが高い印象っすw。

靴自体は15年前に買う気満々で試着してあるので、上記のここまでのハードルはすべてクリア。15年前のサイズそのままで調べ上げるのですが、私が欲しいのはスタンダードモデルではなく、例によってスペシャルモデル(キタ)。

2000年代初頭のワシントン条約で制限されたアザラシやミンクなどのファーを使ったモデルですよ!ということわ、ビームスやユナイテッドアローズコラボのアレです。当時、雑誌によく載ってましたっけw?

予想通り、市場からは個体は絶滅気味。

あっても法外な高値、と思いきや、メルカリってのはプライス面、それなりにシビアでして全体的には個人出品ベースなので若干高めなのは否めないとしても、高いままだといつまで経っても売れ残るし、買い手からの値引き要請も必ず来るのでそれなりの相場がモデルごとに形成されているのが特徴です。

長年、自分のモノを売ったり買ったり、眺めているとそのあたりがつかめて参りますw。さまざまな検索条件を設定しておいてアミにかかるのを待つこと6ヶ月(ヒマか)。

ほぼ毎週、新着もあるのですが、そのたびサイズ違いだったり、色違いだったり、廃棄向けだったりwで6ヶ月。条約発効から20年。こりゃすでに遅かったか、と諦めそうになった頃、ようやく出て参りました!!デッドストックがぁ〜

詳細次号。

 

 


履き道楽2024 まちにまったPARABOOTの門をひらく

2024-06-17 21:09:41 | 履き道楽

みなさま、お元気でお過ごしのことと存じますw。私も元気、ですが公私共にお疲れ気味でしたのでwここらで心機一転、あたらしい履き物の世界を開拓してやろうぢゃないか、というわけでフランスのパラブーツの門を叩いてみました(それかい)。

パラブーツはいまさらではございますがw創業100年を越える老舗。一貫してゴム底の作業靴を中心に作り続けてきたブランドですけれど、いわゆるドレス靴とは一線を画しており、どちらかといえば気取らない普段使いのフツーな靴ブランドです。

私もこれまで店頭で見かけるたびに試着だけはしてまいりましたけれど、何故かご縁がなく、レザーシューズではもっぱらジョンロブを中心に買い漁ってまいりました(あほ)。おもに木型との出合いが作用したものです。

パラブーツはこれまでに何度となく古着屋の店頭で見かけたり、パリのサンジェルマンの店にもお邪魔して試着したりもいたしましたが、ふうん、とおもいはするものの、分厚いゴムソールやノルヴェジアンと呼ぶ製法からくる全体にゴツくて重い印象の一足にはいまひとつピンと来なかったのは事実です。

おもにファッションとの兼ね合いだったと思いますが、そのファッションがコロナ以降、劇的に変化してきたのを機にだんだん気になってきたのがパラブーツさまですw。おもにパンツのシルエットの影響です。

ここ10年くらいはひたすら細身よりのテイパードだったものがここへきてズドンと男らしくストレート寄りのテイパード化されて、手元に残っていた80年代からの膨大なストックがリバイバル可能になったのは大きいです。

ボリュームのあるパンツにはスマートな靴よりもボリュームのある無骨系がやはりバランスが良いのでは、となるのでその辺りの兼ね合いでパラブーツのようなキャラがアリなのかも、となるわけ。

タダーシ、恐れながらもサイトをのぞいてみますと、正規店小売定価は各モデルともにいつの間にやら10万円弱(!!)。僕がセレクト屋やデパートで試着していた頃には高いものでも4万円がせいぜいでしたから、ウッソーってなもんですw。

というわけで、こんなときにはやはり⭕️ルカリですねw。

自社製、が自慢の各種ソールです。ゴムのブレンドから行なってこのバリエーション。諸先輩方によれば歩きやすさと減りにくさでは世界一ではないか、という意見もあり、数年後が楽しみですが、過去に何度か試着してあるとはいえ、そんなの今は昔。15年も前の話です。

サイズ感をあらためて確認しておくためには店に出向かないと、と考えてスケジュールを見てみるのですが、5月のGW明けから9月末までwびっしりと予定が組まれています(涙)。このベストシーズンに1日もお休みがないというのは、気が遠くなりそうになりますが、考えてみれば例年通りですw。

好きでやってるので無問題か、と。

メルカリでは、個人出品者のこれまでの出品リストを「忍耐強く」眺めているとファッションの傾向はもちろん、大まかなサイズ感も知ることができます。モデルごとに買い増したり売り払ったりしているパラブーツの出品者とくれば、それらはさらに限定的wで確度の高いものになります。

高確率でスニーカーや英国靴の木型などが私の知ってるそれらとバッティングするケースがあって非常に便利。そういう中からパラブーツの各モデルのサイズ感や出品者さんの足のクセwを調べ上げてゆく作業は、とてつもなく時間がかかるものの、ヒジョーに楽しい作業です。

この人、甲高なのにこのモデル売り払って、こっち買ったけどすぐ売り払ってるわ、とかねw。余計な発見もあって、必要もないものを買う羽目になったりもいたしますが(あほか)そいつもまた楽しからずやw。

また、パラブーツ各モデルのフィッティングは非常に難易度が高く、モデルの木型と購入者の足型の組み合わせ次第では買わない方が吉、というケースすらあります。そこをネタにしたYouTubeも無数にあって退屈いたしませんw。

私の場合は大まかなサイズ感とモデルごとのフィッティングはおぼろげながらわかっているし、本当に欲しいモデルは3つか4つw。あとはモデルごとに無数に存在するバリエーションによる違いに気をつければ、不見転でもなんとかいけるのではないか、考えております。

この場合、ショップ別注などというやつが厄介で、このような限定モデルのほとんどは木型が一緒で同一サイズであってもフィッティングがビミョーに違うケースがあるとのこと。メルカリ狙いだとここだけはギャンブルなわけねw。

出品者さんとのコミュニケーション頼み、ということもできます。

ううむ、楽しみです。って試着したいよう〜

詳細次号。

 

 


履き道楽2024 ミョーなCITYがやってきた

2024-06-03 07:19:21 | 履き道楽

どーん、久々のジョンロブねたでございますw。とはいえ、私のコレクションではございません。センパイのAさんからの依頼で、履きおろすにあたって、お手入れを頼みたい、ということで手元にやってきた個体です。

このタグを見て、ピーんときた方はかなりなマニヤですねw。そう、ラストの番号が8695となっております。つまり現行モデルのCITY2ではなく、CITY1のオマージュ。再制作されたバイリクエストか、という想像は正しいです。

正確には三越別注モデル(!)。どうりで

ストイックなはずのCITYが、愛嬌たっぷりな仕立てになってるぢゃありませんかw。ソールに着色してある個体は私もはじめて見ました。ベルルッティぢゃあるまいしw。

おまけにネイビーミュージアムカーフで作られておりまして、全体に洒落のめした、洒脱な雰囲気が漂っております。ラスト8695は現行CITYに使われている7000に比べると若干ボリューミーで抑揚が強く、印象に残る木型です。7000はひたすらスマートで都会的な印象。クールといって良いか。

7000が登場する以前はジョドファーにも使われていましたけれど、やはりぽってりとした印象でした。ポールスミスコラボにも使われた木型でしたっけ?

ネイビーカラーのミュージアムカーフはご覧のように屋内ではブラックにしか見えず、これを礼装用として使うアイディアですが、そこも秀逸。ハイライトが当たった瞬間にミュージアムカーフに特有のムラ感が浮き出る様はなんともいえない色気が漂います。

さて、履きおろす前にお手入れするだなんてミョーだ、と思われる方も多いかと思いますが、靴の身になって考えてみますと必要な理由がよくわかります。

例外はあるものの、店頭で売られている革靴というのは、製造からは少なくとも3ヶ月、ものによっては2、30年経っているものもあります。そのかん水分、油分の補給がされていたかどうかは未知数。

原則、箱の中やショーケースの中にいて、革そのものはカチカチの板みたいな状態になっているのが普通です。

そいつをいきなり履いて歩いたのでは当然ダメージが大きく、場合によっては割れたり、裂けたりというのが現実に起きます。そうならないよう、油分と水分をあらかじめ補っておくのがこの工程です。今ではプレメンテだなどという言葉がありますけど、こんなのジョーシキ。

私、40年前からやってますけどw。トクイチオートでいう新車整備っすねw(わかんねーし)。

今回のこの個体も表面に艶出しのワックスは塗ってあったものの、靴の内装や外側は触るとカチカチ。やはり保管期間が長かった様子でしたので、見栄えだけのワックスを落としたのちに、指で大量のオイルを含ませるやり方で攻めておきました。

大まかにいって1週間。一度塗ったら、完全に乾くまで放置、というのがオイル塗りの原則ですから、トータルで6回程度塗り込んだでしょうか、そのかん随分と靴が柔らかくしなるように変化してきています。

使ったウエポンはこれ。ブートブラック、リッチモイスチャーw。洗面台に置いとくと、顔に塗りそうになるくらいな上質オイルですがw、こいつを新品のCITYに塗り込むのは、靴好きにとりましては至福のひとときというものです(爆)。

というわけで、間違いのない仕上がり。ワックスは一切使わずにオイルのみでCITYのミゴトな造形が際立つようなツヤとしました。モーニングでもいけるし、ダーク系スーツでもブレザーでもおけー。

ううむ、虎屋のおもかげというものっす(またいってら)。


今年のアップデートw

2024-05-25 09:05:18 | 今日の逸品

どーん、画像はアコガレの電子オーブンレンジw。長年欲しかったのですが、いまいちキッカケがなくのびのびになっていた案件ですw。

今回は、6年使ったバルミューダが昇天なさったのをきっかけにトースターはアラジンの旧型2枚焼きが捨値で転がっていたのと、同じくバルミューダのレンジがやれてきたのがきっかけになりますた。

バルミューダのトースターはハイエンドトースターという新カテゴリを切り拓いた嚆矢ということもできますが、プロユースとしてはギリギリのところです。

当ホテルではパンの種類ごとに温め機能を選択できるあたりが非常に便利で3食ごとに使い倒してまいりましたが、よく6年ももったというのが正直な感想です。最後はオーバーロードからコンセントの被膜が溶けて停電が起きる、というお粗末な結末で昇天なさいましたw。

アラジンの方は起動からの温度上昇が0.2秒という触れ込みでして、ここを買ってみました。

オーブンレンジは、電子レンジとの両立が考えどころなのですが、ホテルのキッチンでの使い方としては従来からのガスオーブンの予熱時間がほぼ無くなるのを考えると飛躍的進歩というものです。

ガスオーブンは中心温度帯となる200度前後までの上昇に15〜20分はかかるところがアラジンで0.2秒(爆)、オーブンレンジでも5分以内とすばやく、たとえばフライパンで焼いた分厚いステーキなどにじんわり火入れを行いたいケースなどにとても有効です。

つまり、毎日活躍させられるわけで、自動調理機能などはハナから眼中にございませんが、スイッチひとつでオーブン起動、というのは調理するがわとしましては、夢のようです。画像のガスオーブンもしばらくはお休みかなw?

 


ASETTO CORSA COMPETIZIONE がいよいよ降りてきたw

2024-05-08 08:04:03 | 今日の逸品

さて、レーシングシミュレーターの世界は、いわゆるゲームの世界とは別物に進化しています。もちろん、Gのない世界での「ドライビングの再現である」という事実はくつがえりませんけど、「擬似体験」に近いところまではきている。

もちろん実際の運転とは比較自体が無理で、そもそも別のものです(当たり前ですがw)。「ドライビングの再現」などではなく、どこまで実際に近いものを擬似的に創り出せるか、そういうトライアルの繰り返しだと思われます。

グラフィックや情報を取り込むテクノロジーの最先端を垣間見ることができるうえに、見惚れるほど美しいマシンやサーキットの絶景、名所といわれるコーナーを手のひらを通して味わえる、ってのは夢のよう。

中1のとある土曜日、徒歩1分のところにあった映画館の暗闇でスティーブマックイーンの「栄光のルマン」の洗礼を受けちゃったこの私ですからしてw、どうしても体験しておきたい分野なのです。あの映画館で味わった、新発売チーズ味のカールと共に刷り込まれてるわけね。

シミュレーターの世界では、なにを使ってソフトウェアを動かすか、という一点でPCを使うのがこれまでの常識でした。導入にはひと声数十万円から数百万円かかるのがフツーで、アチラ側の世界。引き返せない、というか引き返すわけにはゆかない沼w。

そこまでやる気はねえ、というのが大方のレース好き、運転好き、ゲーム好きなのではないでしょうか?ボリュームゾーンは当然こちら側です。私もそうなので、その手前のところで飽きずに楽しむ方策をコロナ真っ最中の頃、日夜検索しておりましたw。

同様の方々が300万人くらいいらしたのでわないでしょうかw。

そこで手っ取り早いのがプレーステーションという任天堂の「エンジン」だった訳です。PS4→PS5に進化した際に、ソニーインタラクティブのグランツーリズモがスポーツ→7としてゲーム、もといシミュレーターと名乗りながらアップデートしたのをきっかけに周辺機器の新型リリースが連発して、プチブームが起きました。

さらに実在の英国人でゲーマーからルマンレーサーとなった青年のツッコミどころ満載のサクセスストーリーが映画にもなっちゃったりして、話題沸騰。コロナ禍も手伝ったかと思うのですが、ものすごいブームがやってきております。現在もその余韻は残っているかw。

そうやってバーチャルの世界でレースや事故wを繰り返しておりますと、いつの間にやらタイムも上がって、フツーのレーシングカーやF1なんかもセナやプロストのタイムを目標にできるくらいにころがせちゃうようになるからコワいw。現実にはそんなわきゃーないのですが、知らなかった世界を垣間見させてもらえるわけです。

まさかと思いつつ、それでもより現実味を帯びていそうなソフトを求めて辿り着くのが画像のASETTO CORSAと呼ばれるものです。イタリア製のシミュレーター。

画像もグラツリに比べると荒いし、なんかどんくさい構成で近寄りがたい雰囲気なのですが、これがいつの間にやらPS5版に進化して洗練されておりました。たったの100円でPS4からPS5版をダウンロードできちゃうのがワナでして、そこでグラフィックの次元違いの美しさやレスポンスなどにやられて

最終的にはいつのまにか2万円弱をディスプレイ越しに支払っちゃう仕組みなのですがw、趣味としてはありか、ということで楽しめる。運転好き以外には決してオススメはいたしませんが、この世界、ここまできているのか、とw。

現在、私レベルのシム好きの間で話題になってるのが、これ。乗りかかった船、という意見もありますが、どうなんだろうw。

あんまりアツくなってると塾通いの小学生に笑われますけどw、実際に自分のクルマを持ち込んでサーキット走れるクルマ好きなんて1%もいないわけで、その辺りのピュアな願望を叶えるツールとして、シミュレーターの世界は秀逸だと思う昨今。

 

 


忙中閑ありw たまにはイパーン道路を走ってみる

2024-05-05 19:17:30 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

私の手元にあるクルマは、あいかわらずのB子さんと僕さまの2台体制。いずれも車重に対してアンダーパワー気味で、じんわり走るのに好適なモデルだと思っています。入手からは2台ともに10年以上が経過してしまいましたが、コンディション世界一を目指して維持しております(まじ)。

今日はGWも後半。そろそろ都市部へのラッシュが始まりかけているか、という頃。おかげさまで当ホテルはここまでフル稼働させていただきまして、混雑の中、お越し下さったお客様には本当に感謝しております。

ふと心配になり(爆)、高速道路上りの渋滞がどれほどのものなのか、というのを検証したくなり、いつもの山岳ルートを下って群馬県に押し入り、4区間ほど高速道路の「下り」を流してまいりました。つまり反対車線から「他人事」モードwで眺めるやつ(ものずき)。

坂を降りきって関東平野の標高に達するか、というボトムあたりに渋滞の起点があって、渋滞の起点からは5キロほどのものですが、明らかに前者の踏んだブレーキのせいで後続車もブレーキングを余儀なくされているのが渋滞の原因です。

ATがデフォルトとなったこの世の中では自車のブレーキランプが流れに及ぼす影響を意識した運転を心がけて運転したいものです。根源にあるのは車間距離の問題ですが、こんなの個人で努力したところでどうにもなりません。教習所でみっちりやってほしいと思う昨今。

そこへゆくとシミュレータの世界はキビシーw。前車をバンパーでコツコツやりながらの全開加速ですからね(爆)。車間距離2cmくらいで180kmhの旋回、というのもスリル満点っす(あほ)。よく事故ってますけどw。

さて、ボクスターの距離計は伸び悩んでおりますが、先日トクイチオートのマイスターがはるばるお見えになって、タンク内のガソリンに「手当て」をしてお帰りになりました。

はてな?と思い、尋ねてみますと昨今のガソリンは3週間程度で劣化が激しくなり、端的にいって燃えにくくなるので、そのお手当だとおっしゃるではありませんか。

結果、レスポンスが次元違いに向上いたしました。

タイアのエアを冬場に合わせていたのを夏場向けに落として走らせてみたら、これがまたさらにヨイ。いまや全員監視社会ともいえる一般路上で、たとえアンダーパワー気味なボクスターであってもむやみとアクセルなど開けられるものでもありませんが、そこはそれ電気とオイルの調和からくるトルクを味わいなが

ら100kmほど流すのが、最近の楽しみとなっております。最近では、周囲の全車を警察官の運転するものだと考えてころがしておりますw。

画像は記事とは無関係ですがw、グラツリ方面もそろそろ飽きるのでは、というおおかたの期待とは裏腹に(爆)ハマる一方です。毎月リリースされるダウンロードコンテンツがハンパではない力の入り様で、この上は、というわけでシミュレーターと呼ぶべきプロ向けのソフトに走る始末w。

ホンダ初代のF1=RA272とマクラーレンMP4/5ヲ交互に乗り換えながらスズカを攻められるんですよ(あほ)。

当ホテルは、このまま6月末まで貸切で突っ走る予定でございます。お客様、ありがとうございます。

 


コルビジェジャケットに手をだす

2024-04-23 18:54:02 | 今日の逸品

気がつけば4月も後半。桜も散って、ようやく落ち着いたかと思うまもなく、当ホテルはプチラッシュ。

とわいっても単に人手が足りないだけw。とうちゃんかあちゃんで回している宿なのでひと組でもお客様がいらっしゃれば、一日中そこに集中して業務をこなす毎日なだけです。

毎年恒例のGWラッシュを前に、エアポケットのように予約簿が空白になるこの時期ですが、この時期ってのは大量の冬物衣料がが中古市場に出回る時期でもあります(カンケーねーし)。私も売っては買い、を毎年繰り返して参りましたw。

一昨年のシーズン初めあたりからレザーウェアにフォーカスして、知ってるキーワード総動員しながら日夜検索を繰り返しているのですが、なかなかコレってのにはめぐり合いません。というか、単に知識が足りないだけ。

キホンレザーウェアは独り歩きしがち。どんなタイプを羽織っても、レザーそのもののキャラが立ちすぎている関係で私の場合は「着られている」パターンがほとんどです。

なので20代前半の頃からフライトジャケットを中心に過去のアーカイブにヒントを求めながら、なるべく地味めなのを中心に彷徨い続けてきたわけですが、ムズカシーっすw。素材からくるキャラクターが自分に合わない、というのがキホンにあるか、とw。

そんななか

ご存知、建築の巨匠、コルビジェ先生がお気に入りだった、という官給品のレザーコートがヒットいたしましたw。先生の作品群は現在でも世界中で稼働中で「礎を築き上げた」といえる偉大な存在だと思われます(よく知らないのでこれくらいにw)。

それよりもこの極端なオーバーサイズに、特徴的な眼鏡。神経質そうな眼差し、フレンチの匂いぷんぷんのレザーコートの造りなど、電流が走るのには十分です(爆)。ダブルブレストですよ、これ。

オリジナルはこのような起毛ウールの襟付きなんですが、流通しているほとんどの個体はレザー襟。オリジナルは一格上の値付けになっていて、個体数も少なく、シーズン終わりのメリットを享受しにくいのですが、レザー襟の個体はこの時期だと1万円台から探せます。さすが官給品w。

状態良さげで、サイズがアイそうなのに狙いをつけて買おうとしているところですけど、決め手に欠けております。それでも今や天下のメルカリ、毎日結構な数の出品があって、チェックに忙しいわけです。

デッドストックだ、なんてえのもあるにはあるのですがお値段もそれなり。ここはいっちょ試着に出向きたいところなんですが、ねえ〜w。

というわけで今年のシーズンまでになんとか出会いがあれば、という気長なお話でした。でもいいよね〜コルビジェジャケットw。なんというかハードすぎないし、特にバイクの匂いがしてこないのが秀逸。オーバーサイズ気味なのも今の空気でみればごく普通の着こなしに思えるのがフシギ。

このジャケットが支給されたのは電力会社が中心だったらしいですが、そんな地味で骨太なキャラが非常に好ましい印象っす。電力会社は国営企業ですから、公務員コートといってもよいか(違)?

それにしてもセンセの個体の年季の入りぶりが凄まじい。ここまでの外観にするってことは、よっぽどのお気に入りだったと見えますけれど、印象深いです。

パリ、寒いからね〜w。現場の事務所にたまたま置いてあった誰かのをそのまんま着こんでたんだろうな、と(爆)。

画像1枚目は、センセが設計したというおかあさんのお家。センセの作品に共通の特徴的なディテールがそこかしこにあって和みます。

 


FELISIをレストアする

2024-03-21 20:51:45 | 今日の逸品

画像は、⭕️ルカリで買った(またか)FELISIのトートバッグ。3236と呼ばれるロングセラーで、通称ヘルメットバッグというやつです。お値段、聞いて驚けの2000円。

私も80年代からアコガレ続けていたモデルですけれど、いかんせん新品は高いw。定価で6万円強。ナイロントートとしては非常に凝った作りと上質なレザー使いで、何色を選んでもセンス抜群。それ考えてもまだ高くて買えない(けち)。

先日お見えになったお客様がこれの大型版=3237をお持ちになっていたのですが、それを見るにつけ細部の作りの良さや雰囲気のよさをあらためて思い出してしまいまして、ふらりと⭕️ルカリを覗いたらこの個体が転がっておりましたw。

お値段がお値段ですから、ズタズタなのかと思いきや、どこかが壊れていたり傷んでいたり、という様子がなく画像からはただ汚れているだけに思えましたので、発見からほんの数分で買ってしまいました。

2日後、じつに40年越しに欲しかったフェリージ殿下がお出ましになられましたw。ちょい汚れてますけどwダメもとでやってみましょう。2000円だもんw。

ライト系の色合いで、ナイロン製の普段もちのバッグにあるあるの汚れ方です。ホコリ、泥、アブラ汚れが混ざった厄介なやつ。強めの雨の日に歩きますと路面からの雨水の跳ね返りで大抵こうなりますw。

直後には拭き取って、それでおっけいなんですが、時間が経って気がつくとこうなってる、とw。

取っ手もお約束通りに真っ黒に染め上がっております。手垢とホコリと汗が体温で練り込まれた、あの感じですw。

ですが、キズがあるとか変形しているなどということもなく、ぜんたいに程度がよいご様子です。作りのよい高級品はこうなってからが勝負。安物との違いが出てくるのはこれからです。

⭕️ニクロのセールで買ったトートバッグばっかり使ってたのでよくわかるんですよ、はいw。

そりゃそうです。フェリージのような高級バッグともなれば、そもそも丁寧に扱われていて、素材も作りも細部に至るまで入念。つまり、キホンの耐久性は高い。この個体はざっと15年くらい前のものでしょうか?

私も普段もちのバッグはこれまでに各ブランドw、各種素材取り混ぜて、40個以上は使い込んできておりますから、お手入れも任せとけ、ってなもんですw。

ナイロンの汚れには、石鹸と大根(ほんとかよ)で対処します。大根の酵素成分を利用したやり方ですが、フシギなほど汚れが落ちるので長年の定番。あとはお馴染みのクイックブライトにアクリルで巻いたスポンジを使いながらぬるま湯で軽く洗い流すやり方です。

こいつで根気よく何周かするうちに汚れが取れてきて全体がシャキッとする瞬間があります。そこを目指してひたすらやさしくナデナデすると、細部のヨレやヤレが解消されるのが目に見えてまいります。

すすぎの水はすぐにこんな状態です。主にクイックブライトの洗浄力でこうなります。おもにレザーパーツから染み出した手垢とホコリ、アブラですが、根気よくやるうちにこの水が汚れなくなってきます。

そうなるまで、まあ時間にして5日ほどは取り組まなければなりませんw。ゆっくり自然乾燥させて、汚れを再確認するのも重要な作業です。

持ち手の黒ずみがすっかり取れて、新品時の風合いが戻りかけています。ステッチの見事な加減が見て取れます。フェリージすごい!この作り込みにやられて、大枚叩くんですよねえw。

ソリッドブラス(真鍮)製の金具も

専用の薬品で磨き上げます。

ううむ、このようにアップで見ると作りの良さが際立ってますね。さすが高級バッグ。

レザーパーツもこんなだったのが、

ここまで戻っております。カラッとして、ギトギトした感じがなくなっています。脱脂した状態ですから、ここへオイルを染み込ませてもよいのですが、しばらく通気させてやりましょうw。ステッチの見事さはどこまでも入念。

フェリージは、⭕️ルカリの中でも超人気カテゴリーだと見えて、過去の出品物はほぼSOLDとなっておりますし、新規に出てくるのも結構なスピードで売れてゆきます。

ぜんたいに買いやすい値段には違いないですが、そんな中でも掘り出し物が数々あって、モノ好きには楽しい世界です。

次はキャンバストートか、と(あほ)。

 


ロレ道2024 原点回帰

2024-03-17 08:46:28 | 今日の逸品

イキナリの結論、申し訳ございませんw。そうなんですよ、原点回帰を果たしてしまいますた。リファレンスナンバー16710ことモデル名GMTマスター2は、新宿にある並行輸入店でこれでもかの高額下取りとなりまして、モデル名デイトジャスト36へと化けました。

あまりの高額査定がついたおかげでハンパないお釣りまでいただいてしまい、全く恐縮ですが16710は購入価格の7倍にもなる金額での査定。

耳を疑うレベルのお値段がついたのは、付属品がすべてそろっていたのと、あとはオプションで交換可能だったパーツがすべてセットになっていたことや、ブレスレットの形状がシングルクラスプと呼ぶ、たまたまニンキのある形状だったのが奏功しております。

ここまで高いお値段つけていただくと、ロレ投資だといって騒ぐ人たちの気持ちも理解できる気がw。

現実には16710のような廃盤モデルはこのまま手元に残しておけば査定額はどんどん上がります。とくにGMTシリーズには毎年テコ入れが図られており、その都度話題をかっさらう仕組み。

新型は到底、入手不能。まさに先代にあたる16710の中古相場がどんどん上がってゆく仕組みですw。

私はコレクターではありませんから(そうか)、ここでは生活の道具のはなしをしております。機能がここまで落ちた時点でお役御免。それでも丁重に30年のお礼を言って、お別れしました。

このうえはどこかの愛好家さんの手元にでも(更なる高額でw)流れつくことを願いたいものでございます。

ところでデイトジャストが手元にやってくるのはこれで2度目(汗)。2017年の夏前に買ったデイトジャスト2が一本目です。わずか3年で売り払っちゃったのですが、そいつの再来、というかケース径が41→36mmに小さくなっただけ。

時計のサイズは簡単には語り尽くせませんがw、同一サイズでも重さや造り、厚みなどなどによって大きく感じたり、小さく感じたり。まことにビミョーなのはみなさまご理解いただけることでしょう。

デイトジャストのようなシンプルな文字盤では、ほんの数ミリの違いが効きまくりで、私の腕には若干デカめのデイトジャスト2に違和感を感じつつ、それでも今でいうラグスポ(ラグジュアリースポーツという造語です)感満点のスポーティネスにやられて数年間お付き合い願った、というわけです。

売却から5年もたったいまごろになってサイズ違いをようやく買い直しているあたり、私のコーカイの程がわかるでしょう(爆)?デイトジャスト2の印象もそれはそれはキョーレツなものでした。ようやくリカバーできたここまで、長かった〜(アホやわ)。

ところで36mmのデイトジャストは実際には1945年から現在にいたるまで一貫して生産されております(爆)。ぢゃなんで2017当時に買わなかったの、となりますが、当時の私には王道のデイトジャストはただのビジネス時計に映ってしまったのです。

同時に売られていたデイトジャスト2のスポーティな仕立てはやはりアピールが強かった。

当時は、(今もシツコク続いてますけど)デカアツ時計が流行りで、41mmケースの抵抗が少なかったのも効いているかw。

2の太くて大きめなインデックスや、5連ジュビリーの印象が強いデイトジャストなのに3連のオイスターブレスのみで売られていたのも印象的で力強く映りました。

ゴージャスな印象の中にスポーティな意匠が落とし込まれていて、今でいうラグスポど真ん中w。ケースサイズ以外は理想的なモデルがデイトジャスト2です。

今回買い直したデイトジャスト36は2019年のリリースでして、デイトジャスト2を使っている真っ只中に発表されたモデルです。

もちろん発表と同時に、ショーゲキを受けた私はトーゼン目をつけていたのですが、まあ入手はムリムリ。当時の新品定価は80ちょぼなくせにプレ値で120でした。

直後にコロナが蔓延して、スイス工場での生産もストップ、もちろん流通もほぼ止まったまま現在に至るわけですが、その間の度重なる値上げのせいで今や正規店定価ですら120越え、プレ値ときたら140オーバーの超高額レンジ入りしております(苦笑)。

が、この世界、お値段だけでは語れません。GMT2の査定額もそうですが、このロレ道はまだまだ奥が深い。私のアホはこのまま治りそうにありませんけど、別に良いと考えております(懲りてねーし)。

というわけで、まことにつまらない結論ご容赦(爆)。

サブマリーナ+エクスプローラー1ときて、+デイトジャスト36。無敵の(あほの)ラインナップが完成した、というお話ですたw。

え、なぜそんなにロレックスばかり使いたがるのか、って?

夜の梅を食べたら、おもかげだって食べてみたくなるでしょう?

で、これだけおいしくて奥が深いんだったら、話題の新作、はちみつやラムレーズン(パリ店限定品)も食ってみたくなる、そういうことですよ(わがんねーし)。嗜好品の世界だってばさw。